Car Sensor |
中古車トップ > 日刊カーセンサー > 特選車 > 特選車 > レガシィアウトバック生産終了の裏で、先代中古車が100万円台から狙える状況に! スバル人気クロスオーバーSUVの最新価格、オススメな買い方・選び方を解説
レガシィアウトバック生産終了の裏で、先代中古車が100万円台から狙える状況に! スバル人気クロスオーバーSUVの最新価格、オススメな買い方・選び方を解説
カテゴリー: 特選車
タグ: スバル / クロスオーバーSUV / CVT / フルタイム4WD / レガシィアウトバック / 田端邦彦
2025/04/22

中古車としての魅力が高まってきた3代目
2025年3月末をもって、ついにレガシィアウトバック(4代目)が国内での受注終了。36年も続いたレガシィ・シリーズの歴史がとうとう幕を閉じてしまった。
レガシィといえば、かつてステーションワゴン・ブームの波に乗って一世風靡したモデル。スバル独自の水平対向エンジン、当時の国産車水準を大きく上回っていたシャシー性能や運動性能の高さで人気だった。
ステーションワゴン・ブームが去った後もそのクロスオーバーSUVであるアウトバックの生産は粛々と続けられていたが、レヴォーグレイバックという新世代が登場したこともあって、ついにお役御免に。これからは中古車でしか手に入らない。
しかし、最終型である4代目の中古車人気はまだまだ高く、現時点での中古車平均価格は370万円前後。総額で考えると400万円台になり、求めやすい状況とはちょっと言えない。
そこで先代モデルである3代目アウトバックに注目してみよう、というのが今回の企画。3代目は2014年10月~2021年9月の長きにわたって生産されていたモデルで、年式・走行距離によっては総額80万円前後の物件も見つかる。また現代の水準に近い安全性能が備わっているのも魅力だ。
この記事では3代目レガシィアウトバックのモデル概要を振り返りながら、中古車状況をチェック。果たして最安物件を狙ってもいいのか? など、オススメの買い方・選び方をご紹介しよう。

▼検索条件
スバル アウトバック(旧型・3代目) × 全国1.モデル概要:10年以上前のモデルとは思えない先進性
ハイトワゴンとは、ステーションワゴンを車高アップしたモデルのことだ。レガシィでは2代目の時代から「グランドワゴン」「ランカスター」の名でハイトワゴンが展開されてきた。
「アウトバック」の名前になったのは3代目レガシィから。2014年10月に登場した6代目レガシィの国内ラインナップにはツーリングワゴンの設定がなく、セダンの「B4」と「アウトバック」のみとなる。さらに2020年には「B4」も廃盤となり、それ以降は「アウトバック」が唯一のレガシィとなっていた。

レガシィアウトバック(3代目)は精悍なデザインと巧みなパッケージ、剛性に優れたボディが特徴だ。ボディサイズは全長4815~4820mm×全幅1840mm×全高1605~1660mm。国産ワゴンとしては大きめのサイズだが、この程度なら取り回しに苦労するシーンは少ないだろう。ちなみに4代目もホイールベースは一緒だが、全長・全幅とも50mm以上拡大されている。
搭載されたパワーユニットは2.5L水平対向ガソリンエンジン。スバルの伝統的なエンジンだが、レガシィアウトバック(3代目)の開発に合わせて改良され、動力性能や静粛性、振動性が大幅に向上した。最高出力129kW (175ps)/5800rpm・最大トルク235N・m (24.0kg・m)/4000rpmと十分なスペックだ。大排気量、自然吸気、水平対向エンジンならではのスムーズで力強い加速感が味わえる。

