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クルマはアーチェリーの一部? 川中香緒里はカーライフも一流だった
2017/11/06

アーティスト、ミュージシャン、俳優、そしてアスリート。彼らが輝き続けていられる原動力とは何だろうか…… 。女子アーチェリー界のホープ、川中香緒里選手はロンドンとリオ、2度のオリンピックに出場。日本を代表する、トップアスリートだ。目下、三たび世界に挑まんと研さんを重ねている。そんな川中選手のライフスタイルと、パフォーマンスを支えるクルマとの関係性をひもとく。
トップアスリートに学ぶ「メリハリ」のススメ

きゃしゃ。射場から歩いてくる川中選手の第一印象だ。
アーチェリーは、70m先(オリンピックルールの場合)にある直径122cmの標的の中心を弓と矢で射る競技。体格差によるハンディキャップは少ないとはいえ、川中選手は身長159cmと小柄。線も細い。しかし彼女は、世界のトップアスリートと互角以上に渡り合っている。
「コーチには、もっと食べてカラダを作りなさいって言われます。だから、お腹いっぱいになっても食べています(笑)」。実際、お昼は大学野球部の男子部員たちと同じ献立。取材当日は、大盛りの醤油ラーメンと点心三点盛り、冷奴だった。
アスリートは食事もトレーニングのひとつ。そう、彼女の生活は常にアーチェリー中心だ。

しかし練習が始まると、川中選手がデカく見える。彼女がシューティングラインで構えると、空気が一瞬で張り詰める。きゃしゃだったカラダが力強く、凛として微動だにしない。弓を支える左手は弦を引いた瞬間、弓の一部のようだ。
矢を放つと「ビユウゥゥ」と空間を切り裂くような音が響く。時速250kmにも達するという矢は、見事に的の中心を貫いた。

射場の外と内で、川中選手は別人のように見える。それは、まさに川中選手が活躍できる理由。類いまれな集中力が、その答えだ。
「集中力が高まると、的が大きく見えるんです」
一流のアスリートの中には「調子が良いときは、相手が止まって見える」という選手もいる。常人には体感できない世界の話を、彼女はサラリと語った。
「集中力は、アーチェリーにおいて本当に重要です。アーチェリーの試合は長丁場。予選にあたるランキングラウンド、個人戦、そして団体戦のトーナメント。ほぼ1日中、矢を放ち続けなければなりません。だから集中力をコントロールできるように、練習から心がけています」

硬い弓をしならせる『パワー』、最後までブレない『持久力』、そして卓越した『集中力』。それが川中選手を支える“3本の矢”だった。しかし長い試合中、どうやって集中状態を維持し続けているのだろうか。
「メリハリを意識していますね。集中して矢を射る、その瞬間を『ハリ』。アーチェリーでは的に刺さった矢を歩いて取りに行くのですが、その際は緊張を緩める。それを『メリ』として、集中力をコントロールします。さらに、調子が悪い日は矢を取りに行くとき、完全に集中力を解きます。すると視野が広がって『次はこうしよう』と修正方法が見つかるんです」
アーチェリーでは動作の正確さと、その再現性が求められる。そこで結果を出すためには、いかに自分と向き合うかが大切だ。

そんな川中選手は、競技だけでなく日常においても巧みにメリハリをつけている。射場が「ハリ」で、クルマの中が「メリ」としているのだ。
「射場までクルマで通っているのですが、朝だと渋滞して45分くらいかかります。この時間が貴重なんです。お気に入りの音楽を聴いたり、ラジオを流したり……。できるだけリラックスするようにしています。車内でのんびり過ごすのは好きですし、良い影響を与えてくれています」
そもそもアーチェリーにクルマは不可欠な道具。市街や山中にある練習場・試合場まで、多くの道具を持って行かなければならないからだ。川中選手は、ただクルマを移動手段とするだけでなく、世界で戦う“武器”として生活に取り込んでいる。
アーチェリーに日々を捧げる川中選手。一流のアスリートには一流たらしめる習慣がある。川中選手が放った矢の力強さは、「生活にメリハリをつける」を大切さを証明してるかのようだった。

メリハリのあるクルマに憧れる
今の愛車は、父のアクアです。さすがに父のクルマを独占するのも気がひけるので、マイカーの購入を予定しています(笑)。よく走るので、燃費の良さは大前提。運転がまだまだ苦手なので、扱いやすいクルマがいいな。第一候補は日産 ノート。e-POWERならアクセルのオン、オフで走りにメリハリがつきそう。う~ん、悩みますね。
PROFILE
川中香緒里:女子アーチェリー選手。ミキハウス所属。2012年のロンドンオリンピックと2016年のリオデジャネイロオリンピックに日本代表として参加。ロンドンオリンピックでは団体戦で日本初の銅メダルを獲得した。現在は東京オリンピックを目指し、各大会で活躍中。
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