『公道でも意外と使いやすいレーシングカー』 BMW M4 クーペ 2021年モデル gegemasaさんのレビュー・評価

自車所有のx2 20d M meshの整備点検代車として配備された。3日間のテストを比較交えて記載する。

【エクステリア】
標準の4シリーズとは差別化されスパルタなモデルである事をはっきり主張する。
好みは分かれると思うが黒ボディには意外と正面から見ると馴染んで違和感は少ない。
運転した印象とは異なり大きさはそれなりにある。
【インテリア】
高級というよりは高性能を主張するやる気が出るインテリア。しかし、シートベンチレーション等機能は充実しており、座り心地も良好。
白＋カラーの2段が可能なアンビエントライトは意外と綺麗でx2にも欲しいと思った。
【エンジン性能】
一番の売りだ。標準では昔のBMWを思わずエンジンフィールが、5500回転辺りから別格に高音となり猛烈に加速とアドレナリンを引き起こす。
担当セールスが100kmからの加速が特に強烈と説明していたが、リミットが掴めない感じである。公道では全容は把握難しく、サーキットで活きるクルマだと痛感した。完全に公道も走れるレーシングマシンだと思う。
【走行性能】
上述のように高性能に振り切っているがDレンジで大人しく走行していればグランドツーリング車で反応も素直。FR駆動のため取り回しも良くスポーツタイプクーペとしては車両感覚は掴みやすい。運転支援も備わっており充実している。
【乗り心地】
sportsシャシーではそれなりにスパルタンだがcomfortであれば思いの外快適で同乗からも不満はない。但し当方は前車国産スポーツ車で、現行x2慣れていたためスタンダードに慣れているユーザーからすると厳しいか。
【燃費】
高性能に振り切っているため燃費は度外視。気にしては維持しないだろう。
【価格】
性能に全力投球しての価格と理解している。ライバルを見ると良心的な設定と思う。
【総評】
サーキットに行くが公道でも使えるようノーマルで楽しみたいユーザーにはいい選択肢。
前席前に倒すと自動で前にスライドする等普段使いもしやすいよう努力した跡が見られる。
但し始動時をはじめとして爆音で周囲が振り返るレベルなので場所や時間帯は気を使う必要だがある。担当セールスから聞いた話でもこれが良くも悪くも鬼門なので必ず確認しておきたい。