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白馬の“お姫様”が空を翔けるように乗りこなす愛馬……ならぬ、愛車C-HR
2019/07/30

車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?
空を翔けるように
車も馬も乗っていたい
東京都町田市の乗馬クラブに赤と黒のコントラストが鮮やかなC-HRが滑り込んでくる。降りたったのはシャンと伸びた背筋に凛とした佇まいを宿す白馬の王子様……ではなく、お姫様・須田陽向子さんだ。
高校3年の時にここで乗馬に出会い、その魅力に取りつかれて馬術部のある大学を選んで進学したほど。

「大学の馬場や馬術の練習・試合会場などは郊外なことが多く、移動距離が長いので車の運転は毎日しています。馬運車といって馬を試合会場まで運ぶ大きな車も運転しますよ。高速でトラックの運転手さんがびっくりして二度見してましたね(笑)」
驚くのも無理はない。色白で可憐な陽向子さん。乗馬こそ優雅なイメージにぴったりだが、勇ましい運転ぶりはさぞや驚きだろう。
それをいうならソリッドで男性的ともいえるC-HRを選んだというのも、やや意想外だ。
「ガンダムみたいでしょ? 車内も飛行機のコックピットみたいで気に入ってます」とご本人。
ちなみにこの車を購入する際、候補に上がったのが同じくSUVのトヨタ ハリアーだというのだから、彼女、外見とは裏腹に、話すとなかなか男前なのだ。


悲しみの縁から救ってくれた馬
週6日の部活動に加えて、部活のない日もこのクラブに馬に乗りにやってくるのが陽向子さんの日課だ。それほどまでに馬に情熱を傾けるには理由がある。
3歳の頃から打ち込み、一時はプロの道も考えたバレエから退き、同じ頃、父と死別。打ちひしがれていた陽向子さんを救ったのが、馬だったのだ。
「初めて乗ったとき、足は宙に浮いているはずなのに、よろいでしっかり踏みしめている感覚に感動して。『これでいいんだ』とすべてを肯定されているような感覚になりました」

乗り気じゃないところを母に勧められて渋々ここ(乗馬クラブ)にきたはずなのに、この感動を前に、心の霧が晴れるようだった――。
今や馬に対する感情は、「“かわいい”という言葉では片付けられない。ずっと馬のこと考えてますね。今どうしてるかなって」。
同じ乗るでも、馬と車は全く違う。
「馬に乗ってるときは命がけ。馬とコンタクト取りながら、もっと良くするにはどうすればいい? ってお互い必死。『完璧に乗れたな』っていう経験て、ほとんどないんです。でも車は乗り物として出来上がっている。完成されたものに乗ることをいかに楽しむか。馬に乗った後は、特にそれを感じますね」


好きなドライブコースは橋の上。「渡ってるとき、空を飛んでるみたいな心地になる」のだそう。高速の合流と出口も好きなのだとか。その理由は、「飛行機の離陸と着陸みたいだから」と話す。
これまでの彼女の言葉から浮かび上がってくるのは「飛翔」のイメージだ。車を走らせるときの快感ポイントも、馬に乗っているときも、空に飛んでいけるような気がするからなのか――。
その浮遊感がしっくりくる彼女は、きっと翼をもった人なのだろう。未来に向かって、羽ばたけ!

須田陽向子さんのマイカーレビュー
トヨタ C-HR(初代・現行型)
●購入金額/約320万円
●年間走行距離/約1.1万㎞
●購入する際に比較した車/トヨタ ハリアー、RAV4
●マイカーの好きなところ/ガンダムに変身できそうな車の形、2色のボディカラー
●マイカーの愛すべきダメなところ/アクセルが利きやすく、すぐに空を飛ぶくらい加速してしまいます
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/アウトドアスポーツが好きな人です。たっぷりと荷物が収納できて、見た目もかっこよくて、意外と山奥の小道も小回りできます!

インタビュアー
武田尚子(たけだなおこ)
一児の母でライター。「カーセンサーライターたるもの車を持たねば!」と一念発起し、出産後、ペーパードライバーを脱してBMW 3シリーズを購入したママドライバーでもある。エネルギーの源は宝塚。
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