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『リッターカーは完全に無価値』 スズキ アルト 2014年モデル iron monsterさんのレビュー・評価
アルト 2014年モデル
271
アルトの新車
新車価格: 84〜129 万円 2014年12月22日発売〜2021年12月販売終了
中古車価格: 19〜205 万円 (2,098物件) アルト 2014年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > スズキ > アルト 2014年モデル > L
2015年11月2日 03:12 [871563-2]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 4 |
【エクステリア】良い点は屋根と後部ドア開口部との段差が少なく、開口部が可能な限り広げられている点。これは後部座席のチャイルドシートに子供を抱きかかえて乗せるとき子供の頭をぶつけにくいので、背の低い乗用車では重要。後部座席の座面高さをもう数センチ下げることができれば更に素晴らしい車になるだろう。
いまひとつの点は側窓が小さく巻き込み確認時の死角が大きいように感じる点。
巻き込み確認するドライバー自体少ないのかも知れないが、私は欠かさずするのでやや不満である。
【インテリア】良い点は後部座席の足元の空間にゆとりがあり、ドア内側のデザインも簡素な分横方向も広く感じられる点。
運転席は他の車から乗り換えても違和感無く、自然な着座姿勢で運転できるように感じた。ホンダやダイハツ車に見られるような、ハンドルを遠くして衝突安全評価の点数を稼ぐというような小細工はこの車からは見受けられなかった。
いまひとつの点は、フロントウィンドウが内側に大きく寝ているので、ダッシュボードに強い光が当たるとフロントウィンドウ全体に光が反射して前が見づらくなること。これはフロントウィンドウが立っているラパンやスペーシアではあり得ない欠点。ダッシュボード表面に光が反射しにくい加工をしたり、ダッシュボードを内側に向かって下げるなどの改善が欲しい。
次に、ヘッドレスト一体型シートのおかげでやはり巻き込み確認がしづらい点。ヘッドレストを取り外すことが出来ないので、もう少し視野をさえぎらないスマートなものに改善してほしい。
更にサイドブレーキレバーの位置が後ろ寄りで位置が低いのも気になる。カップホルダーを設け、かつ左右座席移動をし易くした点は評価できるのだが、とっさの場合に手探りでレバーを探さなくてはならないので、もうMTにこだわる物好き以外にはフットペダル式に統一した方がいいと思う。
【エンジン性能】低回転トルクが大きく優秀。CVTとのマッチングも良く、それほど踏み込まなくても思い通りに加速する。そしてNAでありながら100km/hを超えるまで不満の無い加速をするので、市街地から高速道路までこれ一台で十分と言える。
もちろんNAであるがゆえ上り坂はやや苦手であり、鈴鹿スカイラインを上から下まで往復してもスペーシアTのように楽しくはない。ただし以前のK6Aエンジンを積んだ軽自動車は急な上り坂でCVTの副変速機が頻繁に切り替わりトルクも小さく非常に運転しづらかったものが、現行のアルトは高速側のギアのみでスムーズに登っていくので、楽しくはないが不満もなく、急な上り坂も苦にならない。
【走行性能】CVT制御がとても優秀。5年前にHE22SラパンでこのCVTは売り物にならないなどと酷評したが、5年の歳月を経て完成の域に達している。とくにアクセルワークと加速における違和感がほとんどなくなっており、ロックアップ制御も見直され再加速時のトルコンの空転がほとんど感じられなくなった。
またK6Aの軽自動車では外気温が下がると暖機が完了するまでCVTがロックアップせず非常に運転しづらかったが、現行のアルトは外気温が20℃を下回るくらいなら暖機なしで出発してもロックアップして普通に加速する。さすがに10℃を下回るとロックアップしないかもしれないが、非ロックアップ領域の伝達特性も改善されているので、以前のようになかなか加速せず焦ったりエンジンぶん回すというようなことは無いだろう。
【乗り心地】特定のエンジン回転でハンドルに振動が伝わる。これはこれまでの軽自動車ではあまり感じなかった。騒音は下位グレードのせいか割りとダイレクトに入ってくるので、上位グレードでは幾分ましになると思う。それ以外の乗り心地に不満は無かった。
【燃費】50km/h定地走行50km/L余裕である。限りなく長距離を走れば平均40km/L超も可能だろう。HE22Sラパンで瞬間燃費50km/Lのアクセルワークで徐々に減速してしまうような道でも、現行アルトは徐々に加速する場合すらある。
ただしこの車のJC08モード燃費は規定条件の25℃から暖機無しで測定を始めた場合に、暖機前と後で性能の差がほとんど無い点が良い成績に繋がっているという面も少なからずあると思うので、これまでの走行暖機した軽自動車と比較して別格の燃費性能かと言えばそんなことは無いと思う。しかし動力性能はとても優秀なので、運転のしやすさを重視し、燃費性能はボーナスと考えた方がいいだろう。
【価格】リッターカーと遜色ない動力性能であり、燃費も良好で維持費も安く、90万円以上の価値は十分にあると思う。
