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レクサス LBX 「新しくてちょっと懐かしいスポーティSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
新しくてちょっと懐かしいスポーティSUV
2025.2.27
- 年式
- 2025年5月〜モデル
- 総評
- 4.2mを切る全長に1.6L直3ターボエンジン、8速ATだけでなく6速MTまで設定し、電子制御フルタイム4WDでグイグイと走るコンパクトSUVは、モリゾー選手の肝入りというだけあってエクステリアも走りもホットに仕上げられています。レクサスの小さな高級SUVであるLBXをベースにスニーカー感覚の走りを組み合わせた、というところが新しさを感じさせる一方で、90年代〜00年代にかけてMTのコンパクトSUVはけっこう人気があり、どこへでもガンガン走っていける余裕の楽しさは少し懐かしさも感じさせてくれる1台です。
- 満足している点
- 普段はスニーカー感覚で走るLBXモリゾーRRですが、GPSによって特定のサーキットに入ったことを確認すると、再加速時のアクセルレスポンスを向上させたり、リミッター上限を引き上げたりといった車両設定の変更が可能となる「サーキットモード」を提供! 袖ヶ浦フォレストレースウェイで少しだけ試すことができましたが、これはテンション上がります。実際には年に何回かしか使わないかもしれませんが、それでも「その気になればサーキットも走れる」という気持ちの解放感が嬉しいですね。
- 不満な点
- 同じサイズ感のSUVと比べるとけっこう価格は高い部類に入るのですが、リアシートのセンターアームレストがない……。これはフロントシート優先で考えているからかもしれませんが、実際にはファミリーで使うオーナーさんもいると思うので、リアシートの居住性がもう少しアップしたらいいなと思います。
- デザイン
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5
- 通常のLBXよりワイドなタイヤを履かせたこともあって、ガバッとワイドになった全幅で遠くから見てもさらに存在感のあるデザインになっています。バンパー下部にまで広がった大型グリルやフェンダーアーチなどがスポーティで、高級感とともにクールなカッコ良さをまとっています。
- 走行性能
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5
- 1.6L 3気筒ターボは304ps/400Nmとこのサイズでは十分なスペック。試乗車は6速MTで、クラッチを踏み込むと想像以上にしっかりと剛性感があり、路面をがっちり捉えながら加速していくスポーツカーのような感覚もあります。通常のLBXよりヒップポイントが10mm低く設定されているからか、上から見下ろすような視界ではないところもそんな感覚に一役買っているのかもしれません。普通に市街地を運転するのに支障はない程度に、スポーツ走行にも適応するところがさすがです。
- 乗り心地
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3
- ボディは補強剤や構造接着剤の追加、469ヶ所増やしたという溶接の短ピッチ打点などで剛性が強化されており、19インチの大径&低扁平率タイヤでもそれほどガタガタとした硬さは感じませんでした。キビキビとしたハンドリングと乗り心地を両立しているなと感心。でもそれはフロントシートの話で、リヤシートに乗り込んだ途端にゴツゴツと微妙な振動が収まらないことが多くなり、ファミリーなら助手席の取り合いになるかも……。
- 積載性
-
3
- 通常のLBXも少しラゲッジが小さめですが、こちらはさらに小さく218Lとなってしまいます。開口部は大きく開きますが、フロアが高めなので重量物の積み込みはちょっと大変。リアシートが6:4分割で倒せますが、あまり長い荷物や大きな荷物は想定していないと思います。
- 燃費
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3
- このキャラクターであまり燃費を期待する人はいないと思いますが、カタログ数値は12.5km/L(WLTCモード)で、ちょっとよくできたスポーツカー並み。実用燃費は10km/Lいけば御の字というところでしょうか。市街地と首都高を2時間程度走行して、10.8km/Lとなりました。ハイオク仕様となるところも頭に入れておきましょう。
- 価格
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4
- 通常のLBXは420〜576程度までのラインアップですが、こちらは650〜720ということで、ここまでくると欧州車もライバルとして入ってきますので、熾烈な戦いとなりそうです。このコンパクトなサイズ感のSUVで、ここまで走りにこだわっているモデルというのは希少な存在。そこに価値を見出す人に選ばれるのではないでしょうか。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
-
420.0 〜 730.0
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- 中古車本体価格
-
379.9 〜 848.0
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