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- シンプルで誰にでも“フィット”するコンパクトカー
ホンダ フィットハイブリッド 「シンプルで誰にでも“フィット”するコンパクトカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 伊藤 梓(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
シンプルで誰にでも“フィット”するコンパクトカー
2021.3.3
- 年式
- 2020年2月〜モデル
- 総評
- フィットは、より多くの人の生活に密着するクルマとして、様々な工夫が織り込まれたモデルになっていると思う。個性はやや薄く感じるが、デザインや走り、使い勝手、どこに目を向けても「嫌だな」と思うところが限りなく少ないので、どんな人にでも安心して勧められるモデルだと思う。その反面、これまでのフィットやクルマ好きなファンにとっては、少々物足りないモデルになっているかもしれない。
- 満足している点
- フィットでもっとも「いいな」と思った点は、広々とした視界の良さ。Aピラーが限りなく細く作られていて、フロントウィンドーがとても大きい。安全に運転するためには、先進的な安全装備も大切だが、人間が感覚的に感じられる安心感も大切。そういった意味で、フィットは、運転が苦手で緊張して視野が狭くなりがちな方や、高齢者の方などにも安心して勧められるモデルだと感じた。
- 不満な点
- これまでは、多少なりともレースやスポーツ走行を想定されているモデルがあったが、現行のフィットは「レースでも走れるモデルとして作られていないのかな?」という疑問はある。以前のようにMTの設定がないので、これまでフィットでレースに出ていた方たちにとっては、残念な点になるだろう。
- デザイン
-
4
- デザインはとにかくシンプル!近年のホンダのデザインコンセプトに則って、余計なラインなどを排除したすっきりとしたデザインになっている。さらに、「BASIC」「HOME」「NESS」「CROSSTAR」「LUXE」の5タイプが用意されており、自分の好みに合わせて選ぶ楽しみがあるところも◯。個性的過ぎないすっきりとしたデザインと、選択肢の多様性のおかげで、老若男女問わずどんな人にも馴染むデザインになっていると思う。
- 走行性能
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4
- これまではコンパクトカーらしくキビキビと走る印象が強かったが、現行のフィットは、もう少し挙動が穏やかでゆとりのクルマになっている。とはいえ、「ハンドリングがダルい」という訳ではなく、ドライバーの意図通り、素直に走ってくれる心地いいクルマだ。デザインや全体の雰囲気同様に、誰が運転しても違和感なくすんなり受け入れることのできるドライビングフィールになっている。
- 乗り心地
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4
- 日本の同クラスのコンパクトカーと比較すると、乗り心地は悪くない。たとえば、ライバルのトヨタ・ヤリスは、フィットより走行性能は高いが、乗り心地はフィットより硬くなっている。フィットは、「ドライバーが運転して楽しいクルマ」というより、どちらかと言えば、家族や友人でゆったり乗れるクルマになっていると感じた。グレードによって標準装備のタイヤの大きさが違うので(15〜16インチ)、デザイン性よりも乗り心地を重視する人は、15インチタイヤのモデルを選ぶのもいいかもしれない。
- 積載性
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5
- フィットは、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用していることもあり、居住空間が広く、積載性も高い。特に荷室はリアゲートの開口部が広く取られているので、大きな荷物も載せやすい。後席は、ダイブダウンして収納することもでき、荷室がフラットに使えるところも◯。フィットは、ホンダのパッケージング技術をフルに活かして作られているので、同セグメントのコンパクトカーと比べても、積載性や利便性で言えば、もっともおすすめできるモデルだ。
- 燃費
-
4
- ハイブリッド車のe:HEVは、WLTCモードで23.2km/L〜29.4km/Lと好燃費なのはもちろん、ガソリン車も17.0km/L〜20.4km/Lと、20km/Lを超えるモデルもある。燃費重視ならハイブリッド一択になるかもしれないが、よりコンパクトカーらしい小気味良い走りと、車両価格、燃費のバランスを考える方には、ガソリンモデルでも十分満足できると思う。
- 価格
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4
- フィットのようなコンパクトカーは、ベーシックグレードを選ぶ方も多いと思うが、もっとも安価な『BASIC』は150代〜で、下手すると軽自動車より安い価格設定がなされている。他のグレードでも、ハイブリッドを選ばなければ200以下に収まるという価格は魅力的。デザインやクルマづくりだけでなく、価格もシンプルに設定されているのは好印象だった。
- 伊藤 梓
- 自動車ジャーナリスト
- クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。現在は自動車ライターのほか、イラストレーターとしても活動中。パーソナリティを務めた経験を活かし、自動車関係の動画やトークショーなどにも出演している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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- 新車価格(税込)
-
220.9 〜 292.9
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- 中古車本体価格
-
9.9 〜 228.8
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