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- プレミアムブランドならではの仕上がり
レクサス NX 「プレミアムブランドならではの仕上がり」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 一条 孝(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
プレミアムブランドならではの仕上がり
2024.9.25
- 年式
- 2024年2月〜モデル
- 総評
- ドイツ勢をはじめとするプレミアムSUVに対抗するのがNX。デビューから早くも3年を迎えているが、2023年にはボディ剛性の強化とともに足まわりや電動パワステのセッティングを見直すなど、操縦安定性や乗り心地のアップデートが行われている。24年にはボディ剛性のさらなる強化を実施し、前後トルク配分の見直しなどによって走行フィールを一段と向上させている。また、新グレードとして“オーバートレイル”をラインアップ。オフロード走行に適した走行プログラムや足まわりのセッティングを受けた、NXシリーズでは異色の存在だ。
- 満足している点
- 従来モデルに対してわずかに大型化されているが、同クラスの輸入プレミアムSUVと比べるとコンパクトで取り回しにすぐれる。インテリアは“いいモノ”感にあふれ、デザインや仕立てはプレミアムブランドならでは。ハイブリッドの経済性もさすがで、このクラスではベストの1台でもある。
- 不満な点
- すべてのエンジンに対して、すべてのグレードが用意されないこと。Fスポーツは2.5Lエンジンが設定されず、オーバートレイルも2.5Lガソリン仕様は未設定。売れない仕様かもしれないが、すべてのエンジンですべてのグレードが選べるようにしてもいいのでは?
- デザイン
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5
- 初代のイメージを受け継いだスタイリングは洗練度を高め、塊感の強調された仕上がりを見せる。そんな2代目を見慣れてしまうと、初代は古さを感じるようになる。現行NXにスピンドルグリルは似合うと思うが、将来的にはRZやRXのようにスピンドルボディとなってしまうのだろうか?
- 走行性能
-
5
- プラグインハイブリッドの450h+はバッテリーが充電されていれば通常はほぼEVとして走行。パワー/トルクに余裕があり、2トンを越えるボディを力強く加速する。その速さはスポーツカーレベルで、アクセルを踏み込めば間髪を入れずにダッシュを開始。ハイブリッドの350hはRAV4やハリアーなどと共通の2.5リッターハイブリッドシステムを搭載する。ただし、NXへの搭載にあたってエンジンやモーターは強化。ガソリンもハイオクを要求する。それだけに加速フィールは一段と力強く、スポーティな走りも楽しめる。マイナーチェンジでリヤボディの変形を抑えるブレースを追加、剛性を高めたボディはやや硬質な乗り味でありながら不快な印象はなく、それでいて軽快な操縦性としっかりとした安定感が確かめられる。走行状況に応じて前後のトルク配分を可変する4WD、Fスポーツに標準のAVS(減衰力可変サス)とパフォーマンスダンパーも洗練されたドライブフィールに貢献している。
- 乗り心地
-
4
- NX450h+のEV走行時は静粛性にすぐれ、ハイブリッドモードとなってもエンジンノイズは気にならないレベルに抑えられている。NX350hも静粛性はハイレベルで、普段使いではプレミアムモデルにふさわしい上質な乗り味が印象的。居住空間も納得出来るレベルにあり、後席は広々とはいかなくとも、大人でも不満の出ない広さはある。
- 積載性
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4
- 通常時は520リットルの容量を確保。6:4分割可倒式の後席シートバックを倒せば1411リットルに拡大する。フロアは完全フラットにはならないが、重くかさばる荷物の積み込みでは後席シートバックの電動格納機能が便利だ。ラゲッジルームには大容量の床下収納ボックスが備わる。
- 燃費
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4
- NX450h+はEV航続距離で87kmを達成し、普段の買い物程度ならばガソリンを消費せずに乗ることが可能。普通充電のみに対応し、急速充電器を使えないのが残念だ。ハイブリッドとしても使えるので長距離ドライブも楽しめるが、ハイブリッドモードでの燃費はNX350hのほうが上。2L直4ターボのガソリン車はシャープな吹き上がりが得られるものの、都内での燃費は10km/Lに届かない。
- 価格
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4
- 売れ筋のハイブリッドモデル、NX350hは標準仕様が550、同バージョンLが637万6000、同Fスポーツは640万6000。クラウンスポーツZはバージョンLよりもやや安価で悩ましい存在。ドイツのプレミアムSUVも狙えるが、同価格帯のモデルで比べるとNXのほうが内容はよく、プレミアムテイストでもNXのほうが勝っているように思える。
- 一条 孝
- 自動車ジャーナリスト
- 自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
-
485.0 〜 650.6
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- 中古車本体価格
-
134.5 〜 839.4
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