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『M3までもが環境政策の犠牲か?』 BMW M3 セダン 2014年モデル XFOUR92さんのレビュー・評価
M3 セダン 2014年モデル
40
M3 セダンの新車
新車価格: 1104〜1607 万円 2014年2月19日発売〜2019年1月販売終了
中古車価格: 438〜800 万円 (15物件) M3 セダン 2014年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > BMW > M3 セダン 2014年モデル > M3 Sedan
2015年4月13日 19:05 [815124-2]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 3 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 3 |
| 燃費 | 5 |
| 価格 | 3 |
F80のM3に試乗する機会に恵まれた。
今回は試乗車ではなくBMW好きの知人の所有車だ。
1.内外装
・カーボンのルーフ
ボディカラーがブラックで全く気づかなかったが、軽量化に貢献。
リアのデュヒューザーにも採用してほしかった。横長のタイコが丸見えで少々見栄えが。
・4シリのヘッドライトユニット
3シリには未だLEDライトがなく4シリの物を流用。
・19インチの鍛造ホイール
ブラック塗装でデザインも良くパッドのダストが目立ちにくいが、18インチが標準で\31万円なりのオプション。少々お高いと思う。タイヤはMモデルなのでRFTではない。
・カーボントリム
これも\7万なりのオプション。
・オーバーフェンダー
3シリより太いタイヤが入る様に。
・ヘッドアップディスプレイ
標準装備。最初はそれなりに使うが。
・ナッパ?レザーのバケットシート
質感の高いシート及びドアトリムが標準だが、それ以外は3シリと変わらずバランスが悪
く内装のチープ感を誇張している。
・アクティサウンドシステム
スピーカーからエキゾースト音を出す。全く不要の馬鹿げたシステム。
車内ではエンジン音もブリッピングもミスファイヤも聞こえず、これだけで買うのが嫌になる。M5はヒューズ一本でキャンセル可能だがM3は配線切る必要あり。
残念ながら、内外装の装備、機能、デザインは一言で言うと、全く色気がない。
最近はレザー風の素材の進化が著しく、樹脂です!!とこれでもかと主張する3シリは10年前ならともかくも。質の高いシートを入れたので逆に素の悪さを強調しており、下品この上ない。RC-Fとは雲泥の差と言われても仕方がない。
2.パワーユニット
・排気量同じでも中身は全く異なるエンジン?
所有するX3 35iと同じ3Lターボだが、M3のエンジンはボアとストロークが84*89.6から89.6*80の3027ccに変更した専用設計だとする説があり、それを解説しているサイトも多く存在する。
しかし、BMWのサイトでは2979ccで車検証も2.97Lとなっている。
詳細は解らないが、知人は拘りの一品だと。
始動すると爆音で近所迷惑レベル。深夜にはかけられない。
アクセルを煽ると回転上昇にラフさを感じ、一昔前のチューニングエンジンの様。
街中では低速トルクが足らず極普通の車。
これはE90のM3も同様で想定内だが、世の中の進歩は恐ろしく100キロ重いR35は遙かに豊かな低速トルクを持っており60キロから少しアクセルを踏めばスーパーカーの片鱗を見せるが。
個人的にはイマイチの出来。
更に、上がレクサス並みで回してもつまらない。
スペック的にも7500でレッドゾーンだが、6000弱で頭打ちの印象だ。この辺りでブーストを下げているのか?と感じる。
ダウンサイジングターボといえどもきちっと上まで回ってこそM3だ。
専用設計ではなく出来の悪いX3 35iのN55エンジンを基にしたとしか思えない。
エンジン屋のBMWはどうした?である。
知人はサブコン付けてブーストアップをと考えたが、やめた。
メカをやっていた経験からすると熱対策が不十分で壊れそうだと。
上をE90の様に気持ちよくするにはロムを書き換える他ないそうだ。
反面燃費においては、街中で10Km/Lを超え高速では12以上でライバルと比較しても素晴らしい出来だ。
これから予想できるのは、EUにおける環境規制、燃費とCO2排出量に対応するためのデチューンでは?
それなら年月が経てば430HPが480HP程度になる?事に期待。
3.回頭性とブレーキ他
内外装、エンジンはイマイチであるが、曲がる という点では超一級品でコーナーはRC-F等とは格が違う。
M3にはこれがあるから、トップギアじゃないけどC63やRS5が如何に馬鹿げているか?と言われる所以だ。
これほど人馬一体感がある車は今時珍しい。
ノーズの入りはライバルの比ではなくESPを切ると簡単にテールスライドを起こし、繰り返し試しスライド量さえ判ればコーナーは実に楽しい。
乗り心地、ピッチングの面ではライバルには敵わない。可変サスはオプションでサーキット以外ではRC-Fの快適性が際立ち、毎日の足ならライバルに敵いそうにもない。
ブレーキは慣れの問題であるが、カックンブレーキ的。勿論止まるが。因みにフロントは4ポットとコストダウン?
