メルセデスAMG CLA AMG シューティングブレークレビュー・評価

マカンS　⇒　レンジローバーイヴォーク　⇒　CLA180シューティングブレーク（SB）　と中古車を乗り継いできました。マカンとイヴォークについてはレビューも書いてます。
私自身のライフステージの変化もあり、自分に対するご褒美を検討する中で出会ったのが、24年式で低走行のCLA35SBでした。
フリーランスの仕事で、クライアントに対して景気の悪い恰好はできないので、車選びの基準はとにかく華があること、他人と被らずファッション性が高い事。なので、諸兄のレビューで見るような、運動性能やエンジン音とか車内の高級感等へのこだわりはそれほどありません。接待ゴルフなんてしないので積載量はワゴンスタイルってだけで十分、後席を使う機会もほぼ家族ドライブでのみ。

そんな背景をご理解いただいた上でお読みください。

【エクステリア】
現行型からCLA35も45と同じくパナメリカーナグリルとなりました。これ、特にCLA35 にとってめちゃくちゃ嬉しい。センターグリルが変わるだけで、こんなに印象が変わるんだねぇ。
ボディはなめらかでセクシーな丸みを帯びていて、見てるだけでうっとり。
ローズゴールドメタリックというかなりレアなボディ色（新車のラインからは落ちてます）を選びましたが、特に夕日を浴びた斜め後ろからの姿は神々しいばかりの美しさ。

【インテリア】
オプションがほとんどついていない標準装備だけど、文句の付け所がないね。
十分に高級感がある中で、ファッション性の高さも感じる。
サウンドシステムも標準。運転中はラウンジ系やジャズ系の曲をかけているんだけど、十分なクオリティだと思う。

一点だけ気になった点は、アップルカープレイが標準でついてなかったこと。
オプションで4万円程度を払って購入する必要があります。
私はBluetoothでiPhoneと接続して音楽を聴けるので問題ないし、MBUXのナビは優秀なのでカーナビアプリが無くても平気だけど、LINE電話が一番面倒かな。

【エンジン性能】
文句のつけようがないな。かなりの高速域から踏み込んでもまだまだ伸びる。この雰囲気はCLA180では感じられなかったもの。
どうしても45と比較されがちで、35と45は別物ですよ、と断言するディーラーの営業さんもいたが、正直、私には35で十分。

【走行性能】
都内在住で、クライアント先も都内がメイン、たまに河口湖方面や伊豆箱根方面にドライブする私にすれば、これ以上何が必要なのかな。まるでレールに乗ってるように滑らかにコーナーを曲がります。これはマカンＳに乗っていた時と同じ感覚。さすがにCLA180とは違うね。

【乗り心地】
一般道はコンフォートで問題ないと思うけど、高速は道路の継ぎ目を超えるときにふわふわとした揺れがあって少し気になる。高速ではSないしS+にモードへの変更は必要だと思います。

【燃費】
今のところリッター10程度。都内の渋滞にはまってもこの数字だから優秀でしょ。

【価格】
3000キロ程度の低走行中古車でしたが、新車時の4分の3程度の販売価格でした。不人気色だからかもしれないけど、新車からの値落ちは厳しいものがありますね。中古として買うのは経済的にもメリットがあるはず。

【総評】
見た目は普通のメルセデスだけど、実は違うんですよ〜、ＡＭＧってね〜というクライアントとの雑談ネタにも使えるし、特殊なボディ色は綺麗で目立つし、女性陣に好評だし、内装のファッション性は高いし・・・挙げたらきりがないほど満足度が高い車です。

45にするメリットが全くない私にすれば、見た目そっくりの35はベストチョイスです。大体、エンジンフードもろくに開けないから、エンジンのサインの有無は全く意味はない。それよりも、メルセデスの組織としての信頼性とレアなAMGのブランド価値が合体したCLA35はベストチョイスです。

モデル末期ですが・・・以前からどの車にも似ていない個性的なスタイルに興味がありました。
次期型では横幅180cmを超えるだろうという噂を聞いて慌てて購入しました。

他にＳクラスやＣクラスも所有しているので、近距離用の遊び車として選びました。
やはり、スポーティーな車は小型でなくっちゃ。

ドア内張とＢピラーとの隙間が大きく、派手に鉄板が見えていることや、閉めているのにサンルーフのシェードから常時光が漏れていたり、高速道路を100km/hで走っている時は声を張り上げないと助手席の人と会話できなかったり、洗車時にドアがロックとアンロックを繰り返したり、少しバウンドしただけで警報が鳴ったり・・・などはご愛敬。

走って「楽しい！」のが、ＡＭＧの売りです。
0〜100km/h4.3秒の圧倒的な加速力と爆音。
細かいことはどうでもいいのです。

こんなスーパーカーのような加速をする車になんとか５人が乗れて、しかも荷物もそこそこ積めるのですから恐れ入ります。
（でも、片道100Km以上のドライブの時は、迷わずＳクラス（又は目的地の駐車場が狭い場合はＣクラス）で行きます。）

ただし、扉付きの車庫がある家に住んでいるか又は野中の一軒家に住んでいる人以外は買ってはいけません！
始動時や触媒が温まるまでの間の暖機運転の排気音が極端に大きいため、エンジンを始動させる度に周囲の家の方々に多大な迷惑をかけてしまいます。
ご注意ください。

さて、書籍やネットに誤った記述が見られますので、ここで訂正しておきます。

誤１　「ベンツらしい操作感・・・」
操作感は、Ｃクラス以上とは全く別物です。
Ｃクラス以上では操作系は重く、例えばアクセルに右足を乗せておくだけで意識せずとも50km/hで走ることができます（人によって速度は異なると思いますが「一定速度」という意味です）が、この車は国産車並みに操作系が軽いので意識して足先を上げておかなければ速度が上がってしまいます。
長時間乗っていると右足の甲がつりそうになります。

誤２　「半ドア防止のため、ドアを閉める際にはウィンドウが少し下がる」
サッシュレスのため、ウインドウは横からの圧に弱くなっています。
ドアの開け閉めの際もウィンドウを持ってはいけません。
ドアを閉める際にウィンドウが少し下がるのは、ウィンドウを守るためです。
このため、ドアを閉めた際の「ベンツらしいドンッ」はありません。

誤３　「出だしが遅い」
この車は、トルコンではなく湿式多板クラッチです。
消耗品である高価な湿式多板クラッチを少しでも延命するために、コンフォートモードではクラッチミートが低回転に設定されているようです。
そのために出だしがゆっくりになっているのです。
もちろん、モードをスポーツ以上にしてアクセルを踏み込めばミートポイントが上がり、素早い出だしに変わります。