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RVというカテゴリーがなくなった!? ミニバン&SUVがさらなる進化を遂げた『平成13年』【平成メモリアル】
2019/03/05

平成13年は21世紀になった年!
平成13年生まれの皆さん、車の免許が取れますね。おめでとうございます!
最近は運転免許や車の所有についての考え方も様々ですけれども、免許は取っておいた方がいい気がするんだよね。
運転できると便利なのはもちろんだけど、なんといっても楽しいもの。
今の生活だと運転できなくてもいいかなーと思っても、将来必要になるかもしれないし。
年を取ってから免許取るんじゃ大変。
人生、何があるか分からないからね。
大規模テーマパークや商業施設が相次いでオープン

さて、そんなこんなで平成メモリアル企画も13回目、今回は平成13年(2001年)を振り返ってみたいと思います。
個人的に2001年は、今でもよく記憶に残っている年。
そういう年って誰しもありますよね。
日本では3月にユニバーサル・スタジオ・ジャパン、9月に東京ディズニーシーと、大きなテーマパークが開園。
埼玉スタジアムや新潟スタジアム、札幌ドームと大規模な商業施設も相次いで竣工され、景気上昇ムードが漂っていたのを覚えています。
小泉さんが首相に就任し「感動したっ」なんて言葉も流行りましたね。
ところがアメリカではこの年の9月、とんでもないことが起きました。
そう、ニューヨークのワールドトレードセンター・ツインタワーをはじめとする同時多発テロ。
その日、取材から帰ってきて会社のテレビでニュースを見た私は、これが実際の映像だとは、信じられませんでした。
当時の私はまだ20代で世界情勢にはあまり関心がありませんでしたが、世界では自分の知らない所でとんでもないことが起きてるんだな、と急に不安を感じたものです。
欧米からやってきたミニバンが日本にも浸透

一方で車の世界といえば、RVがRVでなくなっていった時代。
どういうことかというと、それまで四駆やワンボックス車などのRVは乗用車に対して、ハンドリングや剛性感が劣って当たり前でした。
それが2001年頃になって一気に進化。
普通の人が、ごく日常的に乗れる車になっていくとともに、SUVやミニバンといった呼称が広まっていったのです。
ちなみにミニバンという呼び方を日本で定着させたのは、90年代前半にものすごく流行ったシボレー アストロや、1997年に日本でも販売されたクライスラー ボイジャー(米国での3代目ダッジ キャラバン)ね。
えー、アメリカではこのサイズで“ミニ”なの! とビビったもんです。
カッコいいパパ像への憧れ

さて、そろそろ平成13年に登場した車の私的トップ3を発表しましょう。
第3位は、トヨタの初代ノア&ヴォクシー。
ライトエースノアの後継車として登場したのですが、今までのワンボックスより圧倒的にカッコ良かった。
エッジを効かせたスタイルで、昔はヤンチャだったんだぜパパ層に訴求(特にヴォクシー)。
カスタマイズもよく似合っちゃう。
当時、父親が子育てに積極的に参加する社会的ムーブメントが起きていたこともあって、大ヒットしました。
3列シートなのに5ナンバーの運転しやすいサイズ、FF化(ライトエースノアはFR)されたことで広くなった車内空間は魅力的だったけど、ミニバンとしての完成度はまだ過渡期だったというのが正直なところ。
もちろん普通に乗ることはできたけど、乗り心地、シートの座り心地なんかはあまり良くなかった(気がする。記憶が古すぎて……)。
じゃあなんで3位に選んだのかというと、やっぱりスタイルとコンセプトの見事なマッチ感なのです。
見た目って大事だもんね。
グローバル市場には受け入れられた2代目

第2位には、ホンダの2代目CR-Vを選びます。
この車ね、大ヒットした初代に比べると商業的にはあんまり成功したわけじゃなかったんですよ。
だけど、車としては非常によくできてて、特に初代からの進化がすごかった。
インパネの一部に見えるパーキングブレーキレバーとか、カーゴルームにテーブルがビルトインされているとか、使い勝手を向上させるアイデアも良かった。
走りや静粛性も初代とは比べものにならないほど良くて、こりゃー売れるゾ、と当時思ったけれど、結果は全然でした。
「フリータイムマシーン」っていうキャッチコピーがダサかったから?
いやいや、初代の「ホンダ買うボーイ」(←コレ本当)よりはマシでしょう。
ちなみに販売が振るわなかったのは日本国内だけの話で、東南アジアや欧州、北米では大ヒットしました。
3列シートミニバンの良き手本に

そして平成13年登場車の私的第1位は……まさかのスバルのトラヴィックに決定。
はあ? そんな車、聞いたこともないですけど、という方も当然いますよね。
トラヴィックはドイツのオペル(GMの子会社)が開発した3列シート・ミニバン「ザフィーラ」を、当時GMと資本提携関係にあったスバルから販売した、いわゆるバッジモデル。
製造はドイツでもアメリカでもなく、タイの工場で行われていました。
エンジンは2.2L、147psと凡庸なスペックだけど実用的で、停止すると自動的にニュートラルになって燃費に配慮、学習制御も入っている4速ATはデキが良かった。
リクライニング角度やシート高を微調整でき、しっかりした座り心地を提供する前列シート、床下にすっぽり収納できるサードシートなど、車内の作りも秀逸。
当時、まだカテゴリーとして生まれたばかりだった国産ミニバンとの力量の差をまざまざと見せつけられました。
しかも価格が安かった。
最上級グレードでも、なんと234万円です。
これは当時、ヤナセから販売されていた兄弟車オペル ザフィーラをやっつけてやろう、という戦略価格だったわけですが、消費者としてはラッキー! でしかありません。
それほど優秀なミニバンでしたが、もちろん(?)販売は低迷。時代に見合わない実力は、市場から評価されないものなんですねー。
でも、後の時代に登場する国産ミニバンの試金石になった、という偉大な功績を残したという点から、勝手に第1位に選定! おめでとうございます!
ちなみに2001-2002年の日本カー・オブ・ザ・イヤーはホンダ フィット。
ノア&ヴォクシーもCR-Vも、もちろんトラヴィックもノミネートすらされません。
今後もこんな調子でまいります。
次回は平成14年編!



photo/田端邦彦、スバル、トヨタ、ホンダ、Adobe Stock、photo AC
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