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【トヨタ マークXの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどまとめ
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / セダン / スポーツセダン / クルマを選び始めた人向け / FR / マークII / マークX / 人気中古モデル徹底ガイド / 高橋満
2021/02/12

トヨタ マークXの中古車は今
ミドルクラスのスポーツセダンという立ち位置で、欧州スポーツセダンとライバル関係にあったトヨタ マークX。
2019年の生産終了まで2世代にわたり生産されており、2代目では走りの性能を大きく高めたコンプリートモデルも設定された。
初代は生産終了から10年以上が経過していることもあり、大半の物件が総額100万円以下。予算50万円で探すことも可能だ。
2代目も前期型は予算100万円で見つけることができるが、コンプリートモデルの「GRMN」は希少価値からプレミア相場になっている。
ここではマークXのオススメの選び方や特徴、中古車相場について紹介する。
▼検索条件
トヨタ マークX × 全国マークX(初代)の特徴と中古車相場
■マークX(初代)DATA
生産期間:2004年11月~2009年9月
中古車流通量:約300台
中古車価格帯:20万~130万円

■マークX(初代)の特徴
1968年9月にデビューし、高度経済成長の中で一時代を築いたマークII。マークXはマークIIの後継モデルにあたるが、そのイメージは大きく変わっている。なぜなら、開発にはFRセダンとしての本質を原点から追求し、車両性能から車名にいたるすべてを一新させるという狙いがあったからだ。
フロントフェイスは、3連のライトを用いて華やかなイメージを強調。重心を低めにしたシルエットにより、スポーティセダンらしい躍動感ある雰囲気が高められた。

インテリアでは、足元やドアに照明を配置。ドアオープン時や走行時の点灯パターンと、光の強弱をコントロールできる演出が可能になっている。さらに、天井にも大型のイルミネーションを配置し、ムードある室内空間の作り込みを行った。後席には、7段階のリクライニング機構や電動サンシェードが付く。
エンジンは最高出力215psを発揮する2.5L V6と、最高出力256psを発揮する3L V6を用意。トランスミッションはいずれも6速ATで、駆動方式はマークII時代からのFRを継承している。

2006年10月のマイナーチェンジでは天井のイルミネーションのカラー変更、木目調パネルの採用部位拡大などでインテリアの質感の向上が図られている。エクステリアでは、ヘッドライトやグリル形状が変更された。
走りの面でもグレードごとにサスペンションチューニングが変更され、走りの特徴が際立つようにしている。

また、2004年11月には、トヨタのカスタマイズブランドである「モデリスタ」から、専用エアロパーツを装備し足回りの強化や剛性アップが図られた「ヴェルティガ」が登場した。
さらに2006年4月には、同じく「モデリスタ」から3Lエンジンにスーパーチャージャーを追加して、最高出力320ps、最大トルク42.0kg-mを発揮する「プレミアムスペシャルバージョン スーパーチャージャー」が追加されている。

■マークX(初代)の中古車相場
9割以上の物件が、総額100万円以内で流通しており、7割以上が予算50万円以内で購入可能。総額100万円以上の高価格帯には、ハードにカスタムされたものが多くなっている。
デビューから16年以上経過していることもあり、前期型と後期型の価格差はほぼないとみてよさそうだ。
維持費を少しでも抑えたいなら、排気量は2.5Lを選ぶのがマスト。なぜならほとんどの物件が自動車税、自動車重量税が重課税対象なので、排気量の違いが大きく影響するからだ。最低価格帯は総額30万~40万円で、このゾーンは走行距離10万km前後の多走行車が多い。予算60万円程度用意できれば、後期型で走行距離5万km程度の物件も見つけることができる。
車格に見合う余裕ある走りを楽しみたいなら、3Lエンジン搭載車に注目。流通量は10台と極めて少ないが、条件に合うものをじっくり探す価値はある。
長距離運転の機会が多い人は、設定車速内で車間距離を調整しながら走行してくれるレーダークルーズコントロール搭載車の「Gプレミアム」がオススメ。2.5L、3Lともに設定されているグレードだが、レーダークルーズコントロールはオプション設定だったため、購入前に装備されているかをしっかり確認しよう。
▼検索条件
トヨタ マークX(初代)× 全国マークX(2代目)の特徴と中古車相場
■マークX(2代目)DATA
生産期間:2009年10月~2019年12月
中古車流通量:約1000台
中古車価格帯:40万~680万円

