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『ミサイル要素が減ってもこのクルマは危ない!』 トヨタ プリウス 2023年モデル ヒラミーさんのレビュー・評価
プリウスの新車
新車価格: 276〜460 万円 2023年1月10日発売
中古車価格: 229〜799 万円 (2,242物件) プリウス 2023年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > トヨタ > プリウス 2023年モデル > X
2024年12月17日 23:12 [1686938-2]
| 満足度 | 1 |
|---|
| エクステリア | 2 |
|---|---|
| インテリア | 1 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 1 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 無評価 |
| 価格 | 3 |
現行プリウスの19インチには以前軽く乗ったことがありました。ただ、街中では17インチも結構見かけるのも事実。そこで、17インチモデルの人気の秘密を探るべく乗ってきました。
タイムズカーシェアでお借りしました。走行距離20,000kmの個体で、17インチのXグレードでした。
【エクステリア】
現行プリウスの17インチ、19インチの両モデルを見分けるポイントはもちろんそのタイヤ、ホイールなのは言うまでもない。
ただ、最初出てきた時にも見て呆れたものだが、今時17インチともあろうものが鉄チンホイールとホイールキャップとは。コストダウンが見え見え。プリウスの近未来的なデザインとあまりにもちぐはぐな感じも否めない。19インチのアルミホイールならカッコ良く見えるものが、これではまるで高価な洋服にサンダルを履いて歩いてるようなものである。
【インテリア】
インテリアも19インチモデルとの差が見える。
例えばナビだが、19インチには9か10インチはありそうな横長の大きなものが着いていたが、これは7インチの小さなもの。左右に余るオーディオスペースが何とも情けない。
おまけにこのクラスのクルマではあり得ない2スピーカーになっているのだ。これは走り出してすぐ、車内で流していたラジオの音で気がついた。音質は軽自動車と同じかそれ未満の何とも安っぽい音。ハイブリッド車の持つ静けさが逆にこの安っぽさに追い討ちをかける結果となってしまっていた。このコストダウンの仕方は流石に許されないと思う。
全体的なインテリアも色彩に乏しく、とても殺風景なもの。色が違うと言えば一部に配されたピアノブラックぐらいのものだが、指紋が目立つので僕は好きではない。
シートの素材はファブリックだが、生地がカタくて座り心地も良くない。それにトヨタ車にはありがちな腰まわりからお尻まわりにかけてがやはり弱い。長時間乗れば腰痛が出てくる可能性が十分にある。
そして、今回はやはり前回よりも長い時間乗ったので前回より気づいたことがある。その1つにメーターの配置がある。これはもはや欠陥レベル。人によってドライビングポジションこそ違うだろうが、少なくとも僕の場合はデジタルのスピード表示がステアリングに隠れてしまい、ほぼほぼ見えていなかった。これは今すぐセンターメーターに戻すか、ヘッドアップディスプレイを標準装備するかなどの改善をして欲しい。
【エンジン性能】
17インチモデルはユニットが旧型までと同じく1.8Lエンジンのものになっている。だが、これが長年トヨタの様々なモデルに使われ熟成されているのは言うまでもない。
乗った印象では旧型よりもエンジン自体の音や振動がかなり減っており、熟成に更に磨きがかかっているのが分かる。特に走行中や信号待ちなどでエンジンが始動する時の振動がかなり少なく、これはとても良かった。
モーターの出力特性もやや変わっているのだろうか、旧型よりもアクセルに対するレスポンスがかなり良くなっていた。感覚としては今までの燃費重視のTHS?というよりは日産のe-POWERのように加速をアシストする考えを採り入れているようにも感じられた。
【走行性能】
前回19インチモデルに乗った時に異常なまでのボディ剛性の高さに驚き、サスペンションのガチガチさが街乗りには合わないと言った。
そこが17インチではどうなっているかだが、結論から言えばかなりマイルドになっている。これにはまた驚かされた。
要因としてはアルミホイールが鉄チンホイールになったことでバネ下重量が増加し感覚的に感じるカタさが減ったこと、そして17インチでは19インチよりも扁平の高いタイヤになったことでタイヤのゴムの運動量が増えたので、これが路面の凹凸などの吸収に対してプラスに作用していることが挙げられる。
鉄チンホイールになったので19インチのようなクイックなハンドリングはもちろん期待していなかった。実際そうだった。しかし、旧型ほどダルくもなく、クイックとダルいの中間的なハンドリングになっており、僕個人的には19インチよりも好みだった。
【乗り心地】
結果的には19インチよりもマイルドになったので街乗りは全然乗りやすかった。ただ、道の悪いところではそれなりに跳ねる。これを我慢できるなら買っていいと思う。
【燃費】
前回も短距離を理由にちゃんと測れていなかったのに、今回もうっかり見忘れる不始末。ただ、最後にクルマを降りた時は37km/L台だったのでここは流石。
【価格】
17インチのXグレードは280万円ぐらいからということだが、必要なオプションを着けた時、果たしていくらになるのだろうか。素の状態としては車格から考えるとさほど高くは見えないが。
【総評】
今回乗ってみていいところも悪いところもあったが、何故評価が前回から最低評価まで転落してしまったのか?
