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6代目 BMW 7シリーズ が200万円台から買えるけど大丈夫か? ラグジュアリーセダンの買い方を解説!
2025/08/09
▲世界を代表するラグジュアリーサルーンのひとつ「BMW 7シリーズ」。先代でも新車価格は1000万円を軽く超えますが、中古車は総額200万円台でも狙える状況に。とはいえ、そこまでダウンした中古車は、買っても大丈夫なのか、考えてみることにしましょう安価なモノは総額200万円台で狙える状況だが、果たして?
BMW 7シリーズは、メルセデス・ベンツ Sクラスと並んで「世界トップクラスのラグジュアリーサルーン」と呼べるドイツ製の4ドアセダン。スポーティでありながら乗り心地は雲の上にいるかのように極上で、各種の豪華装備もきわめて充実しています。
そんなBMW 7シリーズの先代モデルは2022年6月まで、最も安価なグレードでも1000万円を軽く超える価格で販売されていた超高級車ですが、今、市場では総額100万円台や200万円台で狙える物件も多数流通しています。
▲こちらが2015年から2022年まで販売された5代目 BMW 7シリーズ
▲標準ボディのスリーサイズは全長5110mm×全幅1900mm×全高1480mm。740iLなどのロングホイールベース版の全長は140mm長い5250mmとなる
▲前期型のインパネまわりはこのようなデザイン。中央の「ジェスチャー・コントロール」が可能な液晶モニターのサイズは10.2インチ
▲後席は標準ボディの場合でもとにかく余裕たっぷりで、足を投げ出して座ることもできる「そんな7シリーズが200万円台って、かなりお買い得では?」と思うわけですが、冷静に考えてみると、もともとは1000万円を超える価格だった車を200万円台ぐらいで買っても大丈夫なのだろうか……という疑問も浮かんでまいります。
実際のところはどうなのか? つまり総額200万円台ぐらいの先代 BMW 7シリーズは買いなのか、もしも購入するのであれば、どういったポイントをチェックすれば良いのだろうか――といった諸々を、この記事では検討してまいります。
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BMW 7シリーズ(6代目)6代目 7シリーズってどんな車?
ここで少し、6代目 7シリーズのモデル概要をご説明いたします。
2015年10月に登場すると、326psを発生する直列6気筒3Lターボエンジンを搭載した740系と、450psを発生するV型8気筒ツインターボエンジンを搭載する750系というラインナップでスタート。それぞれに、ロングホイールベース版の「L」とスポーティな「Mスポーツ」が用意されていました。
フラッグシップモデルだけに安全装備も抜かりなく、車線や前走車を検知してステアリングの自動操舵を行うクルーズコントロール「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」を含むドライバー支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」が全車標準装備。
そして特に話題を集めた、車を外から操作できる自動パーキングシステム「リモートパーキング」など、先進装備が多数搭載されています。
▲こちらは触れずにインフォテインメントシステムを操作することができる「ジェスチャーコントロール」2016年10月には、直列4気筒2Lターボエンジンにモーターをプラスしたプラグインハイブリッドモデル「740e iPerformance」と、610psを誇るV型12気筒6.6Lエンジンを搭載し四輪を駆動させる最上級グレード「M760Li xDrive」を追加するなど、ラインナップの拡充が図られました。
さらに、直列6気筒のディーゼルエンジンを搭載した「740d」系を2017年8月に追加し、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドと様々なパワートレインの中から選ぶことができるようになっています。
そんな安全性も利便性も「最高級」と言ってよいであろうラグジュアリーセダン。具体的には、どんな選び方をすればいいのでしょうか。次項から解説していきましょう。
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BMW 7シリーズ(5代目)選択肢①|お安く狙いたいなら総額200万円台後半の740i Mスポーツ
2025年8月上旬現在、市場では総額100万円台の予算で買える先代BMW 7シリーズも10台ほど流通していますが、100万円台の物件は、さすがに走行距離がかなり延びてしまっている場合が多いものです。そのためここでは「総額200万円台の物件」について検討してみることにしましょう。
先代BMW 7シリーズは、パワーユニット別に見ると下記の5種類に大別できます。
・740i系:最高出力326psの3L直6ガソリンターボ
・740d系:同320psの3L直6ディーゼルターボ
・750i系:同450ps(後期型は530ps)の4.4L V8ガソリンターボ
・760i系:同610psの6.6L V12ガソリンターボ
・740e(後期型は745e)系:プラグインハイブリッド
これらのうち総額200万円台で狙うことができるのは、740iと750iのMスポーツというスポーティな仕様です。
▲8速スポーツATやMエアロダイナミクス・パッケージなどが標準装備となる「Mスポーツ」750iの4.4L V8ターボがもたらす強力なパワーは魅力的ですが、さすがにV8ターボエンジンの安価な中古車は、メンテナンス費用の面での不安もあるため、ここは比較的シンプルな3L直6ガソリンターボを搭載する「740i Mスポーツ」に狙いを絞るのが得策となるでしょう。また740i Mスポーツは、総額200万円台で買える先代7シリーズの中では最も流通台数が多く、探しやすいグレードでもあります。
そんな740i Mスポーツを総額200万円台の前半で探そうとすると、走行距離がけっこう延びてしまっている物件が中心になるのですが、総額200万円台後半の予算で検討すれば、比較的低走行な物件を見つけることも可能です。
