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三菱 デリカD:5の新車価格がアップ……。だったら中古車も見てみませんか? 価格や流通台数、オススメを解説
2025/05/12

【悲報】三菱 デリカD:5の新車が値上がり……ならば中古車もチェックすべし
三菱 デリカD:5(現行型)の新車価格が全グレード一律6万6000円アップする。
発表されたのが4月1日だったからエイプリールフールであってほしいという願いもむなしく、ディーラーでは「5月1日から値上がりしますので、今のうちにどうぞ」と案内されている。
値上がりの理由は、原料費や物流費の高騰。装備の追加や変更は一切ない。つまり、高年式の中古車なら新車と同じ機能や装備を持つものを探すことができるということ。
ということで、今回は現行型 三菱 デリカD:5の中古車価格や流通台数をチェックするとともに、今狙うべきオススメ物件はどんなものかを解説しよう。
【モデル概要】18年以上も販売されている、オフロードに強いロングセラーミニバン
両側スライドドアを備えたボクシーなスタイルに、三菱がパジェロやランサーエボリューションで培ってきた四輪駆動技術を注ぎ込んだ、悪路に強い希少なミニバンがデリカD:5だ。



現在の新車ディーラーに並ぶデリカD:5と同じ中古車が欲しいという人の中には、驚く人もいるだろうが、現行型デリカD:5のデビューは18年前の2007年1月。当時のデザインは下記のとおりで、現在のスタイルは、2019年2月のマイナーチェンジ以降、いわゆる後期型と呼ばれるモデルからだ。

つまり、18年以上も前から、改良を繰り返したものの今も現役で活躍できるほどの高性能がデリカD:5には与えられていたというわけだ。
搭載されたエンジンは、当初2.4Lガソリンエンジンのみだったが、後に2Lガソリンや2.2Lディーゼルターボが採用され、2019年2月のマイナーチェンジで2.2Lディーゼルターボに一本化された。
また、同マイナーチェンジでは、前述のとおりエクステリアやインテリアデザインが大きく変わり、心臓部が一本化され、先進運転支援機能が採用されて、悪路走破性も高められるなど、フルモデルチェンジと言えるほどの大幅改良が施された。
多くの人が後期型を「新型」と誤解するのも不思議ではない。


もう少しマイナーチェンジ以降の後期型モデルについて、詳しく見ていこう。
搭載される2.2Lディーゼルターボエンジンは、前期型と比べて最大トルクが360N・mから380N・mに向上。さらに、組み合わされたトランスミッションが6速ATから8速ATとなり、加速の際のスムーズ感が増し、JC08モード燃費も13.0km/Lから13.6km/Lへ改善(WLTCモードは12.6km/L)されている。
さらに、4WDシステムの制御も改良が加えられ、悪路走破性はより高められた。また操舵性と乗り心地、静粛性の向上も図られている。
ちなみに、前期型では2WD(前輪駆動)モデルも用意されたが、後期型では全車4WD車のみとなる。ただし、電子制御式4WDなので、路面状況に応じて2WDでも走行可能だ。



【中古車状況】全モデル通してディーゼルモデルが圧倒的に多い
デリカD:5のカーセンサー掲載台数は、原稿執筆時点で約2500台。そのうち約1300台が後期型、約1200台が前期型という状況だ。
前期型を含む平均価格は約340万円。悪路走破性の高いミニバンという、唯一無二の魅力があるだけに、中古車相場は底堅いと言える状況だ。

パワートレイン別に見ると、2Lガソリン車が約150台、2.4Lガソリン車が約650台、そして2.2Lディーゼル車は圧倒的に多い約1700台となる。
ちなみに、後期型の5割近くに当たる約600台が走行距離1万km未満で、登録済未使用車は約180台あった。
以上を踏まえ、デリカD:5の中古車を狙うならどんなモデルを狙えばよいのか、早速紹介していこう。
【オススメ1】なるべく新しいモデルを狙うなら「P」を

