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スポーツカー好きのオーナーが選んだプジョー 207が、結婚を機に見せた“貨物車”という意外な一面
2021/01/12

車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?
幼い頃からスポーツカーが好き。手に入れた207は当然MT
加治木さんは物心がついたときからの車好き。とくにスポーツカーが好きだという。幼少期に初代ホンダ NSXを所有する人が近所に住んでいて影響を受けたのもその理由ひとつだ。
現在の愛車は4年前に購入したプジョー 207 GTi。コンパクトなベーシックカーであるプジョー 207にハイパワーなターボエンジンを搭載した、いわゆる「ホットハッチ」である。
トランスミッションは当然マニュアル。聞けば、この前の愛車もトヨタ アレックス RS180のマニュアル仕様だったとか。まだ30歳と若いのにビシッと一本筋の通った車選びである。

安く手に入れた分メンテに手間はかかるがそれも「車の楽しさ」
だが、このプジョー 207 GTiとの日々は決して平坦ではなかったと加治木さんは苦笑する。
Aftermarketマフラーやホイールなど、ラリーカーイメージにモディファイされた格安の個体に一目ぼれして購入したものの、納車直後から複数の警告ランプが点灯し、様々な部品交換を迫られた。そのメンテナンスのために購入金額以上の費用がかかることになったという。
にもかかわらず「それも含めて車の面白さ」と本人はあくまでポジティブだ。最初から完璧なコンディションの個体を購入するより、愛車のメカに精通できるし、なにより愛着が湧くと加治木さん。
メンテナンスは遠方にあるプジョーの専門ショップに依頼しているが、そこに通うのもクルマ趣味の一環としてむしろ楽しんでいるという。
「一度しっかり整備した後はほとんど故障しないですが、エンジンオイルがすごく減るのに驚きました。整備マニュアルに減ったら足してくださいって書いてあるので、異常ではないのですが、それなりに維持するのに手はかかりますね」


走りを楽しむだけでなく、結婚して引っ越す際に“貨物車”としても活躍
じつは加治木さんは2020年11月に結婚したばかり。
独身時代には、車好きの仲間たちと純粋に運転するためだけに峠へ出かけることが多かったが、現在は奥様とアウトレットモールやディズニーランドに出かけるなど、落ち着いたカーライフに変化しているという。
どうしても運転を楽しみたいときは箱根へ温泉デートに。道中の峠道では助手席の奥様を気遣いつつ、MTを駆使して程よくドライビングを堪能する。207 GTiはシートの作りが良いため、長時間のドライブでも腰が痛くならないと奥様からの評判も上々とのことだ。

そして、新居へ引っ越す際にも207 GTiは大いに活躍してくれたという。
ハッチバックなので後席を倒せば広大な荷室を確保することができる。そこに新生活に必要な組み立て式の大型家具を積み込み、“貨物車”として運用したという。
ホットハッチの存在意義はスポーティな走行性能と実用性の両立にあるが、そういう意味において加治木さんは、ドンズバなオーナー像と言えるのかもしれない。
ボディサイドに派手なデカールが貼られたプジョー 207 GTiだが、結婚を機に、スポーツカーとしてだけではなく、2人の毎日を豊かなものにしてくれる実用車としての魅力をさらに発揮していくことになるのだろう。


加治木 栄さんのマイカーレビュー
プジョー 207 GTi(初代)
●購入金額/約30万円
●年間走行距離/約15000㎞
●マイカーの好きなところ/サイドに貼られたステッカーとホールド感のあるシート
●マイカーの愛すべきダメなところ/エンジンオイルの消費量が多いこと
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/手軽にマニュアル車を楽しみたい人、特にラリー好きの人にオススメです!!

ライター
佐藤旅宇
オートバイ専門誌『MOTO NAVI』 、自転車専門誌『BICYCLE NAVI』の編集記者を経て2010年よりフリーライターとして独立。様々なジャンルの広告&メディアで節操なく活動中。現在の愛車はスズキ ジムニー(81年式)とスズキ グランドエスクードの他、バイク2台とたくさんの自転車。
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