| Kakaku |
『なぜこれが日本一売れてるの…?』 トヨタ ルーミー 2016年モデル ヒラミーさんのレビュー・評価
ルーミーの新車
新車価格: 174〜211 万円 2016年11月9日発売
中古車価格: 29〜301 万円 (3,379物件) ルーミー 2016年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > トヨタ > ルーミー 2016年モデル > X
2023年1月28日 00:59 [1674193-1]
| 満足度 | 2 |
|---|
| エクステリア | 3 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 2 |
| 走行性能 | 2 |
| 乗り心地 | 2 |
| 燃費 | 2 |
| 価格 | 2 |
ここ何年かで日本一売れたクルマとも言われたルーミーですが、何だかんだでちゃんとレビューしていませんでした。登場から7年経ちますが、今更ながらにもここでレビューして、日本一の秘訣を探ってみたいと思います。
レンタカー屋で回送の仕事をしていてよく乗る機会があり、今回のレビューに至りました。
【エクステリア】
流石に日本一売れただけあり、この顔は見慣れたものだ。特別カッコイイとかカワイイ訳でもなく、むしろダサい方だが、この形から中の広さは感じさせる。これにカッコを求めたいならカスタムモデルがいいだろう。
【インテリア】
名前の通り、コンパクトカーとしては充分な広さだ。前、後席間のウォークスルーも出来るので、この辺りは限られた空間を上手く使うダイハツの軽自動車づくりのテクニックのフィードバックといえるところか。
今回のクルマが廉価グレードだったこともあるが、全体の質感としては安っぽさが否めない。
まず、このクルマに限った話ではないが、全体にプラスチックパーツが目につく。黒基調の色合いも殺風景なもので、ステッチが入っていたり、シートがブラウン系の落ち着いた色でカジュアルさを演出している分だけまだマシといった感じだ。
そのシートも良くはない。へなへなで背中にもお尻にも負担がかかるので、長距離は厳しそうだ。そのくせヘッドレストだけはやたらカタいのはどうしてだろう。
【エンジン性能】
エンジンはヤリスやパッソと同じ1L3気筒の1KRで、NAのほかにライズに搭載されているターボの設定もある。今回のクルマはNAだ。
ところが、何だコレは。平地ならともかく坂では全然加速しないぞ。ヤリスやパッソでももう少し加速した気がするのに。恐らく他車より100kg近く重い車重のせいだろう。
おまけにエンジン音もやかましいし、振動ももれなく伝えてくれるときてる。これなら早くライズに搭載されている「e-SMART HYBRID」を設定した方がいいと思う。
【走行性能】
まず、僕はいつもクルマではボディの剛性を大事にするのだが、これは全くお話にならない。調べてみると使われているプラットフォームが20年も前に軽自動車向けに設計されたもののようで、乗ってみたらもうグニャグニャ。剛性などあったものではない。クルマは新車だったハズなのに、古いクルマに乗っているような錯覚に襲われた。
サスペンションもフニャフニャ。剛性がなく、ストロークばかりやたら大きい。重心の高さもあるだろうが、ロール、ピッチングが大きく、ロールは止まる気配がない。スタビ入ってる?
そしてルーミーで最もいけないと思われるのがブレーキ。これが全然効かないのだ。軽自動車用と大して変わらないものを使っているのか、ルーミーの重い車重に合っていない。ブレーキングで制動力が距離に食われていくので怖い。また、ブレーキング時にリヤがリフトして(浮き上がって)安定しないのも気になる。
【乗り心地】
一言で言えばフニャフニャ。何せへなへなのシートとフニャフニャのサスペンションの組み合わせだから、ある意味「鬼に金棒」。そのくせ路面の凹凸などをよく拾うので、衝撃が乗員にかなりクル。これではものの20分ぐらい乗っただけでも随分くたびれてしまう。長距離などもってのほか。
もしレンタカーなどを借りる時は、間違ってもこれだけは車種指定なんかしちゃいけない。車種おまかせとかでこれに当たったら…諦めてくれ。
【燃費】
全くもって良くない。トヨタのHPでは18.4km/Lと言っているが、実際僕の周りでレンタカーで走ってる個体は、大体15km/L前後まで。酷いと2ケタを割ろうとするものまである。こりゃHPのはまるっきりウソだな。
【価格】
いくら周りと比べて安いとはいっても、中身がこれじゃあ僕は安いとは思えない。むしろ高いと思う。安いクルマは欲しいが、安っぽいクルマを欲しいとは言ってないよ!トヨタさん、ダイハツさん、もっと中身を良くして!!
