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トヨタ 86とスバル BRZともに価格が上昇中! 狙いのグレードを定めて早めの行動を
2020/09/29

フルモデルチェンジが噂される中、今年6月から平均価格が上昇中
型式の「AE86型」から「ハチロク」と呼ばれて愛されたトヨタ カローラレビン/スプリンタートレノ。漫画『頭文字(イニシャル)D』で再び人気が高まっていた2012年2月、その愛称を車名にした「86(ハチロク)」がデビューした。
ただし、誕生したのは往年のレビン/トレノではなく「トヨタの86/スバルのBRZ」という“兄弟”だ。
デビューから8年がたち、そろそろフルモデルチェンジという時期を迎えたようで、BRZはすでに新車の受注が中止されている。86も、そう遠くはなさそうだ。
こうした状況下で、早くも「フルモデルチェンジしても、すぐには新車には手を出さず、程度のよい中古車を今のうちに手に入れておこう」という動きが見られるのだ。
まず86の動きを見てよう。カーセンサー掲載台数は、今年1月の1563台をピークに下降を続け、8月には1012台とほぼ2/3にまで落ち込んでいる。
一方で、平均価格は今年5月に188.4万円まで落ちたが、一転して急上昇し、8月には207.1万円と2018年1月以降で最も高くなった。


BRZの方はというと、こちらも掲載台数が今年1月の520台をピークに下降を続け、8月には273台と約1/2にまで落ち込んでいる。
平均価格は、1月から6月まではなんとか170万~180万円台をキープしてきたが、7月に上昇に転じ、8月には2年前とほぼ同じ197.8万円まで上がっている。


86/BRZの変遷や特別仕様車まとめ! 気になるモデルは即行動が吉
そもそも86/BRZは、自分の好みで足回りを変えたりすることで、「自分だけの1台を楽しみながら育てるというAE86のスピリットを継承した」(トヨタのプレスリリースより)車。それゆえ、アフターパーツがたっぷりと用意されている。
新型が出ても、どうせ“つるし”のまま乗らないのだから、今のうちに手頃な価格の中古車を手に入れて、しばらくは現行型(まもなく旧型)で楽しもうというのは、ある意味“当然”の動きと言えるだろう。
では、86/BRZのどのグレード・モデルを狙えばよいのか。それが一番悩ましく、かつ楽しい作業なのかもしれない。
スバル製の2L水平対向4気筒エンジンに、トヨタの直噴技術を搭載したD-4Sエンジンをはじめ、両社の英智を結集した、国産としては久々のコンパクトカーFRである「86/BRZ」兄弟。
前期型では両車のフロントのスプリングレートが異なるなど、「86はややドリフト志向/BRZはやや安定走行志向」といわれた。
しかし、これは乗り比べなければその差はわからないほどで、しかも2016年6月のマイナーチェンジで両車の違いはショックアブソーバーと電動パワーステアリングの制御のみに縮まった。
つまり、86とBRZのベストバイは、購入者それぞれの好みや予算に合わせて問題ないのだが、何しろ8年の間に数々の改良が行われ、特別仕様車などもたくさん登場した。
どの年式・グレード等を選ぶか、まずは整理する意味でも過去の変遷を振り返ってみよう。下記に、主に運動性能に関する変更の変遷と、特別仕様車・追加グレードをまとめてみたので、参考にしてみてほしい。

・2012年2月 発売
・2014年4月 一部改良
ショックアブソーバーの特性とサスペンションのチューニングの見直し。
・2015年2月 一部改良
電動パワーステアリングの特性変更、ボディ剛性強化。最廉価グレードのRCがカタログ落ち。
・2016年6月 マイナーチェンジ
エンジン吸排気系改良などで低回転からのトルクの立ち上がりがリニアに。ショックアブソーバーの改良で操縦安定性を向上。6速MT車の最高出力は200ps→207ps、最大トルク205N・m→212N・mに。トヨタ最小径のステアリングホイール、マルチインフォメーションディスプレイを採用。
・2017年9月 一部改良
ステアリングの支持剛性強化、パワーステアリング再チューニング。
・2014年10月 TRDによるコンプリートカー「14R-60」 限定100台
TRD(トヨタ・レーシング・デベロップメント)が86の高性能車開発を目指し開発した実験車両「Griffon Concept(筑波サーキットで58秒407のラップタイムを記録)」の技術をフィードバックした限定車。最高出力/最大トルクは他の86と同数値ながら、足回りや駆動系、エンジン、ボディ剛性などに60以上もの専用パーツが組み込まれている。6速MTのみ。車両本体価格は630万円。
・2015年4月 「スタイルCb」追加

