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『ナビとしての完成度は良好。YouTube機能は反応遅すぎてビックリ』 パイオニア サイバーナビ AVIC-CQ912IV 西川善司さんのレビュー・評価
サイバーナビ AVIC-CQ912IV
- Webブラウザーを用いたYouTube動画のストリーミング再生を可能にした「ストリーミングビデオ」を搭載したカーナビ(9V型ラージサイズ)。
- 車からインターネット回線を利用して自宅のBlu-rayレコーダーにアクセスし、手軽にリモート再生ができる(※ネットワークスティックは付属しない)。
- 思いついたワードを発話すると、外部サーバーと接続し、カーナビ本体に収録されていないスポットの検索も可能な「フリーワード音声検索」を備える。
サイバーナビ AVIC-CQ912IVパイオニア
最安価格(税込):¥164,979
(前週比:+13,905円↑
)
7日前の最安価格との対比
発売日:2024年10月
カーナビ > パイオニア > サイバーナビ AVIC-CQ912IV
プロフィールテクニカルジャーナリストの西川善司です。
パソコン、IT全般、半導体技術、グラフィックス技術、ゲーム開発技術、ゲームそのもの、映像技術、映画コンテンツ、自動車とその関連技術、家電製品など、幅広く取材して各メディアに記事を寄稿しています。…続きを読む
2025年9月23日 13:46 [1986802-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 操作性 | 3 |
| ナビ性能 | 5 |
| 画面表示 | 5 |
| AV機能 | 4 |
| 拡張性 | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
起動画面はこのようにカスタマイズ可能 |
AV画面とナビ画面をサイドバイサイドに表示することも可能 |
GR86専用音響チューニングデータをインストールした状態 |
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画面を開くと音楽や動画を保存したSDカード挿入用スロットやDVD挿入用スロットが |
多分業界初!? AVIC-CQ912IVの白色光のスペクトラムを測定してみた。 |
付属のリモコン。自分は全く使っていないのでグローブボックスにしまってある |
トヨタのGR86を納車したので、本機AVIC-CQ912IVを購入して搭載した。
●「AVIC-CQ912IV-DC」でなく、あえて「AVIC-CQ912IV」を選択した理由とは
近年のサイバーナビは、スマートループ機能を4G/5Gの携帯電話網を活用して運用している。そして、専用の別売通信モジュールでこの機能を活用できる「DC」モデルもラインナップされている。ところが、最新型のサイバーナビでは、この通信モジュールがなくとも携帯電話のテザリングを使うことで、簡単に「DC」モデル相当の4G/5G携帯電話網を使って無料で利用できるのだ。
以前のモデルは、Bluetooth DUN(ダイアルアップネットワーク)機能を使わねばならず、汎用(Aftermarket)のBluetooth DUNアプリを使う必要があったが、今はテザリングが利用できるので、一般的なスマートフォンがあればそれだけでOKなのである。
ということで、自分は「AVIC-CQ912IV-DC」(通信モジュール付属)ではなく、「AVIC-CQ912IV」(通信モジュールなし)を選択した。
●GR86への最適化モードがあるという情報も決め手に
パイオニアは、サイバーナビよりも下位のモデルとして「楽ナビ」シリーズを展開している。楽ナビは、ナビの機能はサイバーナビに迫る高機能を実装しながら、AV機能はベーシックなものに留めることで、ハイコストパフォーマンスを目指したラインナップである。
GR86納車前は「楽ナビでいいや」とも思っていたのだが、下のような記事をWeb上やハイパーレブ誌、ザッカー誌などの誌面で見かけるようになり、
https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/brand_event/spice/useful/gr86/
これに目が留まったことも、サイバーナビを選択した要因となった。
