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【トヨタ オーリスの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / ハッチバック / クルマを選び始めた人向け / スタイリッシュ / カジュアル / オーリス / 人気中古モデル徹底ガイド / 田端邦彦
2021/03/28

トヨタ オーリスの中古車は今
欧州テイストの5ドアハッチバック。トヨタ オーリスは“ちょうどいいサイズ”のボディと、小気味いい走りが自慢のモデルだ。欧州、日本、オセアニアをメイン市場とする日欧戦略車として誕生し、日本では初代、2代目を通して約12年間にわたって販売された。
初代は、欧州仕立ての走りが魅力的なモデル。総額50万円以下で、走行距離が10万km未満の物件を見つけることができる。ディスチャージヘッドランプ、7速スポーツシーケンシャルシフトマチックなどを装備した「180G」が狙い目だ。
2代目は1.2Lガソリンターボからハイブリッドまで、バリエーションが豊富。中古車市場の中心は1.5L車だが、走りや装備で選ぶなら1.8L車やハイブリッド車がオススメだ。
ここではオーリスの特徴、中古車を選ぶ際のポイントや現在の中古車相場について紹介していく。
オーリス(初代)の特徴と中古車相場
■オーリス(初代)DATA
生産期間:2006年10月~2012年7月
中古車流通量:約130台
中古車価格帯:20万~90万円

■オーリス(初代)の特徴
9代目カローラのハッチバック版、アレックス/ランクスの後継モデルとして開発され、日本では2006年10月から販売された初代オーリス。しかし、プラットフォームは10代目カローラと別に開発されたものだった。
全幅は1760mmとカローラよりもワイドトレッド。全高は1505~1530mmと、Cセグメントにある競合他車の中ではやや高め。欧州市場を意識したエクステリア&インテリアは、なかなかに個性的だ。
四輪ディスクブレーキを採用し、電動パワーステアリングのギア比を1.5L車と1.8L車で変えるなど走りを重視した設計で、当時の国産ハッチバックとしては贅沢な作りも魅力的だった。
エンジンは1.5Lガソリン(VVT-i)と、1.8Lガソリン(Dual VVT-i)の2本立てで、トランスミッションにはSuper CVT-iを採用。1.8L車には、7速スポーツシーケンシャルシフトマチックが組み合わされた。
グレード構成は1.5L車を「150X」、1.8L車を「180G」とし、「Mパッケージ(150Xのみ)」「Sパッケージ」を用意。それぞれFF駆動と、フルタイム4WD駆動を選択することができた。
「Mパッケージ」がスマートエントリーやイモビライザーなど、機能装備を充実させた仕様、「Sパッケージ」がフォグランプ、ディスチャージヘッドランプ(180Gのみ)など、スポーティさを狙った仕様だ。

2009年10月のマイナーチェンジではフロントまわりやリアコンビランプのデザイン変更、サイドターンランプ内蔵ドアミラーの採用などが実施されるとともに、1.8L車のエンジンを「バルブマチック」搭載の2ZR-FAE型に変更。1.8L車に6速MTを搭載したグレード「RS」も追加された。
2010年10月の一部改良では1.5L車のエンジン、トランスミッション制御が変更され、燃費を向上。「RS」のインテリア変更も行われている。

■オーリス(初代)の中古車相場
2006年10月~2012年7月に生産された初代オーリス。中古車市場での流通数は年式相応と言え、約130台となっている。
中古車平均価格が約40万円と、年式の割りに底値とは言えないレベルに保たれているのは、2009年10月以降に追加された「RS」の影響が少なくないだろう。現在、流通している物件の中で「RS」が占める比率は約1割。価格帯は総額70万~90万円となっている。スポーティな走りを楽しみたいなら、この「RS」一択だ。
一方で、欧州風味の落ち着いた雰囲気が好みなら、「180G」あたりがオススメ。総額50万円前後から探すことができる。ディスチャージヘッドランプや7速スポーツシーケンシャルシフトマチック、6スピーカー、イモビライザーなどが標準となっており、満足度は高くなるだろう。ただし、走行距離5万km以下の物件は少なく、コンディション重視なら決断を急いだ方がよさそうだ。
▼検索条件
トヨタ オーリス(初代) × 全国オーリス(2代目)の特徴と中古車相場
■オーリス(2代目)DATA
生産期間:2012年8月~2018年6月
中古車流通量:約470台
中古車価格帯:50万~190万円