・2015年7月 「GT イエロー リミテッド/同エアロパッケージ/同エアロパッケージFT」期間限定発売
GTをベースに特別色サンライズイエローが採用された特別仕様車。シートは本革+アルカンターラ。
・2015年12月 特別仕様車「GRMN」 限定100台

・2016年2月 「GT エアロパッケージ/同エアロパッケージFT」追加

・2016年11月 「GT ソーラー オレンジ リミテッド/GT リミテッド ハイ パフォーマンス パッケージ」期間限定発売
GT ソーラー オレンジ リミテッドは専用色をまとった特別仕様車で、本革シート×アルカンターラのシート地も採用。GT リミテッド ハイ パフォーマンス パッケージはGT リミテッドをベースにブレンボ製ブレーキやザックス社製アブソーバーを装備。GT ソーラーオレンジリミテッドでも「ハイ パフォーマンス パッケージ」仕様が選べた。
・2017年9月 「GTリミテッド ブラックパッケージ」追加
サイドミラーやリアスポイラー、アルミホイールをブラックで統一。また、ブレンボ製ブレーキを標準装備。
・2017年11月 「GR」追加

・2018年7月 「GR スポーツ」追加
スポーツ性能でいうとGRMN→GR→GR スポーツという順にGRブランドの整理が行われ、今回その中で86になかったGR スポーツが追加された。ブレンボ製ブレーキや専用フロントスポイラー、アルミホイールなどを装備する。
・2019年2月 「GT ブリティッシュグリーン リミテッド」期間限定発売
専用色のブリティッシュグリーンが採用された特別仕様車。本革×アルカンターラのシート地などが採用されている。ブレンボ製ブレーキやザックス製アブソーバーなどを備える「ハイ パフォーマンス パッケージ」も用意された。
・2020年3月 特別仕様車「GT ブラックリミテッド」86台限定発売
6速MT/6速ATとも43台、計86台限定の特別仕様車。GTをベースにAE86のトレノの最終仕様車をモチーフにして、ボディと内装をブラックで統一、アルミホイールをブロンズ塗装。ブレンボ製ブレーキやザックス製アブソーバーを装備。
▼検索条件
トヨタ 86(初代)×全国・2012年2月 発売
・2013年8月 一部改良
最上級グレードのSに、従来オプションだったフルフロアアンダーカバーを標準装備。最廉価グレードのRAに、オプションでトルセンLSDなどを用意。
・2015年2月 一部改良
電動パワーステアリングの特性変更、一部ボディ剛性を向上。
・2016年7月 マイナーチェンジ
エンジン吸排気系改良などで低回転からのトルクの立ち上がりがリニアに。ショックアブソーバーの改良で操縦安定性を向上。6速MT車の最高出力は200ps→207ps、最大トルク205N・m→212N・mに。小径のステアリングホイールやマルチインフォメーションディスプレイを採用。
・2017年9月 一部改良
ボディ剛性を向上。
・2018年9月 一部改良
リアの空力特性を向上、サスペンションの再チューニング。
・2019年4月 一部改良
新色のグレーを採用。
・2013年8月 特別仕様車「tS」 限定500台

・2013年10月 特別仕様車「プレミアム スポーツ パッケージ」
Sをベースにタンレザーのシートや、アルカンターラが施されたメーターバイザーなど、シックなインテリアが採用された特別仕様車。
・2015年2月 「Rカスタマイズパッケージ」追加
モータースポーツのベース車に適した「RA」に対し、日常の使い勝手が考慮され、マニュアルエアコンやトランクマットなどが備わったグレードを新設定。
・2015年6月 特別仕様車「tS」 限定300台
2013年8月発売のtSと同様、STI専用パーツを備えるが、STI製フレキシブルVバーやビルシュタインリアダンパー&コイルスプリングなど多少採用内容が異なる。6速MTと6速ATがあり、車両本体価格は399万~407万1000円。
・2016年10月 最上級グレード「GT」追加

・2017年10月 最上級グレード「STI スポーツ」追加

▼検索条件
スバル BRZ(初代)×全国今後フルモデルチェンジを迎えた際には、乗り替えによって中古車の流通量が増え、平均価格が今より落ち着くことが予想されるが、すでに程度の良い中古車を狙う動きが始まっていることは事実。
まずは、今のうちに予算と照らし合わせて、欲しいグレードや特別仕様車をある程度決めて、気になる中古車がないかこまめにチェックし、見つかったら即行動してはどうだろうか。

ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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