【総評】低価格で簡素な作りの自動車でありながら基本性能に手抜きは無く十分な品質を備えている。軽量化やミッション制御の技術を持っていない他社が追いつくのはかなりの時間がかかるだろう。明らかに軽自動車の枠を超え、上のカテゴリーでの戦うための力を注がれた野心的な自動車のように思えた。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった32人(再レビュー後:31人)
2015年11月2日 01:17 [871563-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 4 |
【エクステリア】良い点は屋根と後部ドア開口部との段差が少なく、開口部が可能な限り広げられている点。これは後部座席のチャイルドシートに子供を抱きかかえて乗せるとき子供の頭をぶつけにくいので、背の低い乗用車では重要。後部座席の座面高さをもう数センチ下げることができれば更に素晴らしい車になるだろう。
いまひとつの点は側窓が小さく巻き込み確認時の死角が大きいように感じる点。
巻き込み確認するドライバー自体少ないのかも知れないが、私は欠かさずするのでやや不満である。
【インテリア】良い点は後部座席の足元の空間にゆとりがあり、ドア内側のデザインも簡素な分横方向も広く感じられる点。
運転席は他の車から乗り換えても違和感無く、自然な着座姿勢で運転できるように感じた。ホンダやダイハツ車に見られるような、ハンドルを遠くして衝突安全評価の点数を稼ぐというような小細工はこの車からは見受けられなかった。
いまひとつの点は、フロントウィンドウが内側に大きく寝ているので、ダッシュボードに強い光が当たるとフロントウィンドウ全体に光が反射して前が見づらくなること。これはフロントウィンドウが立っているラパンやスペーシアではあり得ない欠点。ダッシュボード表面に光が反射しづらい加工をしたり、ダッシュボードを内側に向かって下げるなどの改善が欲しい。
次に、ヘッドレスト一体型シートのおかげでやはり巻き込み確認がし辛い点。ヘッドレストを取り外すことが出来ないので、もう少し視野をさえぎらないスマートなものに改善してほしい。
更にサイドブレーキレバーの位置が後ろ寄りで位置が低いのも気になる。カップホルダーを設け、かつ左右座席移動をし易くした点は評価できるのだが、とっさの場合に手探りでレバーを探さなくてはならないので、もうMTにこだわる物好き以外にはフットペダル式に統一した方がいいと思う。
【エンジン性能】低回転トルクが大きく優秀。CVTとのマッチングも良く、それほど踏み込まなくても思い通りに加速する。そしてNAでありながら100km/hを超えるまで不満の無い加速をするので、市街地から高速道路までこれ一台で十分と言える。
もちろんNAであるがゆえ上り坂はやや苦手であり、鈴鹿スカイラインを上から下まで往復してもスペーシアTのように楽しくはない。ただし以前のK6Aエンジンを積んだ軽自動車は急な上り坂でCVTの副変速機が頻繁に切り替わりトルクも小さく非常に運転し辛かったものが、現行のアルトは高速側のギアのみでスムーズに登っていくので、楽しくはないが不満もなく、急な上り坂も苦にならない。
【走行性能】CVT制御がとても優秀。5年前にHE22SラパンでこのCVTは売り物にならないなどと酷評したが、5年の歳月を経て完成の域に達している。とくにアクセルワークと加速における違和感がほとんどなくなっており、ロックアップ制御も見直され再加速時のトルコンの空転がほとんど感じられなくなった。
またK6Aの軽自動車では外気温が下がると暖気が完了するまでCVTがロックアップせず非常に運転し辛かったが、現行のアルトは外気温が20℃を下回るくらいなら暖気なしで出発してもロックアップして普通に加速する。さすがに10℃を下回るとロックアップしないかもしれないが、非ロックアップ領域の伝達特性も改善されているので、以前のようになかなか加速せず焦ったりエンジンぶん回すというようなことは無いだろう。
【乗り心地】特定のエンジン回転でハンドルに振動が伝わる。これはこれまでの軽自動車ではあまり感じなかった。騒音は下位グレードのせいか割りとダイレクトに入ってくるので、上位グレードでは幾分ましになると思う。それ以外の乗り心地に不満は無かった。
【燃費】50km/h定地走行50km/L余裕である。限りなく長距離を走れば平均40km/L超も可能だろう。HE22Sラパンで瞬間燃費50km/Lのアクセルワークで徐々に減速してしまうような道でも、現行アルトは徐々に加速する場合すらある。
ただしこの車のJC08モード燃費は規定条件の25℃から暖気無しで測定を始めた場合に、暖気前と後で性能の差がほとんど無い点が良い成績に繋がっているという面も少なからずあると思うので、これまでの走行暖気した軽自動車と比較して別格の燃費性能かと言えばそんなことは無いと思う。しかし動力性能はとても優秀なので、運転のしやすさを重視し、燃費性能はボーナスと考えた方がいいだろう。
【価格】リッターカーと遜色ない動力性能であり、燃費も良好で維持費も安く、90万円以上の価値は十分にあると思う。
【総評】低価格で簡素な作りの自動車でありながら基本性能に手抜きは無く十分な品質を備えている。軽量化やミッション制御の技術を持っていない他社が追いつくのはかなりの時間がかかるだろう。明らかに軽自動車の枠を超え、上のカテゴリーでの戦うための力を注がれた野心的な自動車のように思えた。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった1人
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