新車の値上がりを機に、中古車も見てみようかな、という人にオススメなのが、最上級グレードに当たる「P」だ。
最上級ゆえ装備が充実していて、新車の車両本体価格(2025年5月以降)は、最も手頃な「M」より約44万円、中核グレードの「G パワーパッケージ」より約11万円高い約467万円だ。
ところが、登録済未使用車(陸運局に車両登録されたものの、実際には使用されていない車)を比べると、グレードによる価格差がほとんどなく、どれも支払総額約420万円から手に入る。また、走行距離1万km未満でも登録済未使用車と価格はあまり変わりない。
さすがに走行距離3万km未満になると支払総額は約380万円からとなるが、この価格もまた、他のグレードとほぼ同じだ。つまり走行距離3万km未満で探す場合は「P」を中心に探すのがお得でオススメということ。
なぜ「P」が安いのか、はっきりとした理由はわからない。ただ「P」の中古車流通量が他グレードよりも圧倒的に多いことも一因ではないだろうか。
何しろ、原稿執筆時点で「M」の掲載台数の100倍以上、「G パワーパッケージ」の約4.6倍以上となる約640台ある。そのため「P」の中古車同士で競争原理が働きやすくなることは考えられる。
いずれにしても、現在は「P」の登録済未使用車は他グレードと比較した場合の価格的にも、コンディション的にも魅力的であることは間違いない。
とはいえ、登録済未使用車の台数はそれほど多くないので、もし身近な販売店で見つからなければ、走行距離5000km未満や1万km未満まで範囲を広げて探してみよう。
▼検索条件
三菱 デリカD:5(初代・現行型)×2019年2月以降生産×「P」×全国【オススメ2】アウトドア好きなら「シャモニー」を

キャンプやアウトドアスポーツを楽しむためにデリカD:5を検討しているなら、現在新車でも狙える特別仕様車「シャモニー」はどうだろう。濡れたウエアでもそのまま乗り込めるよう、撥水加工されたシート地などが採用されているのが大きな特徴だ。
同様のシート地を採用した特別仕様車には「ジャスパー(現在新車では販売されていない)」もあったが、ジャスパーは「G」(2020年4月~)や「G パワーパッケージ」(2022年11月~)がベースなのに対し、シャモニーは2020年4月からの最上級グレードの「P」がベースというのが大きな違い。
そのため、ジャスパーにはないマルチアラウンドモニター付きのルームミラーや、天井のインテリア照明、後側方車両&後退時交差車両検知警報システムが備わるなど、装備が充実している。
新車時の車両本体価格(2025年5月以降)は約466万円(電動サイドステップ非装着車は約456万円)と「P」より少し高い程度だったが、新車でも中古車でも人気のある特別仕様車のため、登録済未使用車で支払総額約450万円(電動サイドステップ非装着車は430万円)と、「P」よりは値落ち額は小さい。
それでも新車で買うより約40万円は安く手に入れることができるのだから、検討する価値は十分あるのではないだろうか。
▼検索条件
三菱 デリカD:5(初代・現行型)×2019年2月以降生産×「シャモニー」×全国【オススメ3】前期型でもいいなと思ったら「2.2D パワーパッケージ」を

両側スライドドアのミニバンで、悪路走破性が高いという唯一無二の魅力は、前期型も同じ。もちろん、後期型よりも中古車価格はお手頃だ。
ならば、前期型を購入して、浮いた予算は購入車で出かける旅費や、キャンプグッズなど載せる道具にかけるというのもアリではないだろうか。
ということでもし前期型でも良いと思うなら、2.2Lディーゼルターボを搭載した「2.2D パワーパッケージ」がオススメだ。装備も充実しているし、ガソリン車よりも燃料費が安くて燃費もいい。
走行距離5万km未満のものが、支払総額約280万円から見つけることができる。
▼検索条件
三菱 デリカD:5(初代)×「2.2D パワーパッケージ」×全国▼検索条件
三菱 デリカD:5(初代・現行型)×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。先日、中古車のホンダeも加わった。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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