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ホンダ | HONDA X-ADV
車輌プロフィール
初期型が2017年に発売されたX-ADV(エックス・エーディーブイ)は、バイクの形や使いかたでカテゴリーを分るという、それまで常識とされてきたことを、根底から覆すようなモデルだった。見た目やライディングポジションはスクーターのようでありながら、オフロード走行をも可能としつつ、スクーターとしては大きな(フロント17インチ)のホイールとブロックパターンのタイヤ、長めのサスペンションを持ち、エンジンはNC750シリーズ用をベースとした水冷2気筒エンジンを搭載、自動変速機(DCT)を介して後輪はチェーンで駆動させるという、「クロスオーバー」という言葉がこれほどしっくりくるバイクは他になかった。なお、NC750系のスクータールックのモデルとしては、インテグラ(2012~17年)が存在したが、多くの要素をNC750と共有していたインテグラと異なり、エンジンのセッティングも、足まわりなどのコンポーネントも、ほとんどがX-ADV専用に開発されたものだった。なお、X-ADVという名称からも分かるように、(BMW・R1200GSなどのような)アドベンチャーモデルとしての位置付けがなされたモデルでもあり、ロングライドに必要なETC車載器とグリップヒーターも標準装備されていた。2018年モデルでは、トルクコントロールシステムなどを追加装備し、オフロード走行がより楽しめるようになった。2021年モデルでフルモデルチェンジを受け、欧州のユーロ5規制に適合。デザインもキープコンセプトながら変更され、フレームも再設計されて、新形状のシートもあって、足つきも良くなった。フルモデルチェンジ版は、2021年3月から日本でも発売された。2024年9月には、欧州市場向けモデルのマイナーチェンジ版が発表され(2025年モデル)、キープコンセプトながらややスマートなデザインのフロントフェアリング+ヘッドライトを得た。シートとフロントスクリーンの形状も変更された。機能面では、クルーズコントロールを標準装備した。このモデルは、2024年12月から日本でも発売された。[備考]AT限定条件付き大型二輪免許は、2019年12月1日から施行された道路交通法施行令の一部改正に伴い、従来の「総排気量0.650リットル以下」という制限が撤廃され、排気量の上限なく、クラッチ操作を必要としない車両を運転することが可能になった。よって、登場以来一貫してDCT(デュアルクラッチトランスミッション)搭載モデルのみのX-ADVは、AT限定免許で運転することが可能になった。





ホンダ X-ADV
オートマチックミッション(DCT)を搭載したクロスオーバーモデル、X-ADV(エックスエーディブイ)がフルモデルチェンジを受け、2代目モデルになった。排気量745ccの並列2気筒SOHCエンジンを中心としたパワーユニットは、様々な仕様変更を受けて、平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合。フレームは新設計され、軽量化やラゲッジスペースの拡大などが図られた。また、ライドバイワイヤを新採用。従来モデルではDCソケットだった電源はUSBポートに変更された。(2021年3月25日発売)
基本スペック
タイプグレード名 | X-ADV |
---|---|
モデルチェンジ区分 | フルモデルチェンジ |
型式 | 8BL-RH10 |
発売年 | 2021 |
発売月 | 3 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 2200 |
全幅 (mm) | 940 |
全高 (mm) | 1340 |
ホイールベース (mm) | 1580 |
最低地上高(mm) | 135 |
シート高 (mm) | 790 |
車両重量 (kg) | 236 |
最小回転半径(m) | 2.8 |
乗車定員(名) | 2 |
燃料消費率(1)(km/L) | 42.5 |
測定基準(1) | 60km/h走行時 |
燃料消費率(2)(km/L) | 27.7 |
測定基準(2) | WMTCモード値 |
原動機型式 | RH10E |
原動機種類 | 4ストローク |
気筒数 | 2 |
シリンダ配列 | 並列(直列) |
冷却方式 | 水冷 |
排気量 (cc) | 745 |
カム・バルブ駆動方式 | OHC(SOHC) |
気筒あたりバルブ数 | 4 |
内径(シリンダーボア)(mm) | 77 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 80 |
圧縮比(:1) | 10.7 |
最高出力(kW) | 43 |
最高出力(PS) | 58 |
最高出力回転数(rpm) | 6750 |
最大トルク(N・m) | 69 |
最大トルク(kgf・m) | 7 |
最大トルク回転数(rpm) | 4750 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料供給装置形式 | PGM-FI |
燃料タンク容量 (L) | 13 |
燃料(種類) | レギュラーガソリン |
満タン時航続距離(概算・参考値) | 552.5 |
エンジン始動方式 | セルフスターター式 |
点火装置 | フルトランジスタ式 |
点火プラグ標準搭載・型式 | IFR6G-11K |
点火プラグ必要本数・合計 | 2 |
搭載バッテリー・型式 | YTZ12S |
バッテリー容量 | 12V-11Ah(10HR) |
エンジン潤滑方式 | ウェットサンプ式 |
エンジンオイル容量※全容量 (L) | 4.0 |
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) | 3.1 |
エンジンオイル量(フィルタ交換時) (L) | 3.4 |
推奨エンジンオイル(SAE粘度) | 10W-30 |
クラッチ形式 | 湿式・多板 |
変速機形式 | 電子式・6段自動変速 |
1次減速比 | 1.921 |
2次減速比 | 2.235 |
変速比 | 1速 2.666/2速 1.904/3速 1.454/4速 1.178/5速 0.967/6速 0.815 |
動力伝達方式 | チェーン |
スプロケット歯数・前 | 17 |
スプロケット歯数・後 | 39 |
チェーンサイズ | 520 |
標準チェーンリンク数 | 118 |
フレーム型式 | ダイヤモンド |
キャスター角 | 27°00′ |
トレール量 (mm) | 104 |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク |
ブレーキオイル適合規格 | DOT 4 |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク |
フロントフォークタイプ | 倒立フォーク |
懸架方式(後) | スイングアーム式 |
ショックアブソーバ本数(後) | 1 |
タイヤ(前) | 120/70R17 |
タイヤ(前)構造名 | ラジアル |
タイヤ(前)荷重指数 | 58 |
タイヤ(前)速度記号 | H |
タイヤ(前)タイプ | チューブレス |
タイヤ(後) | 160/60R15 |
タイヤ(後)構造名 | ラジアル |
タイヤ(後)荷重指数 | 67 |
タイヤ(後)速度記号 | H |
タイヤ(後)タイプ | チューブレス |
ホイールリム形状(前) | MT |
ホイールリム幅(前) | 3.5 |
ホイールリム形状(後) | MT |
ホイールリム幅(後) | 4.5 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) | 2.50 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) | 2.80 |
ヘッドライトタイプ(Hi) | LED |
テールライトタイプ | LED |
スピードメーター表示形式 | デジタル |
メーター表示:ギアポジション | 有 |
メーター表示:燃料計 | 有 |
メーター表示:エンジン回転計 | 有 |
メーター表示:時計 | 有 |
メーター表示:ツイントリップ | 有 |
車両装備:ハザードランプ | 有 |
車両装備:アンチロックブレーキ(ABS) | 有 |
車両装備:パーキングブレーキ | 有 |
車両装備:走行モード切り替え | 有 |
車両装備:トラクションコントロール | 有 |
車両装備:グリップヒーター | 有 |
車両装備:ETC | 有 |
車両装備:Bluetooth | 有 |
車両装備:USBポート | 有 |
車両装備:可変スクリーン | 有 |
車両装備:シート下収納(シート下トランク) | 有 |
車両装備:緊急制動表示灯 | 有 |