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新型NX発売から3年、お買い得になってる? 最新の中古車価格は? どう狙う? レクサス人気クロスオーバーSUVのオススメな買い方・選び方を解説!
2025/03/13

世界的に見てもきわめて魅力的といえるSUV
改良型GA-Kプラットフォームを採用することで軽量かつ高剛性なボディと低重心なパッケージングを実現し、快適装備&豪華装備と運転支援システムのレベルも大幅に向上させた現行型レクサス NX。そのデザイン性の高さを含め、ミドルサイズのSUVとしては世界的に見てもトップクラスに魅力的な1台であるといえます。
そんな現行型レクサス NXも2021年10月のデビューから約3年半が経過したことで、その「中古車」がお買い得な状況に変化してきている可能性もありますが、実際のところはどうなのか? モデル概要の振り返りを含め、最新の中古車状況を見ていくことにしましょう。

▼検索条件
レクサス NX(現行型・2代目) × 全国モデル概要:新世代プラットフォームを採用したプレミアム系ミドルSUV
通算2代目となる現行型レクサス NXが登場したのは2021年10月。車両の基本骨格は最新世代の「改良型GA-Kプラットフォーム」に刷新され、従来型以上にスタイリッシュとなったエクステリアデザインや最新の予防安全技術、レクサス車としては初となったプラグインハイブリッドを含む多彩なパワートレインの設定などが、現行型NXの魅力です。


ボディサイズは全長4660mm×全幅1865mm×全高1660mmで、ホイールベースは2690mm。インテリアは左右非対称型のダッシュボートや、ドライバーに向けて角度が付けられた大型タッチディスプレイ、メーターからドアトリムまで連続する形状などが印象的。ステアリングホイール上のタッチセンサーを用いたコントローラーとヘッドアップディスプレイが連携し、運転に集中したまま各機能の制御ができるようにもなっています。
先進安全装備や運転支援システムにも抜かりはなく、出合いがしらの事故を防ぐ「フロントクロストラフィックアラート」や、リスクを先読みする「プロアクティブドライビングアシスト」等々を標準装備。スマホによる遠隔操作で並列・縦列駐車および出庫が可能になる「リモート機能付きアドバンストパーク」も用意されました。


現行型レクサス NXの主なグレードと、それぞれに搭載されるパワーユニットは下記のとおりです。
●NX250|ベースグレード|2.5L直4自然吸気(最高出力201ps)
●NX250 バージョンL|上記の上級装備版|同上
●NX350 Fスポーツ|スポーティグレード|2.4L直4ターボ(最高出力279ps)
●NX350 オーバートレイル|上記のアウトドアテイスト版|同上
●NX350h|ハイブリッド車|2.5L直4自然吸気+モーター(システム最高出力243ps)
●NX350h バージョンL|上記の上級装備版|同上
●NX350h バージョンL 4WD|上記のアウトドアテイスト版|同上
●NX350h Fスポーツ|上記のスポーティ版|同上
●NX450h+バージョンL|プラグインハイブリッド車|2.5L直4自然吸気+モーター(システム最高出力309ps)
●NX450h+ Fスポーツ|上記のスポーティ版|同上
●NX450h+ Fスポーツ 4WD|上記のアウトドアテイスト版|同上
中古車状況:価格変動は少なめだが、流通量は明らかに増加中
2023年中はあくまでも緩やかなペースでの流通量増加にとどまっていましたが、初回車検を迎える前にあたる2024年の夏頃から中古車流通量は急増。直近の延べ流通台数は600台に迫る勢いとなっています。

それに対して中古車平均価格はさほど大きくは変動していませんが、いちおう順調な下落ペースではあり、直近の平均価格は約608万円となっています。もちろん最高値圏の物件は700万円を超えることになりますが、市場では総額500万円台半ば付近にて、好条件な物件多数を確認することができます。

グレード別に見ると「350h Fスポーツ」の流通量が圧倒的に多く、次点が、その半数ほどの数が流通している「350h バージョンL」。この2つ以外のグレードはおしなべて「やや少なめ」といったニュアンスで、2024年2月に発売された「オーバートレイル」はまだかなり希少です。

中古車のオススメ①|安さ優先なら「250 バージョンL」または「350h バージョンL」
→想定予算:総額500万円台前半
現行型レクサス NXを「なるべく安く買いたい」と考える際の具体的な価格帯は、「総額500万~550万円」というイメージになります。
その際に最もお安く狙えるのはベースグレードである「NX 250」ですが、こちらは(レクサス車としては)いささか装備内容が寂しく、流通量も少ないため、あらかじめ除外して考えるべきです。
そのうえで比較的安価で狙うことができ、なおかつそれなり以上の満足が得られそうなグレードは「NX 250 バージョンL」または「NX350hバージョンL」です。