これは前回より長く乗ってみて気づいたことのもう1つだが、このクルマには死角が多過ぎる。太く迫ったAピラーはただでさえ圧迫感を感じさせるのに、右折の際には歩行者や自転車をまるっきり隠してしまって非常に危ない。
また、Cピラーは逆に左折の際に左後ろの巻き込み確認をしようにも半分以上見えない。後席の窓だけでは足りない。これも危ない。
更にはリヤウィンドウ。あの形状からして視認性が良いようにはもちろん見えないが、実際乗っていては酷いものである。ルームミラーに映る視界はもはや視界なのか…?
つまり、このクルマはひとたび乗ってみれば多くの死角や見えにくさと共存するとあうこと。昨今、交通事故の減らない中でこんなのはまるっきりバクダン抱えて火事場をウロウロするのと同じようなものである。
そんなリスク、果たして背負いたいだろうか。少なくとも僕はイヤだ。だから、例え現行プリウスがどれだけ燃費が良くても、ハンドリングが良くても、今のボディ形状が変わるか電子デバイスなどを駆使して死角や見えにくさが減らない限り、買おうと思うことは絶対にない。いや、危なくて絶対に買えない!
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった78人(再レビュー後:34人)
2023年2月27日 23:28 [1686938-1]
| 満足度 | 3 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 無評価 |
| 価格 | 3 |
元々プリウスには興味がなかったのですが、今度の新型は随分と方向転換してきて、流石に興味が湧きました。ただ、乗る機会なんてあるのかいなと思っていましたが、意外にも早くやってきたようでした。
レンタカー屋で仕事しているのですが、導入されたばかりの新車に乗れました。走行距離1000kmにも満たない、マジの新車です。レンタカーというと廉価グレードのイメージですが、今回導入された個体は真ん中のGグレードのようです。
【エクステリア】
これがプリウスかという見た目だが、不思議とクラウンクロスオーバーと違って、一度見たら目に馴染む感覚を覚えた。量産車としてはなかなかイケイケなデザインだと思うし、今までのトヨタではちょっと考えられなかったことだと思う。
僕個人的には、フロントもいいがショートオーバーハングにおさめたリヤがいいと思う。マスクはどことなく旧型をブラッシュアップしたように見えるが、断然こっちがいい。また、そのショートオーバーハングも旧型のハッチバックかセダンか分からない中途半端な見た目とは決別したかのようなメッセージすら感じる。
【インテリア】
ドアを開けた瞬間に感じたのは、旧型より低くなったなということ。乗り込んで座ってみると、着座位置はさほど変わらない気がするが、天井は明らかに近く感じられた。この辺りは賛否がかなり分かれそうだ。
後席はきちんと座ってみた訳ではないが、見た目に旧型より明らかに狭くなっていると思う。デザイン優先で後席の居住性を犠牲にしたのはヤリスの二の舞なのでは…?