4.価格
内容からすると安くはない。3シリが高すぎるのでM3も高くなる。
M3はFRに拘る昔ながらの部分も残された実用スーパーセダンと表現すればいいのだろうか?
残念なのは重量。
75キロも軽くしたと大々的に発表したが、車検証には1640キロとあり4WDのR35と100キロ減というのは如何にも重い。
この重量が燃費とCO2に影響するからこそ、中途半端なパワーユニットになった第一の要因かもしれない。
200キロ、いや100キロ、軽い車はもうすぐ出るマツダのロードスターではないが本当に面白い。
結果として、流石にこの出来ではプロのジャーナリストの評価も低い。
複数の雑誌でも言葉は選んでいるが、2014年の主なニューモデルの中で10車中最下位と評するメディアまで登場する始末。
愚息に下手なのに蘊蓄ばかり!と笑われた。
車を軽くするよりも20キロ痩せたら速いと思うよと。
昔カートを囓ってた小僧には誰でも速く走れるR35よりM3は格段に面白いらしい。
ただM3とM4は昨年末には結構な数が即納バーゲンプライス状態だった。
値引きしないと売れない。
スペシャルモデルに対し、旧態依然としたデザインや装備と小手先の変更では通用しなくなってきた現実がある。
勿論それはディーゼル未導入でも自らを格上げするアウディにも言えるが、仮にM3のエンジンがN55と同じボア・ストロークでこの出来なら興ざめである。
未だに専用エンジンのAMGとは土俵が違うのかも知れないが。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった20人(再レビュー後:20人)
2015年4月13日 18:14 [815124-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 3 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 3 |
| 燃費 | 5 |
| 価格 | 3 |
F80のM3に試乗する機会に恵まれた。
今回は試乗車ではなくBMW好きの知人の所有車だ。
1.内外装
・カーボンのルーフ
ボディカラーがブラックで全く気づかなかったが、軽量化に貢献。
リアのデュヒューザーにも採用してほしかった。横長のタイコが丸見えで少々見栄えが。
・4シリのヘッドライトユニット
3シリには未だLEDライトがなく4シリの物を流用。
・19インチの鍛造ホイール
ブラック塗装でデザインも良くパッドのダストが目立ちにくいが、18インチが標準で\31万円なりのオプション。少々お高いと思う。タイヤはMモデルなのでRFTではない。
・カーボントリム
これも\7万なりのオプション。
・オーバーフェンダー
3シリより太いタイヤが入る様に。
・ヘッドアップディスプレイ
標準装備。最初はそれなりに使うが。
・ナッパ?レザーのバケットシート
質感の高いシート及びドアトリムが標準だが、それ以外は3シリと変わらずバランスが悪
く内装のチープ感を誇張している。
・アクティサウンドシステム
スピーカーからエキゾースト音を出す。全く不要の馬鹿げたシステム。
車内ではエンジン音もブリッピングもミスファイヤも聞こえず、これだけで買うのが嫌になる。M5はヒューズ一本でキャンセル可能だがM3は配線切る必要あり。
残念ながら、内外装の装備、機能、デザインは一言で言うと、全く色気がない。
最近はレザー風の素材の進化が著しく、樹脂です!!とこれでもかと主張する3シリは10年前ならともかくも。質の高いシートを入れたので逆に素の悪さを強調しており、下品この上ない。RC-Fとは雲泥の差と言われても仕方がない。
2.パワーユニット
・排気量同じでも中身は全く異なるエンジン?
所有するX3 35iと同じ3Lターボだが、M3のエンジンはボアとストロークが84*89.6から89.6*80の3027ccに変更した専用設計だとする説があり、それを解説しているサイトも多く存在する。
しかし、BMWのサイトでは2979ccで車検証も2.97Lとなっている。
詳細は解らないが、知人は拘りの一品だと。
始動すると爆音で近所迷惑レベル。深夜にはかけられない。
アクセルを煽ると回転上昇にラフさを感じ、一昔前のチューニングエンジンの様。
街中では低速トルクが足らず極普通の車。
これはE90のM3も同様で想定内だが、世の中の進歩は恐ろしく100キロ重いR35は遙かに豊かな低速トルクを持っており60キロから少しアクセルを踏めばスーパーカーの片鱗を見せるが。
個人的にはイマイチの出来。
更に、上がレクサス並みで回してもつまらない。
スペック的にも7500でレッドゾーンだが、6000弱で頭打ちの印象だ。この辺りでブーストを下げているのか?と感じる。
ダウンサイジングターボといえどもきちっと上まで回ってこそM3だ。
専用設計ではなく出来の悪いX3 35iのN55エンジンを基にしたとしか思えない。
エンジン屋のBMWはどうした?である。
知人はサブコン付けてブーストアップをと考えたが、やめた。
メカをやっていた経験からすると熱対策が不十分で壊れそうだと。
上をE90の様に気持ちよくするにはロムを書き換える他ないそうだ。
反面燃費においては、街中で10Km/Lを超え高速では12以上でライバルと比較しても素晴らしい出来だ。
これから予想できるのは、EUにおける環境規制、燃費とCO2排出量に対応するためのデチューンでは?