■オーリス(2代目)の特徴
2012年8月に2代目へとフルモデルチェンジしたオーリス。プラットフォームを初代から共有しながら、外観のイメージをガラッと変えた。
エンブレムを中心として、フロントグリル、ヘッドライトがV字型に大きく広がる立体的な造形を採用。世界中、どこでもトヨタ車と分かるこの新デザイン「キーンルック」は2代目オーリスが初めて採用し、その後、プリウスやエスティマ、86、C-HRなどに展開されていった。
また、ボディサイズでは、全幅1760mm、ホイールベース2600mmという数値こそ初代と同じだが、全長を30mm延長。車内空間を拡大しながら、全高は約55mmも低くなった。
これは当時、スポーティ化が進んでいた欧州Cセグメント市場を意識して、低重心化を図った結果だ。全体的なフォルム変更によって運動性能に磨きがかかり、“欧州育ちで走りのいいハッチバック”というオーリスのイメージを定着させた。

インテリアの質感も初代に比べてグンと良くなり、新たに大開口パラノマルーフもオプション設定されている。
エンジンは従来の1NZ-FE型にフリクション低減などの燃費改善を施した1.5Lガソリンと、同じく従来の2ZR-FAE型に吸排気のバルブタイミング変更や圧縮比の向上、フリクション低減などを実施した1.8Lガソリンの2種類。
グレード体系についても、基本的なラインナップは初代から踏襲しながら、「150X」には新たにベースグレードよりも価格の安い「Cパッケージ」を設定。また、16インチタイヤ&アルミホイール、ディスチャージヘッドランプなどの装備を充実させた「Sパッケージ」は「RS」を含む全グレードに設定された。
なお、車両姿勢を安定させるVSC&TRCも全車標準装備されている。

2015年4月のマイナーチェンジでは、新開発の1.2L直噴ガソリンターボエンジン搭載モデル「120T」を追加。燃料噴射システムD-4Tシリンダーヘッドと一体化したエグゾーストマニホールドやアイドリングストップ機能を採用し、俊敏なパワーと低燃費を両立したモデルだ。
また、インテリアにはウルトラスエードと本革・合成皮革を組み合わせた専用シート表皮、専用の木目調インストルメントパネル加飾を採用。シートヒーターやクルーズコントロールなども標準装備とし、2代目オーリスの中で最も高価格なグレードとなった。
同時に、衝突被害軽減ブレーキやレーンディパーチャーアラートなどを組み合わせた先進安全装備「Toyota Safety Sense C」も1.2L車と1.8L車に標準装備、1.5L車にオプション設定された。
さらに2016年4月には、1.8Lエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車を追加。30.4km/L(JC08モード)の低燃費と、上質な走りを実現したモデルで、「120T」よりもさらに上級のグレードに位置づけられた。

■オーリス(2代目)の中古車相場
中古車市場では一般的にデビューイヤー付近の流通量が多いものだが、2代目オーリスではハイブリッドが追加された2016年式に全体の3割以上が集中している。流通台数は約470台前後、中古車平均価格は約100万円となっている。
グレード別では1.5L車が最も多く、全体の5割弱。2割がハイブリッド、1.8L車が続き、1.2L車は少数派となっている。
小排気量ターボからハイブリッドまで、さらにはトヨタ直系のカスタムファクトリー、モデリスタが手掛けた異色のコラボレーションモデル「シャア専用オーリスⅡコンセプト」まで、実にバリエーション豊かなモデルが揃っていた2代目オーリス。
走り重視派にとっては「120T」や「RS」は魅力的だが、選択肢は少ない。
「120T」は約30台が流通しており、最低価格帯は総額120万~140万円。150万円程度まで予算をアップすれば、走行距離3万km以下というグッドコンディションの物件を見つけることができる。
「RS」の流通量はさらに少なく15台程度しかない。こちらも同じく総額120万円前後から探すことが可能だ。
一方でハイブリッド、1.8L車はまずまずの流通量があり、走りも装備内容も1.5L車とは正直言って別格。燃費重視の人はハイブリッド、余裕ある走りを楽しみたい人は1.8L車という選択で間違いないだろう。
ハイブリッドは総額130万円前後から探すことができる。長く所有することを考えると、予算を160万円前後まで上げ、走行距離3万km前後で安全装備が付くハイパフォーマンス物件を探してみるのもいいかもしれない。
▼検索条件
トヨタ オーリス(2代目) × 全国※記事内の情報は2021年6月24日時点のものです。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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