いずれも総額500万円台前半にてまずまず低走行な物件を見つけることができますが、NX 250 バージョンLの方が新車価格が安めであった分だけ、より低走行な物件が見つかりやすい傾向はあります。また総額500万円台前半ゾーンにおける流通量も、NX 250 バージョンLの方が多めとなっています。
2.5L直4自然吸気エンジンのNX 250 バージョンLにするか、それとも2.5LハイブリッドのNX 350h バージョンLにするかは完全に「好みの問題」です。よりパワフルでありながら低燃費なのはハイブリッドのNX 350h バージョンLですが、現行型NXという素材の良さをシンプルに味わえるNX 250 バージョンLにも「じわじわくる感じ」の素晴らしさがあります。
こればっかりは本当にお好み次第なのですが、流通量が多いゆえに取捨選択がしやすいのは「NX 250 バージョンL」だといえるでしょう。
▼検索条件
レクサス NX(現行型・2代目) × 250 バージョンL × 全国▼検索条件
レクサス NX(現行型・2代目) × 350h バージョンL × 全国中古車のオススメ②|ハイブリッド車狙いなら「350h Fスポーツ」または「350h バージョンL」
→想定予算:総額500万円台後半~600万円台前半
ハイブリッド車におけるベースグレードである「NX350h」の中古車流通量はきわめて少ないため、ハイブリッド車に絞って探したい場合の候補は「NX350h Fスポーツ」または「NX350h バージョンL」の二択になります。


先ほどの「なるべく安く」のパートでも登場したNX350h バージョンLは総額500万円台前半でも狙えるわけですが、想定予算ゾーンを1つ上げて「総額500万円台後半」にすると、より好条件でより低走行な1台を見つけることが可能になります。
また現行型NXの中で最多の流通量となるNX350h Fスポーツは、総額570万円付近で探すことも不可能ではないのですが、実際のボリュームゾーンは「総額600万円台前半」です。
この「500万円台後半のバージョンLにするか、それとも600万円台前半のFスポーツにするか?」というのも、完全に人それぞれの好みと予算感に基づく話でしかありません。快適でゴージャスな(そしてちょっとお安く狙える)バージョンLがいいのか、それとも、ちょっとお高めだけどスポーティな各種装備がカッコよくて、鋭い切れ味のパフォーマンスダンパー/NAVI・AI-AVSも付いているFスポーツがいいのかという問題は、本人にしか決めることができません。
実際の中古車の様子を確認しながら、楽しく悩んでいただければと思います。
▼検索条件
レクサス NX(現行型・2代目) × 350h Fスポーツ × 全国▼検索条件
レクサス NX(現行型・2代目) × 350h バージョンL × 総額500万円台後半 × 全国中古車のオススメ③|スポーツ派なら2.4Lターボの「350 Fスポーツ 4WD」!
→想定予算:総額570万~620万円
ここまでにご紹介したいずれのグレードも、きわめて素晴らしい出来栄えのプレミアムSUVであるといえます。しかし現行型レクサスNXにスポーツ性も求めたいのであれば、選ぶべきは最高出力279ps/最大トルク430N・mの新設計2.4Lターボエンジンを搭載する「NX350 Fスポーツ 4WD」です。

このパーユニットは、最高出力を6000rpmで発生させる高回転型であると同時に、最大トルクは1700rpmで発生してしまうという、非常に扱いやすくて気持ちの良いユニット。そしてFスポーツ専用のスポーティな意匠やパフォーマンスダンパー/NAVI・AI-AVSだけでなく、ボディ各部や足回りの取り付け部などには専用の補強が徹底的に施されています。
また電子制御フルタイム4WDシステムの基本駆動力配分はフロント75:リア25ですが、最大で50:50にまでリニアに可変されますので、後軸側の積極的な稼働を楽しめるシステムでもあります。それでいて乗り心地もぜんぜん悪くありませんので、「プレミアムだがスポーティにも走れるSUV」を探している人には、まさにうってつけな1台なのです。

残念ながら中古車の流通量はさほど多くありませんが、それでも全国で約30台が流通しており、総額600万円付近にて、かなり好条件な1台が見つかるはず。
ぜひご注目ください。
▼検索条件
レクサス NX(現行型・2代目) × 350 Fスポーツ 4WD × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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