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最新型トヨタ クラウンの中古車価格が半年で60万円以上ダウン! 流通台数も増えた人気国産セダン、今オススメの狙い方は?
2025/08/10
▲セダンの様式と価値観を再定義し、「ニューフォーマルな1台」へと進化した現行型トヨタ クラウンですが、近頃はその中古車流通も増えてきて、価格もまずまずのペースでダウンしています最新型クラウンの中古車平均価格が約半年で60万円以上ダウン!
新型クラウンシリーズ第三の矢として2023年11月に登場した、現行型トヨタ クラウン。従来からの正統派セダンを再定義する新たなスタイルと価値観、そしてFRプラットフォームを生かした水平基調の伸びやかなプロポーションにはかなりグッとくるものがあります。
そんな現行型クラウンも登場から1年半ほどが経過したことで、中古車流通台数が増えてまいりました。また、それとともに中古車平均価格も順調に下落し、直近の半年間で60万円以上のダウンを記録しています。
▲デビューから1年半ほど経過したモデルゆえ、台数は増加傾向
▲掲載台数が50台を超え相場を形成したと言える2024年12月の平均価格は790.1万円。それから約半年後の2025年6月には60万円ほど安い728.6万円となっているこれを機に、もしもこれから現行型トヨタ クラウンの中古車を狙うのであれば、どんな物件をいくらぐらいの予算感で探すのが得策となるのか、考えてみることにしましょう。
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トヨタ クラウン(16代目)モデル概要:2.5Lハイブリッドと燃料電池車を用意する「新解釈セダン」
まずは現行型クラウンがどんなモデルなのか、おさらいしてみましょう。
現行型トヨタ クラウンは、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」の4モデルで構成される新世代クラウンシリーズの第3弾として2023年11月に登場した4ドアセダン。
全長5030mm×全幅1890mm×全高1475mmとなる伸びやかなプロポーションの中に配置されるパワーユニットは、2.5Lハイブリッドと、水素を使う燃料電池車(FCEV)の2タイプ。駆動方式は両タイプともいわゆるFRです。
▲伸びやかなシルエットが特徴となる現行型トヨタ クラウン
▲トランク容量はハイブリッド車が450Lで、水素燃料電池車は400Lハイブリッド車の方は、最高出力185ps/最大トルク225N・mの2.5Lエンジンに2つのモーターと有段ギアを組み合わせたマルチステージハイブリッドシステムを採用。あらゆる車速域からのアクセル操作に応える駆動力を実現したとうたわれています。
一方のFCEVは「ミライ」と同じFCシステムを採用。最高出力182ps/最大トルク300N・mを発生するモーターと3本の高圧水素タンク、燃料電池などを搭載し、1回あたり約3分の水素充塡で約820kmの走行が可能。また、大出力の電力を住宅や電気製品に供給できる外部給電機能が備わっているのも、FCEVの特徴です。
運転支援システムは最新の「Toyota Safety Sense」を標準装備。「ドライバー異常時対応システム」や「アダプティブハイビームシステム」、先行車やカーブに対して減速とステアリング操作を支援する「プロアクティブドライビングアシスト」が備わる他、トヨタチームメイトの「アドバンストドライブ」(渋滞時支援)や「アドバンストパーク」(リモート機能付き)も全グレードで利用可能となっています。
▲インテリアカラーは「ブラック」または「ミッドブラウン」。全64色に色替え可能なLED照明を各所に配置し、間接照明によって車内の奥行き感や心地よさが得られる作りになっている
▲3000mmのホイールベースを生かした後席足元スペースは広大で、分割リクライニングや、乗員の背中から大腿部までを押圧するリフレッシュシートなど、快適装備にも事欠かないでは次章以降、今の中古車のオススメを検討してみましょう。
中古車のオススメ①:とにかく安く狙うなら総額600万円台の2.5 Z ハイブリッド
2025年8月上旬現在、現行型トヨタ クラウンの中古車は総額600万~850万円付近で約110台が流通しています。
