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ブリヂストン ポテンザRE-71Rは“夢”のようなタイヤだった【CERC ~編集デスクのロードスター日記~ #13】
2016/10/20

150分の激闘をそのグリップ力で援護射撃
去る8月28日、茨城県にある名門サーキット「筑波サーキット」にて行われた“マツ耐”こと「マツダファン・エンデュランス」に参戦した。マシンは総額75万円で手に入れた2代目マツダ ロードスター。4月に「スポーツランドSUGO」で行われた“マツ耐”では、芳しい結果を残せなかったが、今回は我々が属する「ロードスター・クラシックNORMAL」クラスで2位に入ることができた。
ど素人ながら、愚直に練習を積んできた。その結果、手にした2位というポジション。そりゃ感慨ひとしおなわけで、がんばった自分を褒めてあげたい(だって誰も褒めてくれないし……)。だが、レースの熱々の記憶が少しクールダウンしてくると、自分のうぬぼれっぷりに、ハタと気がつくわけだ。なぜなら、今回のマツ耐@筑波サーキットには、ラジアルスポーツタイヤの最強ウェポンともいわれるブリヂストンのポテンザRE-71Rを履いて参戦していたからだ。
このタイヤ、前評判どおりの戦闘力だった。夏場の150分の耐久レースは、たとえ素人走りとはいえ、タイヤにとって過酷な環境だ。にも関わらず、レース中の最速ラップタイムを最後の2周目で記録したのだ。“最後の最後まで勝負できる”最強ウェポンの名にふさわしい援護射撃っぷりを披露してくれた、夢のようなタイヤであった。このタイヤあってこその2位、と言っても過言ではない。
“はかない夢”とはよく言ったものだ。150分の激闘を終えたポテンザRE-71Rのトレッド面は、原形をとどめていないほど消耗していた。身を削りに削って2位というポジションを我がチームにもたらしてくれていたということだ。まるでアンパンマンのようなその献身に、思わず目頭が熱くなる。だが、1本1万3000円、4本で5万円を超えるタイヤに自腹を切った事実に、思わず涙が出てくる。

今年3セット目となるニュータイヤとして選んだのは?
あの素晴らしいグリップ力が夢であるはずがない。150分の耐久レースでもう使えなくなってしまうなんて夢であってほしい。そんな複雑な気分の中、次のレースとなるマツ耐@袖ケ浦フォレスト・レースウェイは10月23日に迫っている。現実へ立ち向かうべく、新しいタイヤを手に入れることとなった。
今回チョイスしたのは、ダンロップのスポーツタイヤ、ディレッツァZⅡスタースペックだ。方向性はブリヂストンのポテンザRE-71Rと同じ、サーキットでのスポーツ走行を視野に入れて開発されたハイグリップタイヤ。ポテンザRE-71Rを同じ某タイヤショップの通販で購入したが、こちらの方が3000円/本ほど安かった。
昨年末に2代目ロードスターを購入してから、ダンロップ ディレッツァZⅡスタースペックで3セット目。まだディレッツァZⅡでサーキットを走っていないが、一般道での印象を他の2タイプ(ミシュラン パイロットスポーツ3/ブリヂストン ポテンザRE-71R)との比較を交えて簡単にお伝えしよう。
■性格(男性の身体に例えると)
ミシュラン パイロットスポーツ3 「有酸素運動で鍛え上げられた身体」
ブリヂストン ポテンザRE-71R 「ジム通いで鍛え上げられた身体」
ダンロップ ディレッツァZⅡスタースペック 「肉体労働で鍛え上げた身体」
■乗り味(男性の髪型に例えると)
ミシュラン パイロットスポーツ3 「さらさらヘアのツーブロック」
ブリヂストン ポテンザRE-71R 「油で磨いたスキンヘッド」
ダンロップ ディレッツァZⅡスタースペック 「角刈り」
分かりづらい例えで申し訳ない。あくまで筆者の個人的な感想であることもご理解いただきたい。ただ、新たに導入したディレッツァZⅡの印象が、同じスポーツタイヤなのにも関わらず、ポテンザRE-71Rとは全くと言っていいほど別物に感じたのだ。いずれにせよ、150分の耐久レースを戦い抜く戦力として、ディレッツァZⅡがどんなポテンシャルを発揮してくれるのか楽しみだ。

【CERCとは】
中古車情報誌『カーセンサー』の連載『CERC』のスピンオフバージョンである。カーセンサー本誌に収録しきれなかった話題を、同連載の語り手である本誌デスク本人が赤裸々に綴る。ちなみにCERCとはCarsensor Editors Racing Club(カーセンサー・エディターズ・レーシング・クラブ)の略。
【筆者プロフィール】
1970年生まれ。群馬県在住の編集・ライター。カーセンサー本誌の編集デスク担当。
2015年9月に参加したメディア対抗ロードスター4時間耐久レースでの惨憺たる結果から一念発起。運転技術を磨くべく、マツダ ロードスター(2代目)のNR-Aを購入した。
【関連リンク】
- マツダファン・エンデュランス
text・photo/編集部 中野
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