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ホンダ | HONDA PCXハイブリッド/e:HEV | PCX HYBRID/PCX e:HEV
車輌プロフィール
2018年9月に発売されたPCXハイブリッドは、そのモデル名どおり動力源として、エンジンと電動モーターを併せ持つスクーターだった。初公開されたのは、2017年に開催された第45回東京モーターショーで、その時点から「市販予定」となっていたため、登場が待たれていたモデル。四輪車においては、1997年に発売されたプリウス(トヨタ)以来、すでに珍しいものではなくなっていたハイブリッドシステムは、ホンダもインサイトなどに幅広く採用していたが、車体サイズに制約のあるバイクにおいて、エンジンとバッテリー、モーターを全て搭載するのは容易ではなかったようで、約20年後に登場したPCXハイブリッドが、世界初の採用モデルとなった。PCXのハイブリッドシステムは、エンジン始動や発電に用いているACGスターターモーターに、駆動アシスト機能を加えたもので、モーターならではのフラットなトルク特性によって、俊敏なスロットルレスポンスと高い動力性能を得ることが目指されていた。リチウムイオンバッテリーは、シート下スペースの後方に配置され、その分、通常のPCXよりもラゲッジ容量は少なくなっていたが、フルフェイスヘルメットは収納可能だった。2021年モデルで、ガソリンエンジン車のPCXシリーズとともにモデルチェンジを受け、名称はPCX e:HEVに変更された。このモデルチェンジでは、ホンダセレクタブルトルクコントロール(トラクションコントロール)を搭載し、ブレーキは前後ともディスク式なった。



ホンダ PCX HYBRID
第45回東京モーターショー(2017年)に展示されたPCXハイブリッド(市販予定車)。メーターには、燃料計に加え、バッテリー残量計も備えられていた。車体デザインは、2018年4月に登場した3代目のPCX/PCX150と同一。スマートキーなどの装備も同様。プレミアム感あふれるブルーが採用されていた。(主要諸元はインドネシア市場向け2018年モデルから)
基本スペック
タイプグレード名 | PCX HYBRID |
---|---|
モデルチェンジ区分 | その他 |
全長 (mm) | 1923 |
全幅 (mm) | 745 |
全高 (mm) | 1107 |
ホイールベース (mm) | 1313 |
最低地上高(mm) | 137 |
シート高 (mm) | 764 |
車両重量 (kg) | 136 |
乗車定員(名) | 2 |
原動機種類 | ハイブリッド |
気筒数 | 1 |
シリンダ配列 | 単気筒 |
冷却方式 | 水冷 |
排気量 (cc) | 149 |
カム・バルブ駆動方式 | OHC(SOHC) |
内径(シリンダーボア)(mm) | 57.3 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 57.9 |
圧縮比(:1) | 10.6 |
最高出力(kW) | 10.8 |
最高出力(PS) | 14.7 |
最高出力回転数(rpm) | 8500 |
最大トルク(N・m) | 13.2 |
最大トルク(kgf・m) | 1.35 |
最大トルク回転数(rpm) | 6500 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料供給装置形式 | PGM-FI |
燃料タンク容量 (L) | 8 |
エンジン始動方式 | セルフスターター式 |
点火装置 | フルトランジスタ式 |
変速機形式 | Vベルト式・無段変速 |
フレーム型式 | ダブルクレードル |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ディスク |
ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク |
懸架方式(後) | ユニットスイング式 |
タイヤ(前) | 100/80-14 |
タイヤ(前)構造名 | バイアス |
タイヤ(前)タイプ | チューブレス |
タイヤ(後) | 120/70-14 |
タイヤ(後)構造名 | バイアス |
タイヤ(後)タイプ | チューブレス |
ヘッドライトタイプ(Hi) | LED |
テールライトタイプ | LED |
スピードメーター表示形式 | デジタル |
メーター表示:燃料計 | 有 |
メーター表示:時計 | 有 |
車両装備:アンチロックブレーキ(ABS) | 有 |
車両装備:走行モード切り替え | 有 |
車両装備:DCソケット | 有 |
車両装備:シート下収納(シート下トランク) | 有 |