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【カーセンサー認定】その検査って、どうやってるの?
2016/03/27

公正、公平な検査は第三者機関だからこそできる
皆さんは、『カーセンサー認定』をご存じですか? これは車に詳しくない人、中古車を初めて買う人でも車両の状態を把握でき、比較しやすいように評価や点数をつけたもの。中古車物件の詳細ページで物件の状態欄の下に「カーセンサー認定 品質評価情報」と書かれたものがありますが、「この中古車の [車両品質評価書] を見る」をクリックすれば、より詳細な車両状態を確認することができます。
カーセンサー認定の検査を行っているのは、車両検査専門会社「AIS」という機関。AISの検査は中古車業界でも正確さに定評があり、メーカー系中古車ディーラーも依頼しているほど。前オーナーでもお店でもない第三者機関が検査を行うことで、客観性と信頼性が保たれています。
今回は、編集部がAISに突撃し、実際にどのような検査をしているのか教えてもらいました!
匠の技がキラリと光る検査内容
「多いときは1日に30台以上検査をさせていただきます。検査に重要なのは、限られた検査時間の中で、長年培った検査ノウハウをもとに車両の違和感を見つけだし、重点的に検査をしていくことです。」
そう教えてくれたのは、今回ご協力いただいた、AIS首都圏エリアオフィス第三ブロック ブロック長の石井健太郎さん。(以下、石井さん)
さっそく、どのように検査しているか、一連の流れを追わせていただきました。

①少し離れた場所から車の外周を眺める
検査で最も大切なのは、修復の痕跡があるか、ある場合はそれが修復歴にあたるかどうかを見極めること。まずは全体を見て、おや? と思う場所があるかを確認します。
②オドメーターで走行距離の確認
走行距離は中古車選びの大切な情報。査定にも影響する部分なので間違うわけにはいきません。細部の確認はここからスタートします。
③電装部品の動作確認
エアコン、オーディオ、パワーウインドウなど、車に搭載される電装部品は実際に動かして状態を目視確認します。パワーウインドウは運転席だけでなく、すべての席で動かします。
④シートの状態を確認
車内で最も傷みやすいのは運転席。座面、背もたれはもちろん、シートサイドのサポート部分のへたり具合も実際に手で押して確かめます。さらにシート地に破れやシミ、焦げ跡がないかもチェック。シートだけでなくステアリングやシフトノブなど人の手が触れる部分、天井などの汚れや焦げも目視で確認。もちろんすべての座席で同じ確認を行います。

⑤外板パネルの脱着状態を確認
ドアやフェンダーなど、外板パネルを外している車はネジ部分の塗装が剥がれるもの。ネジの様子を見て不自然な場合は、何かしらの修復が行われた可能性があるそう。ドアを開けたときにドアのふちを触り、塗装の状態もチェックします。

⑥溶接パネルの状態確認
ドアを開け、ウェザーストリップを外して修復跡がないか確認します。このあたりは車のフレームに関わる部分でもあるので慎重にチェック。

⑦タイヤ山のチェック
タイヤは4本すべて目視します。減り方は均一とは限らないので、最も山が少なくなっている部分で残量をチェックするのが鉄則!
⑧トランク内部の確認
トランク内のカーペット、スペアタイヤカバーをめくり、溶接部分やパネルの状態を検査。後ろからぶつかっている車はここに修復跡が現れます。


⑨車両下まわりの確認
トランクの内側だけでなく、下に潜ってパネル交換など損傷跡がないかを目視。下まわりの検査はトランクだけでなく全体を行い、骨格の状態を評価します。
⑩エンジンルーム内とフロントまわりの確認
エンジンまわりのオイル漏れや異音がないかなど確認。まずは少し離れた場所から全体を見て違和感がないかの確認。そこから車両フロントまわりの確認に入ります。ボンネットやフェンダーは表面だけでなく、ネジ部分に動かした形跡はないか、パネルに開いた穴から裏側の塗装がどうなっているかも見ていきます。

⑪外装の状態確認
最後にボディ全体を見渡し、外装のキズ、へこみ、塗装跡などの状態を確認。ボディだけでなくガラスや灯火類の状態もチェック。

実際の検査箇所は300以上
いかがでしたか? 今回ピックアップしてご紹介したのは、わずか11項目になりますが、例えばボンネットを開けたときにふちを触り違和感がないか、エンジンをかけたときの匂いはどうかなど、検査は一連の流れの中で行われます。検査箇所は軽く300以上に及ぶとか。カーセンサー認定には、中古車の品質確認のスペシャリストの技が生かされているのです。
このような検査を経て評価され、店頭に並ぶ「カーセンサー認定車」。公平な視点での評価点や特記事項は、中古車選びの助けになるはずです。ぜひ活用してみてください!
【関連リンク】
photo/篠原晃一
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