その中から「とにかく安く狙う」と考える場合には、2024年式の2.5 Zハイブリッド車を総額600万円台で狙うイメージになります。
▲最高出力185psの2.5Lエンジンに2つのモーターを組み合わせた「2.5 Z ハイブリッド」2.5 Zハイブリッド車の比較的高額な物件は総額700万~850万円といったイメージですが、600万円台までの物件であっても、走行距離は数千kmからせいぜい2万kmぐらいでしかない場合がほとんどです。
そして年式的にもわずか1年落ちでしかない2024年式が中心ですので、いわゆる中古車としてのコンディションチェックをシビアに行う必要もありません。内外装に妙に手荒く扱われた痕跡がなく、車内に嫌なにおいが染み付いている物件でさえなければ、どれを選んでもOKであるといえるでしょう。
ただし総額600万円台の2.5 Zハイブリッド車は、人気の高額オプションであるパノラマルーフ(電動ロールシェード&挟み込み防止機能付き)とブラックパッケージ(245/45ZR20タイヤ&ブラックスパッタリング塗装20インチアルミホイールと漆黒メッキ加飾のヘッドランプモール、ロアグリルモール、フェンダーガーニッシュがセットになったパッケージオプション)が付いていないケースも目立ちます。
しかし、現行型クラウンはそもそも標準装備の内容がかなり充実していますので、パノラマルーフとブラックパッケージがないことを割り切ることさえできれば、総額600万円台の物件であっても不満を覚えることはほぼないはずです。
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トヨタ クラウン(16代目)×総額700万円未満×2.5 Z ハイブリッド中古車のオススメ②:コスパ重視なら総額750万円前後で見つかる登録済未使用車
現行型トヨタ クラウンは現在、いわゆる登録済未使用車もまずまずの数が出回っています。その価格イメージは、モデリスタエアロが付いた未使用車が総額735万円前後で、パノラマルーフとブラックパッケージが付いた未使用車が総額780万円前後といったところ。
2.5 Zハイブリッド車の新車本体価格は730万円で、モデリスタのエアロパーツセット(フロントスポイラー+サイドスカート+リアスパッツ+トランクスポイラー)の価格が、塗装済みの部品代だけで33万3300円。そしてメーカーオプションであるパノラマルーフ(電動ロールシェード&挟み込み防止機能付き)が11万円で、ブラックパッケージは19万8000円です。
これらのモノの価値から考えると、もしも総額750万円前後で装備が充実した物件を見つけることができたならば、それは「なかなか高コスパな選択肢である」と評することができるでしょう。
▲こちらはモデリスタのエアロパーツセットと21インチ アルミホイール&タイヤセットを装着した現行型クラウンのモデリスタ広報画像▼検索条件
トヨタ クラウン(16代目)×登録済未使用車FCEV(燃料電池車)の状況はどうなってる?
現行型トヨタ クラウンは水素を使うFCEVである「Z 燃料電池車」もラインナップされていますが、こちらの中古車は2025年8月上旬現在、わずか8台が流通しているという状況。Z 燃料電池車は新車の販売台数もきわめて少ないため、この流通台数もやむなしといったところでしょう。
▲2代目トヨタ MIRAIのFC(燃料電池)システムを受け継いだZ 燃料電池車のシャシー
▲最高出力174psの高性能燃料電池ユニットと、同182psの駆動用モーターを搭載するZ 燃料電池車そんなZ 燃料電池車の直近の中古車価格は総額590万~710万円で、新車価格はFCEVの方が100万円ほど高い830万円なのですが、中古車価格は「むしろFCEVの方が安い」という傾向があります。
ご自宅の近くに水素ステーションがあり、なおかつ燃料電池車に興味がある場合は、あえてZ 燃料電池車を狙ってみるのも悪くないかもしれません。
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トヨタ クラウン(16代目)×FCEV(燃料電池車)▼検索条件
トヨタ クラウン(16代目)
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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