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ダイハツ タント狙いの人は要チェック! 年式で異なる先進安全装備のまとめ
2020/07/25

子育て世代の頼もしい味方から、多くの世代が便利に使える軽に進化
日本に“軽ハイトワゴン”という文化を根付かせた初代ダイハツ タント。
ファミリーをターゲットにした標準車と、高級感が与えられてファミリーだけでなくダウンサイジングユーザーもターゲットにしたカスタムの2車種が用意された。
2代目からは助手席側のBピラーをドアに内蔵し、助手席とスライドドアを開けると大開口部が出現するミラクルオープンドア、室内で赤ちゃんのおむつを替えやすくしたりミルクを与えやすくした様々なユーティリティなど、子育て世代の使いやすさをとことん追求!
以降3代目、そして新型の4代目もそのコンセプトを継承し、ホンダ N-BOXやスズキ スペーシアなどのライバルと並び、人気の高いモデルとなっている。
そんなタントに初めて先進安全装備が付いたのは、2013年10月に登場した3代目から。
どのタイミングでどんな先進安全装備が搭載されたのか、時系列でまとめてみたので、検討中の方はぜひ参考にしてみてほしい。
ダイハツ タント(3代目)
先進安全技術パッケージ“スマアシ”搭載グレードを設定
スマートアシストを搭載してフルモデルチェンジ

3代目へとフルモデルチェンジしたタントには、すべてのグレードにレーザーレーダーとソナーセンサーを用いた先進安全装備“スマートアシスト”搭載グレードと非搭載グレードが設定された。
スマートアシストには、30km/h以下で対車両に作動する衝突回避支援ブレーキ機能、前方の誤発進抑制機能、先行車発進お知らせ機能が備わっている。
この年式のタントはおおよそ1500台流通。そのうち衝突被害軽減ブレーキを搭載したSA(スマートアシスト)搭載グレードは、1000台ほど。
エントリーグレードのL SAだと、登場初期のものが総額50万円程度から見つかる。
また、カスタム系グレードも総額100万円を切る物件も多く、手ごろな物件が増えていると言えそうだ。
▼検索条件
ダイハツ タント (3代目) ×2013年10月~2015年4月生産モデル×スマートアシスト搭載グレード×全国
先進安全装備がスマートアシストIIに進化

グレードにレーザーレーダーとソナーセンサーに加え、単眼カメラを使って性能を向上させた先進安全装備“スマートアシストII”を搭載。
すべてのグレードで、スマートアシストII搭載グレードと非搭載グレードが用意されている。
スマートアシストIIは、衝突回避支援ブレーキ機能の作動速度域が約4~50km/hに拡大。
衝突回避は速度差約4~20km/h、被害軽減は速度差約20~30km/hで行われる。
衝突警報は対車両に加え、対歩行者でも約4~50km/hの速度域でできるようになった。
さらに、約60km/h以上で高速道路や自動車専用道路を走行中に車線をはみ出しそうになると、ブザーと警告灯でドライバーに注意喚起する車線逸脱機能、後方の誤発進抑制機能を追加搭載した。
生産期間がやや短かったため、流通台数は比較的少な目と言える。
ただし、SAII(スマートアシストII)系のグレードでも、総額100万円以内の物件が豊富な状況にある。
先に紹介した2013年10月~2015年4月生産モデルとの価格差はそれほど大きくないため、バリューの高いモデルと言えるだろう。
▼検索条件
ダイハツ タント (3代目) ×2015年5月~2016年10月生産モデル×スマートアシストII搭載グレード×全国
先進安全装備がスマートアシストIIIに進化

この一部改良で、タントに搭載される先進安全装備がスマートアシストIIIへと進化した。
スマートアシストIIIは、これまでのレーダーレーザー+単眼カメラではなく、ステレオカメラを用いているのが特徴。
衝突回避支援ブレーキが、対車両と対歩行者対応になった。
作動速度域は対車両が約4~80km/h、対歩行者が約4~50km/hになる。
さらに、衝突危険を認識した際に運転者のブレーキの踏み込みがあった場合には、強力なブレーキアシストを作動する被害軽減ブレーキアシストを新搭載。
そして、夜間に自動でハイビームとロービームを切り替えるオートハイビーム機能も搭載された。
タントのLとX、タントカスタムのカスタムXにはスマートアシストIII非搭載車も用意される。
なお、2017年12月には、前後左右に付いた4つのカメラの映像により、車を真上から見ているような映像をナビ画面に映し出すパノラマモニターを採用した。
この年代の物件は約2000台と豊富で、衝突被害軽減ブレーキを搭載しているものも約1500台という状況だ。
ボリュームゾーンは総額130万~150万円だが、比較的年式も新しいため、低走行の物件が多いのが特徴。
なお2019年式を中心に、届出済み未使用車が総額120万円ほどから見つかるため、スマートアシストIIIの機能で十分という人にとっては、次に紹介する現行型よりも狙い目となるはずだ。
▼検索条件
ダイハツ タント (3代目) ×2016年11月~2019年6月生産モデル×スマートアシストIII搭載グレード×全国ダイハツ タント(4代目・現行型)
次世代スマートアシストを搭載し、安全性能が飛躍的に進化