レガシィアウトバック(3代目)に設定された主なグレードは以下のとおり。
ベースグレード(2014年10月~2019年10月):シンプル装備で求めやすい価格としたグレード
Bスポーツ(2019年11月~2021年9月):後期型で新たに設定された標準グレード
エックスブレイク(2018年10月~~2021年9月):オフロードを意識し、高い車高と専用内外装を装備するグレード
リミテッド:快適な乗り心地とスポーツ性能を両立し、上級装備を備える最上級グレード
全車ともトランスミッションはスバル独自のCVTであるリニアトロニック、駆動方式はアクティブトルクスプリット型4WDとなる。なお、7年間もモデルライフを通じて安全性能の向上やサスペンション設定の改良は何度となく実施されたが、外観や内装、機関の大幅な変更はなかった。
先進的な運転支援機能「アイサイト」はデビュー時から標準装備。デビュー翌年の2015年10月には後側方の車両接近検知を可能とする「アドバンスドセイフティパッケージ」も標準装備とするなど、安全装備が充実していることもレガシィアウトバック(3代目)の魅力だ。

2.中古車状況:流通量が増加、価格帯もリーズナブル
さて、デビューから10年以上経過したレガシィアウトバック(3代目)だが、現在の中古車状況はどうなっているのだろうか?
中古車流通量は2024年はほぼ横ばいだったが、2025年に入ってからやや増加してきており、2025年3月時点で484台となっている。

中古車平均価格は2023年まで安定的なダウン傾向にあったが、2024年以降はほぼ横ばい。しかし、2025年に入ってから流通量が増加したおかげか現在は160万円前後となっている。カーセンサーnetを見てみると、年式や走行距離によっては総額80万円前後から狙える物件も流通しているようだ。

年式別の分布ではデビュー直後がやや多め、後期は若干少ない。エンジンやグレードのバリエーションが少なく、年式による違いも少ない割りに物件数は充実しており、価格帯も安定している。総じて、中古車として狙いやすい状況にあると言っていいだろう。
3.中古車のオススメ①:ベースグレードでも走りや装備に不満なし!
ベースグレードにもステアリングヒーターが備わる(2016年10月~)など、充実した装備内容はレガシィアウトバック(3代目)の長所。エンジンも上級グレードと共通だ。このあたりは、さすがスバルのフラッグシップモデルだっただけのことはある。
中古車では総額100万円以下のリーズナブルな物件も多いが、このあたりの価格帯では走行距離10万kmを超えているものが少なくない。もちろん、メンテナンスがしっかり行われてきた物件なら走行距離が進んでいても問題ないが、「できるだけ長く乗りたい!」「メンテナンス費用を低く抑えたい」なら走行距離5万km未満がひとつの目安となるだろう。

初度登録からすでに10年前後経過しているデビュー直後年式の中にも、走行距離が少なめの物件を見つけることができる。例えば2015年式のベースグレードで総額129.8万円の物件の場合、走行距離は2.7万km。この走行距離なら購入後の修理費用も少なくて済みそうだ。
▼検索条件
スバル レガシィアウトバック(旧型・3代目)× 「ベースグレード」×全国4.中古車のオススメ②:高級志向なら「リミテッド」を。今なら走行距離少なめの物件も狙える
運動性能やパッケージばかりでなく、高級感もレガシィアウトバック(3代目)がもつキャラクターのひとつ。最上級グレード「リミテッド」なら、その魅力を十分に味わえる。
「リミテッド」は本革シートを標準装備。前後シートヒーターや電動バックゲートなどの快適装備も充実している。また中古車市場において「リミテッド」は全体の7割を超えており、選択肢も豊富だ。

価格の一例を挙げると、2016年式・走行距離1.8万kmの「リミテッド」で総額221.9万円。当時の新車価格は345.6万円だったから、120万円以上安く買えることになる。
ちなみに中古車市場に流通しているレガシィアウトバック(3代目)の中で、走行距離3万km未満の物件は全体の1割以下とかなり少なくなってきた。コンディションの良い物件を求めるなら、ラストチャンスに近いかも。
▼検索条件
スバル レガシィアウトバック(旧型・3代目)× 「リミテッド」×全国※記事内の情報は2025年4月15日時点のものです。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。