■マークX(2代目)の特徴
初代で用いられた3連ライトのイメージを残しつつ、より立体的な造形に生まれ変わった2代目マークX。リアのコンビネーションライトも3連タイプになっていて、デザインの統一性が図られている。
搭載エンジンは最高出力203ps、最大トルク243N・m(24.8kg-m)を発揮する2.5L V6と、最高出力318ps、最大トルク380N・m(38.7kg-m)を発揮する3.5L V6の2種類。2.5Lはレギュラーガソリン仕様となっているのも見逃せない。トランスミッションはどちらも6速ATだ。

グレード構成は、下記の3つのタイプに分けられる。
スタンダードタイプ|「250G」、「250G Fパッケージ」、「250Gリラックスセレクション」
スポーツタイプ|「250G Sパッケージ」系、「350S」
プレミアムタイプ|「350プレミアム」系
それぞれスポイラーの違いなどによりデザインも異なっていて、プレミアムタイプのフロントフェイスは“X”をイメージさせるスタイルが採用された。
スポーツタイプは、モノチューブショックアブソーバーとコンピューターによる減衰力制御を組み合わせた「AVS」を搭載。乗り心地と高い操舵性を両立させている。

2代目マークXは、10年という長いモデルライフの中で2度のマイナーチェンジが実施されており、前期、中期、後期に分けることができる。
最初のマイナーチェンジは2012年8月。“X”を連想させるフロントフェイスになり、塊感でスポーティさを強調。フロントライトの形状も大きく変わるとともに、ライトにバイキセノン式ディスチャージヘッドライトとLEDクリアランスライトを採用した。

2度目のマイナーチェンジは2016年11月。デザインではこれまで以上にワイド感が高められ、踏ん張りの利いたイメージに。ヘッドライトはシャープなデザインに変更された。
溶接時のスポット打点が追加されるとともに、構造用接着剤が使われるようになるなど、ベースモデルから高剛性化が図られたのも大きな変更点だ。これにより、操舵時の車両応答性やグリップ感、乗り心地が向上している。
また、このタイミングで衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全グレードに標準装備。レーダークルーズコントロールにはブレーキ制御機能が搭載されている。

2代目マークXにはスポーツセダンとしての性能を高めた、「G‘s」や「GRMN」も設定された。
最初のマイナーチェンジタイミングで設定された「G‘s」は、足回りに専用チューニングを施すとともに、スポット溶接の点数を増やして剛性をアップ。専用の19インチホイールやレッド塗装されたブレーキキャリパーも奢られる。
2014年12月には100台限定で「GRMN」を発売。これは、サーキット走行にも対応できるチューニングが施されたモデルで、トランスミッションは6MTを採用。足回りの強化、剛性アップのチューニング、軽量化のための専用装備などが奢られた。「GRMN」 は2019年1月にも350台限定で登場。6MTの操作性がアップするとともに、スポット打点を252ヵ所も追加して剛性を大きく高めた。もちろん、足回りの強化や軽量化にも抜かりがない。
■マークX(2代目)の中古車相場
2代目マークXは前期型が50万~230万円、中期型が80万~310万円、後期型が110万~700万円という価格帯(いずれも総額)で流通している。総額300万円以上の高価格帯は、「G‘s」や「GRMN」などコンプリートモデルが中心だ。
前期型なら、予算100万円以下で買える物件が多数あるため、コスト重視派はまずここからチェックするのがオススメ。スタンダードタイプなら、予算80万円あれば走行5万km前後の中古車を探すことも可能だ。
トヨタのプレミアムセダンらしい豪華な装備を求めるなら、3.5Lのプレミアムモデルに的を絞るといいだろう。高排気量グレードは一般的に維持費が高くなる分、値下がりスピードが早いこともあり、前期型なら予算100万円、中期型でも予算200万円以内で見つけることができ、お得度が高い。ただし、流通量は極めて少ないので、根気よく探す必要がありそうだ。
一方、「250G Sパッケージ」や「250G Sパッケージリラックスセレクション」などのスポーツタイプは、流通量がかなり多いので探しやすくなっている。相場も前期型は予算100万円以内に多くの中古車がある。後期型で設定された上級グレードの「250RDS」は、240万~300万円が予算の目安。
「G‘s」は2012年式や2013年式なら、総額200万円以下の物件もある。一方の「GRMN」は希少性が高くプレミアム価格が付いており、予算650万円~と考えておきたい。
▼検索条件
トヨタ マークX(2代目)× 全国※記事内の情報は2021年6月16日時点のものです。

自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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