ダイハツの新世代の車づくり、「DNGA」による第1弾モデルとなった新型タントが2019年7月にデビュー。
新開発のプラットフォームを採用し、先進安全装備も大幅に進化した次世代スマートアシストが搭載された。
新型タントは、ベースグレードのLのみスマートアシスト非搭載車が設定され、その他のグレードはすべて標準装備となっている。
次世代スマートアシスト(ステレオカメラを使用)は、スマートアシストの10個の機能に加え、スマートアシストプラス(メーカーオプション)として5つの機能が追加されている。
以下、その機能を整理してみよう。
■衝突警報機能(対歩行者、対車両)
走行中に前方車両や歩行者を認識し、衝突の危険性が発生すると警告音と警告表示でドライバーに注意を喚起。
■衝突回避支援ブレーキ機能(対歩行者、対車両)
前方の車両や歩行者と衝突の危険があるとき、自動的に弱いブレーキを作動。ドライバーがブレーキを踏み込むと制動力をアシスト。それでも衝突の危険性がある場合は緊急ブレーキを作動。
■車線逸脱警報機能
車線をはみ出しそうなとき、ブザーとメーター内表示でお知らせ。
■車線逸脱抑制制御機能
車線をはみ出しそうなとき、メーター内表示とともに、車線内に戻すようステアリング操作をアシスト。
■オートハイビーム
前方の明るさに合わせてハイビームとロービームを自動切り替え。
■ADB(アダプティブドライビングビーム)
ハイビームで走行中に対向車を検知すると、対向車の部分のみ自動で遮光。
■標識認識機能(進入禁止)
進入禁止の標識をステレオカメラが検知すると、メーター内表示でお知らせ。
■ブレーキ制御付き誤発進抑制制御機能(前方、後方)
従来のエンジン出力抑制に加え、ブレーキ制御を付加することで、急発進を防止。
■先行者発進抑制機能
信号待ちなどで前の車が発進したことをブザーとメーター内表示でお知らせ。
■コーナーセンサー(前方、後方)
駐車や狭い路地で、前後左右のセンサーがぶつかる前に音で警告。
■全車速追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)
先行車の車速や距離をステレオカメラが検知し、車速や車間距離を維持。先行車に追従し、停車まで制御。
■LKC(レーンキープコントロール)
車線の中央をキープして走れるようにステアリング操作をアシスト。
■スマートパノラマパーキングアシスト
駐車時に白線の枠を検知し、音声と画面ガイドに加え、ステアリング操作をアシスト。
■パノラマモニター
フロントワイドビュー、サイドビュー、トップ&リアビューと、前後左右に搭載した4つのカメラで運転席から見えにくい状況を確認。
■サイドビューランプ
ステアリングを切った方向やウインカーを出した方向を補助灯で照射。
現行型タントは届出済み未使用車も含め、2700台前後流通しており、総額110万~240万円ほどと価格の幅も広い。
ただし標準モデル、カスタムともLにはスマートアシスト非搭載車があるので購入時に要確認。
また、Lはスマアシ搭載車でも標識認識機能が備わらないので、X以上のグレードを選びたい。
スマートアシストプラスは、ACCとLKCがXターボとカスタムRSにオプション設定、スマートパノラマパーキングアシストはXターボ、X、カスタムRS、カスタムXにオプション設定となる。
先進安全装備をフル装備したいなら、XターボかカスタムRSでオプション付きのものを探したい。
Xターボの中古車相場は140万~170万円、カスタムRSの中古車相場は140万~220万円となっている。
▼検索条件
ダイハツ タント (4代目・現行型) ×スマートアシスト搭載グレード×全国
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、 音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、 心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。 愛車はフィアット500C by DIESEL
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