運転席まわりだが、半端じゃなくコックピット感に満ちている。メーターも旧型のセンターメーターではなく、ドライバーの真正面にきてくれた。全てがドライバー中心の設計になったと見える。
一つ一つ見てみよう。ボタンいっぱいのステアリングはパッと使いやすいようにということだろうが、ボタンが多過ぎてかえって分かりにくい。また、電動パワステが強過ぎる。まっすぐ走ってる時と曲がる時のアシスト力の変化が煩わしい。
シフトレバーは、この車種ならではの「社会問題」もあってか、他メーカーにも採用のあるシフトパターンに変えて、シフトはショートストロークながらかなり節度を持たせて、スパンと入らないように配慮されているようだ。
ペダルにもやや手が入った。アクセルが今までの吊り下げ式からオルガンペダルに変わり、ペダルに「重み」が出たことで簡単に強く踏み込めないようになった。
ディスプレイオーディオは最新だろうか、クラウンなどで見た横長のものになった。機能性としては大きく変わりないのだろうが、画質は良くなった。エアコンはダイヤルから物理スイッチに変わり、これまた程良く節度感を持ったものになった。
【エンジン性能】
今回乗ったクルマは、新しいユニットを積んだモデル。まず、エンジンは2Lのダイナミックフォースエンジンというもので、特に回すことなどしなかったが、旧型の1.8Lエンジンより音や振動がかなり少なくなった。
モーターはトルクが上がったようでスッと滑らかに加速する。その加速のしかたも今までの急加速まがいのようなものでなく、一段上質にぬったように感じた。きっとこの新しいユニットは燃費などにかなり効いてくるのだろう。
【走行性能】
一言で言うと鋭い。旧型はどっちかと言えば「ダルい」感じだった。特に曲がる時にはそうだった。
ただ、今度は全然違う。ドライバーがスッと舵を与えてやるとノーズがスッと入り、まるでFRのようなフロントの軽快さを感じる。すると、リヤがほんのり巻き込むようなイメージで着いてきてくれるので、ここでFFだったことを思い出させる。これは、街中の交差点一つ取っても旧型との違いは歴然とする。
中身をもう少し見てみよう。まず、ボディ剛性は旧型でも充分だったものが更に強化された感じ。ただ、このカタさは「ガチガチ」という言葉が近く、しなやかさはあまり感じられない。
サスペンションもガチガチ。交差点などでもほとんどロールせず、サスのストロークも相当短くなっているようで、ちょっとした凹凸でも思ったより跳ねる。言い過ぎかもしれないが、このカタさはスポーツカー以上だ。
今回、特に気になったのはブレーキ。どうもコンピューターが協調制御に対して細かくコントロールをしているようで、一回一回ブレーキをかける度に踏力とそれに対する減速のしかたがドライバーの予想と外れる。これがとてもムカつくのだ。こんなドライバーの生理に合わない制御はすぐにやめて欲しい。
【乗り心地】
やはり19インチともなるとカタさが目につく。普通に街中の整った路面を走っていてもコツコツと伝わるものがあり、はっきり言って乗り心地は良くない。
サスペンションなどが良くなり、横方向のロールや上下方向のピッチングはかなり抑えられているので車酔いの心配は少ないが、長時間乗ると疲れは確実にクルと思う。
【燃費】
今回は仕事の中で短距離だったこともあったので燃費は測れなかった。とは言ってもプリウスはココが肝心なんだけどネ…。
【価格】
今回乗ったGグレード(2WD)は320万円ということだが、正直高いと思う。せめてベースグレードで旧型と変わらず250万ぐらいからで売って欲しかった。
【総評】
新型プリウスは1台のクルマとして見たらば高い完成度だと思う。デザインといい、性能といい、時代の先をいくような雰囲気すら感じられる。ただ、これは今までこれがプリウスだと思ってきたものとは少しかけ離れてしまった感じが否めない。プリウスとはあくまでファミリーカーだったはず。スポーツカーじゃない。
今回、トヨタはプリウスで大きな勝負に出たようだが、おおかたの性能やデザインでは成功していると思う。しかし、このクルマの本来求められるユーザー層から見た時、トヨタは時点で大きな踏み間違え…いや、履き違えをしてしまったようだ。
全く関係ないが、この新型は踏み間違えが減りそうなペダルレイアウトにしてくれただけでも良かったような気がする。これ以上「ミサイル」はイヤだもんね。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった44人
「プリウス 2023年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2025年10月14日 23:43 | ||
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| 2025年7月17日 18:19 | ||
| 2025年7月15日 03:41 | ||
| 2025年7月10日 16:22 | ||
| 2025年6月10日 00:37 | ||
| 2025年5月23日 16:23 | ||
| 2025年5月16日 10:32 | ||
| 2025年5月10日 10:38 | ||
| 2025年4月29日 23:07 |
プリウスの中古車 (全5モデル/10,472物件)
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- 車両価格
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- 年式
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- 11.2万円
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