近年、GR86/BRZユーザーの目にとまりそうな各種自動車メディアに、パイオニアは精力的に「サイバーナビはGR86に最適!」を訴えてきており、その内容の詳細については上記事をご覧頂きたいが、自分としては「GR86の室内空間に最適化した音響設定データが無償提供されている」という点に強く惹かれたのだった。
こうした設定は、別売りの集音マイクなどを購入すれば、自分で好みの音響設定が行えるのだが、プロが測定したデータがあるならばそれを活用するに越したことはない。
その提供データの具体的な内容だが、室内音響空間に合わせた周波数イコライジングデータや想定視聴位置に合わせたタイムアライメントデータになるようだ。
ちなみに、上の記事では、
・9インチという大画面サイズモデルが特に車側の加工なしに搭載ができる
・専用の接続キットを用いることで、純正ハンドルに実装された音量ボタン、通話ボタン、楽曲選択ボタンなどが利用できる
といったこともアピールされているが、このあたりについては「楽ナビ」でも変わらない。
●採用SoCの力不足? タッチ反応が鈍い
搭載から約9ヶ月。良いところ、そうでもないところ…が色々と気が付いてきたので記そう。
ナビの本質的な機能には不満はないのだが、画面によるタッチ操作のレスポンスが、スマートフォンを使い慣れている現代人からすると、「快適」とは言いづらい。ずばり言えば反応が鈍い。地図画面からメニュー画面に行く、タッチ操作も反応が鈍いときには、2度押して、それがパッフにたまって二度タッチ判定されることもしばしば。
カーナビも、PCやスマートフォンなどと同じコンピュータ機器なので、その反応速度は、採用されているメインプロセッサ(SoC)の性能に左右される。現状を鑑みるに、サイバーナビ製品は、もう1つ、2つ、上のグレードのSoCを採用した方がいいのではないか、と感じている。
あまりにも遅い反応は、もしかすると、必要のない画面凝視にもつながり、ひいては事故に結びつく可能性も否定できない。改善を望む。
●YouTube再生機能の操作反応は絶望的に遅い
カーナビ機能に対する操作は、遅いといっても「そういうものだ」と自分に言い聞かせて数ヶ月も経つと、我慢できるようにはなった。
ただ、今世代機のウリとして訴求されている「スマートフォンいらずの、サイバーナビ自体からのYouTube再生機能」とやらは、カーナビ操作よりも、さらに一段、操作レスポンスが遅い。まるで自分だけ時間がゆっくり流れているのかな、と錯覚するかのような遅さで、YouTube画面を呼び出すための「Streaming Video」ボタンを押してから、YouTubeの初期画面が出るまですら、かなり待たされる。どのくらいなのかは、本稿の動画をご覧頂きたい。
ひとたび、YouTube動画の再生が始まれば、動画自体のフレーム落ちなどは皆無だ。コンテンツ自体は問題なく楽しめる。ただし、動画の再生進捗バーを移動させたり、10秒戻し、10秒送り…といった操作に対しては、前述したような、映画「マトリック」的なスローモーション状態な反応になる。
●本体のYouTube機能は使うな。HDMI入力を活用せよ
ということで、自分は、YouTubeを見たいときには、AVIC-CQ912IVシリーズに搭載されている、HDMI入力端子を利用して、スマートフォンなどの画面をナビ画面に表示させて楽しんでいる(写真)。
こうすれば、YouTubeのみならず、スマートフォンで楽しめるコンテンツは、全てナビ画面で視聴できるし、再生制御や動画の選択といった様々な操作も、スマートフォン上できびきびと行えるので一石二鳥だ。
なお、AVIC-CQ912IVシリーズのHDMI端子は本体背面側に搭載されていて、フロントからは直接アクセスできない。よって、すでに本体を車体に設置済みの人は一度、HDMI端子の取り回しを行うには本体の取り外しが必要になる。これから取り付ける人は、HDMIケーブルの取り回しを忘れずに。
自分は、本機のHDMI端子をセンターコンソールに配置させる改造を行った(下動画)。
興味があれば参考にして欲しい。
https://youtu.be/FXXDuXTYsPQ
- 比較製品
- パイオニア > サイバーナビ AVIC-CQ912IV-DC
参考になった5人
「サイバーナビ AVIC-CQ912IV」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2025年9月23日 13:46 | ||
| 2025年5月25日 16:17 |
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