もちろん中古車のコンディションというのは走行距離の多寡だけで決まるものではないのですが、走行距離は比較的短い方が、比較的安心であるとはいえます。
まずは走行距離が延びすぎていない総額200万円台後半の740i Mスポーツにざっとターゲットを絞り、そのうえで「内外装に手荒く扱われた痕跡がない」「2年に一度の車検整備は毎回、BMW正規ディーラーで受けてきた」という物件を見つけ出すようにすれば、総額200万円台の先代BMW 7シリーズであっても、まずまず安心して乗ることができるでしょう。
とはいえBMW 7シリーズは超高級車ですので、購入後のメンテナンス時にかかる部品代も、一般的な大衆車と比べるとかなり高額です。そのため購入時は車両価格だけのカツカツ予算で物事を考えるのではなく、ある程度のメンテナンス費用も計算に入れたうえで購入プランを立てる必要があります。
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BMW 7シリーズ(6代目)×総額300万円未満×740i Mスポーツ選択肢②|ちょい足しできるなら総額300万円台の740i Mスポーツまたは740d xドライブ Mスポーツ
総額200万円台の予算であっても、徹底的に吟味すれば「悪くない7シリーズ」を入手できるはずですが、予算をもうちょいプラスして総額300万円台で検討するようにすれば、よりいい感じの先代BMW 7シリーズを狙うことが可能になります。
▲総額300万円台であれば、より余裕をもって「いい1台」を探すことができる総額300万円台においても流通のメインは740i Mスポーツ(最高出力326psの3L直6ガソリンターボエンジンを搭載するスポーティな仕様)なのですが、同じ740i Mスポーツでも、総額300万円台であれば走行2万km台から4万km台までの物件に限定して探すことも可能になります。
先ほども申し上げたとおり、中古車のコンディションというのは必ずしも走行距離の多寡で決まるものではないのですが、やはり走行4万km台ぐらいまでの物件は内装の傷みが少なかったり、使用している消耗部品の寿命がまだ残っている場合が多いものです。
そのうえで、総額200万円台の場合と同様に「内外装に手荒く扱われた痕跡がない」「2年に一度の車検整備は毎回、BMW正規ディーラーで受けてきた」という物件を見つけ出すようにすれば、比較的イージーに「悪くない先代7シリーズ」を見つけることができるでしょう。
また総額300万円台で物事を考えると、経済的で力強い3L直6ディーゼルターボエンジンを搭載する「740d xドライブ Mスポーツ」の、比較的低走行な物件も検討可能となります。ディーゼルターボエンジンならではのトルク感と経済性、そしてxドライブという4WDシステムがもたらす走行安定性を求めたい場合は、740d xドライブ Mスポーツの良質物件がオススメです。
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BMW 7シリーズ(6代目)×総額400万円未満 ×740d xドライブ Mスポーツ▼検索条件
BMW 7シリーズ(6代目)×総額400万円未満 ×740i Mスポーツ選択肢③|多少高額であっても満足感を重視したいなら、総額500万円台半ばの後期型
ここまでは「なるべく手頃な予算で先代BMW 7シリーズを入手する」というテーマで話を進めてまいりました。しかし、せっかくBMW 7シリーズという世界的なラグジュアリーサルーンに乗るのですから、「多少値が張ってもいいので、よりいいモノを買いたい」と考える人も多いのかもしれません。
そんな場合は、2019年6月のマイナーチェンジを受けた「後期型」がオススメとなります。
▲こちらが後期型。大きくなったキドニーグリルがわかりやすい目印となる2019年6月のマイナーチェンジでは、まずはエクステリアデザインが変更されました。
フロントフェイス中央に位置する「キドニーグリル」の面積を約40%拡大し、そのうえでグリルとヘッドランプがひとつながりになったデザインに変更したことで、いわゆる存在感を大幅に強化。またリアまわりには水平に伸びる細長いランプを採用したことで、グッと今どきなニュアンスのデザインに変わっています。
インテリアには12.3インチ液晶ディスプレイのメーターパネルが採用され、AI技術を活用した、音声操作が可能なインフォテインメントシステムの操作デバイス「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」が搭載されたのも後期型の特徴です。
そして運転支援システムも最新バージョンにアップグレードされ、高速道路での渋滞時などにステアリングホイールから手を離しての走行が可能となる「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転システム」や、直近50mの軌跡を自動的にたどって後退できる「リバース・アシスト」、制限速度を認識する「トラフィック・サイン・アシスト」機能も搭載されました。
▲後期型の運転席まわり。メーターパネルは12.3インチの液晶タイプとなり、タコメーターは反時計回りに上昇する。インフォテインメントシステムは音声による操作にも対応そんな後期型は年式的にまだ比較的新しいということもあって、メンテナンス面での不安も、前期型と比べれば少ないということができます。
市場で流通している中古車は、ここでも「740i Mスポーツ」と「740d xドライブ Mスポーツ」がほとんどで、両グレードの中古車価格はおおむね下記のとおりです。
・740i Mスポーツ:総額440万~620万円
・740d xドライブ Mスポーツ:総額480万~600万円
両グレードとも総額550万円前後で、ちょうどいいニュアンスの1台を見つけることができるでしょう。
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BMW 7シリーズ(6代目)×2019年6月~2022年6月▼検索条件
BMW 7シリーズ(6代目)※記事内の情報は2025年8月1日時点のものです。

自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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