Car Sensor |
中古車トップ > 日刊カーセンサー > 旬ネタ > レース&イベント > ハイブリッドパワーユニットを搭載する、モータースポーツの最高峰「F1」【EDGE MOTORSPORTS】
ハイブリッドパワーユニットを搭載する、モータースポーツの最高峰「F1」【EDGE MOTORSPORTS】
カテゴリー: レース&イベント
タグ: マクラーレン / ホンダ / AMG / アストンマーティン / ルノー / アルファ ロメオ / フェラーリ / ヴァンテージ / メルセデスAMG GT / EDGEが効いている / c!
2021/10/19

パワーユニットは4社のみが供給
F1(フォーミュラ1)は、1950年に始まったFIA(国際自動車連盟)が主催する世界最高峰のレースカテゴリーだ。現在直下にはF2、F3、F4といったステップアップ用のカテゴリーが用意されており、熾烈な争いが繰り広げられている。
F1と下位カテゴリーとの大きな違いは、下位カテゴリーではシャシーやエンジンがワンメイクなのに対して、F1ではシャシー、そしてPU(パワーユニット)がチームによって異なる点だ。
2021年シーズン時点では、シャシーはチームごとにオリジナルのものを使用するよう規定されている。そしてPUは、メルセデス、フェラーリ、ルノー、そしてホンダの4社のみが供給している。ウイリアムズとマクラーレン、アストンマーティンにメルセデスを加えた4チームはメルセデスのPU。アルファ ロメオとハース、そしてフェラーリの3チームはフェラーリPU。アルピーヌは自社のルノーPU。そしてレッドブルとアルファタウリの2チームはホンダのPUを搭載している。
現代のF1マシンは、2014年に始まったレギュレーションによって、カーボンファイバー製のシャシーに、1.6L V6エンジンとターボチャージャー、そして、熱エネルギーを回生するMGU-Hと、運動エネルギーを回生するMGU-Kの2つのシステムを組み合わせたエネルギー回生システム(ERS:Energy Recovery System)という、いわゆるハイブリッドのPUを搭載する。最高出力は公表されていないが、エンジン単体で約850馬力、PUトータルで約1000馬力ともいわれている。
シャシーもPUも、すべての開発を自社でまかなうことはコスト負担が大きく、それを実現できているのは、メルセデス、フェラーリ、アルピーヌ(ルノー)の3チームのみというのが現状だ。
また、新PU導入以降はメルセデスの強さが際立っており、2014年シーズンからコンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権においてダブルタイトル7連覇を達成。今シーズンの第15戦ロシアGPでは、ルイス・ハミルトンが勝利し、通算100勝を達成。これは、ミハエル・シューマッハの通算91勝を追い抜いたF1史上最多記録である。




2021年シーズンは、鈴鹿での日本GPはあいにく中止になってしまったが、全22戦でスケジュールが組まれている。
また、レース中にアクシデントが発生した際などに先導するセーフティーカーやメディカルカーだが、今シーズンはメルセデスとアストンマーティンがオフィシャルカーを提供している。ちなみに、メルセデスのセーフティーカーは「AMG GT R」、メディカルカーは「AMG C63 S ステーションワゴン」だ。アストンマーティンのセーフティーカーは「ヴァンテージ」、メディカルカーは「DBX」となっている。レースごとに振り分けられているというので、こんなところに注目してみても面白いかもしれない。

▼検索条件
メルセデスAMG GT × 全国
▼検索条件
アストンマーティン ヴァンテージ × 全国そして、来年2022年シーズンは、レギュレーションが大きく変更される。マシンの底面に段差の付いたステップドボトム方式は、来年よりフラットな形状でマシンの底面と路面との間を流れる空気を制御してダウンフォースを生み出すグランドエフェクト方式へと変更される。これにより、ウイング類などマシン上面にあるエアロパーツを簡素化でき、マシン後方で発生する乱気流を抑制する。これは、レース中にオーバーテイクがしやすくすることが狙いだ。
また、長年F1では13インチタイヤを採用してきたが、2022年シーズンより18インチにサイズアップ。すでにフォーミュラEではミシュランが供給する18インチタイヤを装着しており、市販タイヤへの技術転用がしやすくなるといったメリットがある。
パワーユニットに関しては、2021年シーズンをもってホンダがF1パワーユニットサプライヤーとしての参戦を終了する。ホンダはPUに関する知的財産権の使用許諾をレッドブルに与え、同社はPUを製造するRed Bull Powertrains(レッドブル・パワートレインズ)を設立。現在、ホンダの英国におけるF1参戦活動の拠点であるHonda Racing Development UK(ホンダ・レーシング・ディベロップメント・ユーケー)の従業員はレッドブル・パワートレインズへ転籍となる。また、現在ホンダの二輪レース活動を運営するHRC(ホンダ・レーシング)に四輪レース活動機能を追加し、モータースポーツの体制を刷新。2022年シーズンにおけるPUの組立支援や、サーキットおよび日本におけるレース運営サポートの実施などはHRCが行うという。
つまり、2022年シーズンも実質的にはホンダのPUを搭載して走るレッドブルおよびアルファタウリのマシンを見ることができるというわけだ。唯一の日本人ドライバー・角田裕毅選手の活躍にも大いに期待したい。
【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
令和のデートカー5選|現在のオススメをZ世代が紹介!プレリュード復活予定の2025年に選ばれるのはどのモデル?
新型VW パサートのセダン廃止に絶望した人に贈る「代わりこのプレミアムセダン、どうですか?」5選
自由と絶景とハプニング! ルノー アルカナで行く神様が集まる「神津島」への旅
アウトドアにぴったりなのはSUVだけなのか? 旧モデルや他のボディタイプも選択肢に!【中古車購入実態調査】
【海外試乗】新型 フェラーリ 296 スペチアーレ|こだわったのはドライビングファン! エレガントさを残したハイブリッドスーパースポーツの高性能モデル
今絶対乗っておくべき「マルチシリンダー・大排気量・自然吸気」のMTという絶滅寸前モデル5選!!
~いよいよ潮流はSUVの次へ~ ワゴン復活の予感【カーセンサーEDGE 2025年6月号】
【試乗】新型 BYD シーライオン7|BEVの特性を生かした足回りでワインディングも器用に走る上級クロスオーバーSUV!
【試乗】新型ホンダ N-VAN e:(初代)|本気使いもできるのに小洒落ているワークマンプラスみたいな電動商用車
学校の先生はホンダラバー! “ちょうどいいヴェゼル”で仕事に写真に剣道に駆け巡る!