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- 小さくて長く走る、装備てんこ盛りのEV
ヒョンデ インスター 「小さくて長く走る、装備てんこ盛りのEV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
小さくて長く走る、装備てんこ盛りのEV
2025.5.29
- 年式
- 2025年1月〜モデル
- 総評
- サイズは昔のコンパクトカーのように小さく、室内は4人乗りと割り切ってゆったり過ごせるスペースを確保し、シートアレンジが多彩。それでいて一充電あたり458km(WLTCモード、ボヤージュ/ラウンジ)とロングドライブもできてしまうという、驚異的なEVが誕生したと感じています。しかも、日本でのテスト走行を繰り返し、日本人の運転感覚に合わせたチューニングや安全装備のアップデートをしっかりとこなしてくれているところもすごい。デザインやインテリアもセンスがよく、あとはオンライン販売でどこまで新たなユーザーにアプローチできるのかが課題でしょう。
- 満足している点
- IONIQ5ほどのラウンジ感はないものの、このボディサイズとしてはかなりゆったりとしたスペースを実現している後席。左右が独立して前後スライドとリクライニング機能を持ち、荷物をたくさん積みたい時にはしっかりフラットになって、身長165cmなら余裕で寝ることができました。
- 不満な点
- あまりに弱点が見当たらないので、重箱の隅をつつくようなところになってしまいますが、リヤドアのグリップがDピラーにブラックアウトして縦に配置されているところ。この手法は90年代から使い古されており、しかも縦型のドアハンドルは開けにくいので、やるならもう少し開け閉めしやすい手法を取って欲しかったところです。
- デザイン
-
5
- IONIQ5から取り入れたピクセルデザインを継承しながらも、奇抜さではなくポップなオシャレさ、ユニークさにまとめており、コンパクトカーという幅広いユーザーをターゲットとするクルマらしい愛らしさを実現しているところに感心。インテリアでは、ステアリング中央にエンブレムを配してモールス信号でヒョンデの「H」を表すなど、遊び心もありながら「マイルーム感」を大事にしている点も素敵です。
- 走行性能
-
5
- 試乗したのは17インチタイヤを履くラウンジ。日本仕様は本国より足まわりの設定をソフト寄りにして乗り心地重視にしたり、発進からビュンと出ないように加速フィールの見直しなども入念に行なったとのこと。ペダルの反応がナチュラルで扱いやすく、ここぞのところでは踏み込めばしっかり俊足を見せてくれます。ステアリングはIONIQ5と同じものを奢っているということで、ややオーバースペックに感じるところもありましたが、高速道路での落ち着いた直進安定性など、1クラス上の満足度の高い走りだと思います。
- 乗り心地
-
5
- 低速域ではややゴツゴツとした路面からの振動を伝えやすいところもありましたが、全体的に穏やかで落ち着いていると感じます。床下の不必要な揺れが抑えられており、ビシッとした頼もしさがあるので安心して乗っていられます。また、厚いドアガラスの採用やウェザーストリップによる二重密閉、フルアンダーカバーといった万全の備えで、車内の静粛性も高いと感じます。
- 積載性
-
5
- 4人乗車時でも、後席がスライドするのでスーツケースなどを積むことができますが、後席を倒せば大荷物も積めて、さらに前席まで完全フラットにできるので車中泊がラクにできるはず。それぞれの操作も簡単です。開口部は出っ張りが少なく、荷物の出し入れもしやすいと思います。
- 燃費
-
5
- 2時間余りの試乗時間では電費までは計測できませんでしたが、アンダーカバーをはじめとする空気抵抗対策や、高効率なバッテリーマネジメントなどさまざまな先進技術を惜しみなく搭載しており、電費は期待できると思います。
- 価格
-
5
- もともとが「ボヤージュ」でも335.5という破格の設定ですが、国からの補助金がほぼ満額の56.2(2025年度)となり、49kWhモデルでも300を切る価格で手に入ります。ただ、ボヤージュより22プラスとなる「ラウンジ」には、シートヒーターだけでなくベンチレーションがついたり、電動サンルーフがついたり、200V充電ケーブルも標準となるなど、内外装含めていろいろと違うところがあるので、できれば「ラウンジ」がおすすめです。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 中古車本体価格
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- 新車価格(税込)
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284.9 〜 357.5
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