【総評】
ルーミーは確かに日本一売れているクルマという実績がある。それは数値やデータとしてあるし、ひとたび街に出れば何度となく走っている姿を見かける。しかし、それだけがこのクルマの真の実力を示す物差しとなっているのだろうか。そこに大きな疑問が残る。
このクルマには広さという武器がある。ただ、それ以外のものが犠牲になり過ぎているのではないだろうか。ボディ剛性や足回り、そしてエンジンパワー…。このクルマの場合、今挙げたものは全て犠牲になっていると言っても過言ではない。そうなると、クルマの実力という面では明らかに劣っていると言わざるを得ないだろう。
では、なぜ売れているのか。簡単な話かもしれないが、理由は「トヨタ」というブランドネームにほかならないだろう。クルマのポテンシャルとしてはライバルのソリオに負けているはずなのに、自分のところの名前があるだけでジャンジャン売れるもんだから、トヨタは胡座をかいているのだと思う。その逆の例として、同じクルマでもダイハツブランドの「トール」は全然見かけない。つまり、このクルマからトヨタのブランドネームがなくなると…そういうことだろう。
結局、僕は何度乗ってもこのクルマが売れている理由が分からず、そして今も分からない。だが、それではオチがつかないので、最後に僕ならこんなルーミーが欲しいというのを簡単に述べたいと思う。
まず、今ある広さは残したい。だから、その広さに対してシャシーに余裕を持たせる為に、今より大きいトヨタのプラットフォームを使い、ボディサイズは取り回しを考えてなるべくキープしながらシャシー剛性を確実に上げる。
エンジンは今のでは明らかにキャパオーバーなので、同じ3気筒ならヤリス用の1.5LのM15Aか、先述のライズにあるe-SMART HYBRIDの搭載もアリだろう。足回りも特にサスペンションとブレーキを是非考え直して欲しい。
そうなれば今よりは確実に高くなってしまうと思うが、それでも売れると思う。何てったって「トヨタ」のルーミーなんだから。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった52人
「ルーミー 2016年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2025年9月25日 23:30 | ||
| 2025年9月20日 22:53 | ||
| 2025年9月16日 11:26 | ||
| 2025年9月8日 14:42 | ||
| 2025年8月11日 22:47 | ||
| 2025年7月28日 13:40 | ||
| 2025年4月17日 22:46 | ||
| 2025年3月17日 14:14 | ||
| 2025年2月17日 20:26 | ||
| 2024年12月27日 23:20 |
ルーミーの中古車 (3,381物件)
-
- 支払総額
- 148.1万円
- 車両価格
- 138.0万円
- 諸費用
- 10.1万円
- 年式
- 2017年
- 走行距離
- 4.6万km
-
ルーミー X S ワンセグ メモリーナビ ミュージックプレイヤー接続可 バックカメラ 衝突被害軽減システム 電動スライドドア ワンオーナー アイドリングストップ
- 支払総額
- 108.1万円
- 車両価格
- 99.0万円
- 諸費用
- 9.1万円
- 年式
- 2017年
- 走行距離
- 3.6万km
-
- 支払総額
- 129.9万円
- 車両価格
- 119.2万円
- 諸費用
- 10.7万円
- 年式
- 2018年
- 走行距離
- 7.1万km
-
ルーミー G ミュージックプレイヤー接続可 衝突被害軽減システム 両側電動スライド LEDヘッドランプ ウオークスルー ワンオーナー 記録簿 アイドリングストップ
- 支払総額
- 141.2万円
- 車両価格
- 129.8万円
- 諸費用
- 11.4万円
- 年式
- 2021年
- 走行距離
- 6.5万km
この車種とよく比較される車種の中古車
-
15〜454万円
-
11〜192万円
-
40〜221万円
-
11〜286万円
-
26〜340万円
-
21〜162万円
-
35〜203万円
-
55〜230万円
-
50〜268万円










