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トヨタ アルテッツァ=RS200系のイメージが強いけど、オトナの6気筒エンジンを積んだAS200系もアリでは!?
2020/08/30

人気薄な6気筒のAS200だが、逆にそれが狙い目
1998年10月にトヨタの新たなミドルクラスセダンとして発売がスタートしたアルテッツァ。
FRレイアウトをもち、2L NAながら210ps(MT車)を発生する4気筒の3S-GE型エンジンもラインナップしていたことで、当時の自動車メディアなどでは「AE86の再来」と、もてはやされたことは記憶に新しいところです。
とはいえ、4ドアセダンのアルテッツァは、当然AE86とはキャラクターが異なり、前評判の高さゆえ落胆の声も挙がる悲運のモデルとなってしまいました。ですが、中古車としては比較的安価に狙うことができる後輪駆動のスポーティモデルとして、安定した人気を誇っています。
しかし、この人気の中心となっているのは、前述のように4気筒の3S-GE型エンジンを搭載した「RS200系」であり、160psの1G-FE型エンジンを搭載した「AS200系」はそこまでの人気となっていないのが現状です。
つまり、裏を返せばAS200系にターゲットを絞れば、より手ごろな価格で端正なスポーツセダンを手に入れることができるというワケ。それではここからAS200系の魅力をお伝えしていきましょう!


もともとは高級車だったアルテッツァゆえにベストマッチな6気筒
そもそもアルテッツァは、日本国外ではトヨタの高級車ブランドのレクサスから販売されている、「IS」の初代モデルとして登場しています。そのため、海外仕様の初代ISは、全車直列6気筒エンジンが搭載されていました。
直列6気筒エンジンといえば、1次・2次振動や偶力振動が発生しないベストなバランスをもったエンジンであり、高級車にはもってこいのもの。それゆえいまだに高級車メーカーでは、直6エンジンを採用し続けるところが多いというワケです。
そして、AS200系が搭載する1G-FE型エンジンももちろん6気筒エンジン。パワーに勝る3S-GE型エンジンはアルテッツァのみに搭載されており、ISには搭載されることはありませんでした。
つまり、本来の“らしさ”を味わうのであれば、6気筒エンジンを搭載したAS200系がベストと言っても過言ではありません。
そして気筒数が多い分、重量があると思われがちですが、この1G系エンジンは意外にも軽量。アルテッツァの中で最軽量のグレードは、なんと6気筒のAS200系なのです。
余談ではありますが、1G系エンジンは1980年のデビュー以来、マークII3兄弟をはじめ、クラウン、ソアラ、セリカXX、スープラといったトヨタを代表する名車たちに搭載されてきたエンジンであり、アルテッツァに搭載された1G-FE型はまさに熟成された6気筒エンジンといえるのです。
当初は4速ATの組み合わせのみだったAS200系でしたが、2000年5月の改良で6速MTが追加されています。また、RS200は2005年3月に生産を終了しましたが、AS200は同年7月まで生産が続けられました。


台数は少なめ、MTになるとより希少
98年デビューということで、古いものでは20年以上前というアルテッツァですが、執筆時点では129台の掲載台数がありました。その中でAS200系は37台だったので、およそ1/3がAS200ということになります。
グレードは、特別仕様車を除くとベーシックなAS200と、スポーティなZエディション、そして途中で追加された、豪華使用のLエディションの3つに大分されます。
ですが、グレードによる価格差というよりは、個体そのものの状態によって価格差が生まれている、という状況です。
ただし、MT車に限ってみるとわずか7台のみとなり、その希少性から価格も総額70万~100万円といったところ。
キャラクター的に、新車時にAS200をMTで買った層はそこまで多くないでしょうから、MTにこだわるのであれば、ある程度の予算と時間を見ておいた方がいいでしょう。
一方AT車となると、安いものでは総額30万円を切るものもあり、安い個体の中でも修復歴がなく走行距離も10万km未満というものも見つけることができます。
ボリュームゾーンとしては総額50万~60万円あたりが一番タマ数の多い価格帯となりますが、RS200系に比べるとカスタマイズ済の個体が少なく、普通のセダンとして使われてきたものが多い印象です。
現時点では、まだ比較的手ごろな価格で狙えるAS200系ではありますが、すでに底値の時期は脱してじわじわと値段が上がり始めている気配もあります。なので、気になった人は早めに行動に移した方が吉と言えます。

▼検索条件
トヨタ アルテッツァ(初代・AS200)×全国
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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