それなら年月が経てば430HPが480HP程度になる?事に期待。
3.回頭性とブレーキ他
内外装、エンジンはイマイチであるが、曲がる という点では超一級品でコーナーはRC-F等とは格が違う。
M3にはこれがあるから、トップギアじゃないけどC63やRS5が如何に馬鹿げているか?と言われる所以だ。
これほど人馬一体感がある車は今時珍しい。
ノーズの入りはライバルの比ではなくESPを切ると簡単にテールスライドを起こし、繰り返し試しスライド量さえ判ればコーナーは実に楽しい。
乗り心地、ピッチングの面ではライバルには敵わない。可変サスはオプションでサーキット以外ではRC-Fの快適性が際立ち、毎日の足ならライバルに敵いそうにもない。
ブレーキは慣れの問題であるが、カックンブレーキ的。勿論止まるが。因みにフロントは4ポットとコストダウン?
4.価格
内容からすると安くはない。3シリが高すぎるのでM3も高くなる。
M3はFRに拘る昔ながらの部分も残された実用スーパーセダンと表現すればいいのだろうか?
残念なのは重量。
75キロも軽くしたと大々的に発表したが、車検証には1640キロとあり4WDのR35と100キロ減というのは如何にも重い。
この重量が燃費とCO2に影響するからこそ、中途半端なパワーユニットになった第一の要因かもしれない。
200キロ、いや100キロ、軽い車はもうすぐ出るマツダのロードスターではないが本当に面白い。
結果として、流石にこの出来ではプロのジャーナリストの評価も低い。
複数の雑誌でも言葉は選んでいるが、ボロボロである。
2014年の主なニューモデルの中で10社中最下位と評するメディアまで登場する始末。
愚息に下手なのに蘊蓄ばかり!と笑われた。
車を軽くするよりも20キロ痩せたら速いと思うよと。
昔カートを囓ってた小僧には誰でも速く走れるR35よりM3は格段に面白いらしい。
ただM3とM4は昨年末には結構な数が即納バーゲンプライス状態だった。
値引きしないと売れない。
ここにも価格に対し旧態依然としたデザインや装備、控えめなスペックが通用しなくなってきた現実がある。
勿論それはディーゼル未導入でも自らを格上げするアウディにも言えるが。
日本のみならずグローバルでもメルセデスが破竹の勢いで台数を伸ばし始めた今、従来の延長線上では。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった0人
「M3 セダン 2014年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2019年4月30日 17:00 | ||
| 2018年2月14日 07:12 | ||
| 2017年11月12日 18:38 | ||
| 2015年4月30日 20:51 | ||
| 2015年4月13日 19:05 |
M3セダンの中古車 (全3モデル/58物件)
-
- 支払総額
- 1084.8万円
- 車両価格
- 1058.0万円
- 諸費用
- 26.8万円
- 年式
- 2024年
- 走行距離
- 1.8万km
-
- 支払総額
- 1294.4万円
- 車両価格
- 1248.0万円
- 諸費用
- 46.4万円
- 年式
- 2025年
- 走行距離
- 0.4万km
-
- 支払総額
- 1155.7万円
- 車両価格
- 1122.0万円
- 諸費用
- 33.7万円
- 年式
- 2024年
- 走行距離
- 0.3万km
-
- 支払総額
- 1132.5万円
- 車両価格
- 1099.9万円
- 諸費用
- 32.6万円
- 年式
- 2024年
- 走行距離
- 1.0万km
-
M3 M3 弊社下取車 純正オプションMパフォーマンスマフラー ベージュシート ヒーター ナビ 禁煙 スペアキー
- 支払総額
- 322.7万円
- 車両価格
- 310.0万円
- 諸費用
- 12.7万円
- 年式
- 2008年
- 走行距離
- 9.3万km
この車種とよく比較される車種の中古車
-
23〜800万円
-
42〜1235万円
-
29〜5920万円
-
243〜1896万円
-
315〜604万円
-
69〜262万円
-
339〜2224万円
-
59〜729万円
-
96〜798万円









